診療放射線技師のための医療英語
1版
順天堂大学保健医療学部 診療放射線学科 特任教授 坂野康昌 著
定価
2,200円(本体 2,000円 +税10%)
- B6変型判 130頁
- 2021年4月 発行
- ISBN 978-4-525-02261-7
英語で接遇力アップ! 使える放射線診療現場の医療英語
英語を用いたコミュニケーション能力が求められる場面は病院内でも多くなっている.
一般撮影,造影透視,CT・MRI,血管造影,マンモグラフィ,核医学検査,放射線治療などの場面ごとに使えるフレーズを収載.
診療放射線技師の日々の医療接遇に役立つ実践的な一冊.
- 目次
- 序文
目次
1.一般撮影編
2.造影透視編(胃透視/注腸検査)
3.CT・MRI編(CT検査/MRI検査)
4.血管造影編
5.マンモグラフィ編
6.核医学(RI)編(SPECT検査/PET-CT検査/アイソトープ検査)
7.放射線治療編
8.受付・案内編(受付/外来・入院案内)
用語集
2.造影透視編(胃透視/注腸検査)
3.CT・MRI編(CT検査/MRI検査)
4.血管造影編
5.マンモグラフィ編
6.核医学(RI)編(SPECT検査/PET-CT検査/アイソトープ検査)
7.放射線治療編
8.受付・案内編(受付/外来・入院案内)
用語集
序文
日本国内において,病院の診療放射線科は,院内の各種診療科の中でも全診療科対応の部門のひとつといえる.つまり,小児科・婦人科・外科・内科・救急外来などすべての診療科に対応した検査診断や治療を実施する科なのである.また,近時,外国人患者も激増しており,世界共通語ともいえる英語を用いたコミュニケーション能力が求められる場面は病院内でも多くなっている.
このため,英語での略語や専門用語の飛び交う状況にある医療環境にあって,各科の専門的な検査治療の内容に応じた知識と患者接遇が不可欠となっている.こうした医療現場における状況を打開し,良好な患者対応をするためのツールとして,実践的な書籍を作成した.
日本の診療放射線技師は,所定の教育を修了し,国家試験合格後のライセンス取得により診断・核医学・放射線治療の3部門すべてで活躍できる.もちろん専門性向上のため日々の研鑽を続けながらではあるが,世界的に比較しても,この資格はまさにスペシャリストとジェネラリストを兼ね備えたスーパーテクノロジストと言っても過言ではない.現状において,検査や治療の専門用語は英語が標準であり,専門用語の略語も日常的に使用されている.こうした部門であるからこそ,自らの担当業務における語彙力と患者接遇における語彙力を融合させていく必要がある.
また,学会発表や遠隔での国際カンファレンス実施の際にも共通語としての英語での会話となり,国内外の研究会や学会においても英語での発表が通常化している時代となった.
もう日本人は英語が“下手”だからというだけで,現状から回避できる理由にはならないことを強く認識しなくてはならない.アジアの諸外国を見回しても,各国に母国語があり,この点では日本の状況と同様であるが,その他に一般学習や専門学習のために使用するテキストは英語版を使用しており,彼らは日常会話にも良い意味で語学を反映させ,努力を続けていることを重視すべきである.
日本の専門書は日本語のみで書かれるものが多く,日本人が専門性を高める学修には非常に優れている.しかし,国際性に乏しくなっていることも否定できない.こうした間隙を埋め,この状況を打破し,更なる努力によって新たな扉を開いていくために本書を活用していただきたい.
2021年1月
坂野康昌
このため,英語での略語や専門用語の飛び交う状況にある医療環境にあって,各科の専門的な検査治療の内容に応じた知識と患者接遇が不可欠となっている.こうした医療現場における状況を打開し,良好な患者対応をするためのツールとして,実践的な書籍を作成した.
日本の診療放射線技師は,所定の教育を修了し,国家試験合格後のライセンス取得により診断・核医学・放射線治療の3部門すべてで活躍できる.もちろん専門性向上のため日々の研鑽を続けながらではあるが,世界的に比較しても,この資格はまさにスペシャリストとジェネラリストを兼ね備えたスーパーテクノロジストと言っても過言ではない.現状において,検査や治療の専門用語は英語が標準であり,専門用語の略語も日常的に使用されている.こうした部門であるからこそ,自らの担当業務における語彙力と患者接遇における語彙力を融合させていく必要がある.
また,学会発表や遠隔での国際カンファレンス実施の際にも共通語としての英語での会話となり,国内外の研究会や学会においても英語での発表が通常化している時代となった.
もう日本人は英語が“下手”だからというだけで,現状から回避できる理由にはならないことを強く認識しなくてはならない.アジアの諸外国を見回しても,各国に母国語があり,この点では日本の状況と同様であるが,その他に一般学習や専門学習のために使用するテキストは英語版を使用しており,彼らは日常会話にも良い意味で語学を反映させ,努力を続けていることを重視すべきである.
日本の専門書は日本語のみで書かれるものが多く,日本人が専門性を高める学修には非常に優れている.しかし,国際性に乏しくなっていることも否定できない.こうした間隙を埋め,この状況を打破し,更なる努力によって新たな扉を開いていくために本書を活用していただきたい.
2021年1月
坂野康昌