書籍カテゴリー:生化学

新生化学入門

在庫状況:絶版

※「図解 よくわかる生化学」と改題し、改訂されました

新生化学入門

第5版

  • 三重大学医学部生化学教授 中島邦夫 著
  • 愛知県健康づくり振興事業団健診部部長 柏俣重夫 著
  • 三重大学医学部看護学科栄養生化学教授 樋廻博重 著

定価:4,860円(本体4,500円+税8%)

  • B5判 402頁
  • 2002年2月 発行
  • ISBN978-4-525-13045-9
  • ISBN4-525-13045-8

概要

医・歯・薬・看護・保健・栄養・生命科学部,医療科学大学,看護大学,衛生検査技師学校ならびに生命科学・医科学系修士課程等で生化学を初めて学ぶ人のための教科書.新しい知見を書き加え,新しい時代の生化学・生命科学を理解できるようにした.各章末にはチャレンジ問題が挿入されている.

目次

序章 生命現象と遺伝子・代謝
 A.生体(生命体)とは
  1.代謝を行う
  2.成長・修復・適応をする
  3.自己複製をする
 B.生命現象の現われ
  1.遺伝子とタンパク質の役割
  2.代謝と生命現象

1章 人体の構成成分・細胞内小器官
 A.人体の組成
  1.元素組成
  2.原子と化学結合
  3.分子組成
 B.糖 質
  1.糖質の性質
  2.単糖類
   a.三炭糖(トリオース)
   b.四炭糖(テトロース)
   c.五炭糖(ペントース)
   d.六炭糖(ヘキソース)
   e.七炭糖(ヘプトース)
  3.二糖類
  4.多糖類
   a.ホモ多糖
   b.ヘテロ多糖
   c.糖鎖
 C.脂質
  1.脂肪酸
  2.中性脂肪(トリアシルグリセロール,トリグリセリド)
  3.コレステロールとステロイド
   a.コレステロール
   b.ステロイドホルモン
   c.胆汁酸
  4.リン脂質
  5.糖脂質
  6.生体膜
 D.タンパク質
  1.アミノ酸
  2.タンパク質
   a.タンパク質の種類
   b.タンパク質の構造
   c.タンパク質の性質
 E.核酸
  1.ヌクレオチド
   1)プリン塩基
   2)ピリミジン塩基
   3)五炭糖
   4)リン酸
  2.DNA
  3.RNA
  4.ヌクレオソーム
 F.細胞
  1.細胞の構造
  2.各オルガネラ(細胞内小器官)の役割
   1)核
   2)小胞体
   3)ミトコンドリア
   4)ゴルジ装置
   5)分泌顆粒
   6)リソゾーム
   7)ペルオキシゾーム
   8)リボソーム
   9)細胞質
   10)細胞膜
   11)細胞骨格

2章 栄養と臓器の働き
 A.消化管
  1.タンパク質の分解と吸収
  2.糖質の分解と吸収
  3.脂質の分解と吸収
  4.その他の栄養素
 B.肝臓
 C.腎臓
 D.脂肪組織
 E.脳
 F.内分泌腺
 G.血 液
 H.骨
 I.筋肉

3章 酵素と補酵素・ビタミン
 A.酵素
  1.酵素は生体内触媒である
  2.酵素は反応の速度を増加させるが平衡は変化させない
  3.酵素には基質特異性がある
  4.酵素には至適pH,至適温度がある
  5.酵素は活性化エネルギーを低下させる
  6.酵素反応を低下させる阻害剤
  7.アイソエンザイム
  8.血清中の酵素活性と各種疾患
 B.補酵素
  1.補酵素としてのビタミンB群(水溶性ビタミン)
   1)ビタミンB1(チアミン)
   2)ビタミンB2(リボフラミン)
   3)ビタミンB6(ピリドキサル,ピリドキシン,ピリドキサミン)
   4)ナイアシン(ニコチン酸,ニコチン酸アミド)
   5)パントテン酸
   6)ビオチン
   7)葉 酸
   8)ビタミンB12(シアノコバラミン)
  2.ビタミンC(アスコルビン酸:水溶性ビタミン)
  3.脂溶性ビタミン
   1)ビタミンA(レチノール)
   2)ビタミンD(カルシフェロール)
   3)ビタミンE(トコフェロール)
   4)ビタミンK
  4.補酵素的作用をもつその他のビタミン様物質
   1)リポ酸
   2)イノシトール
   3)ユビキノン

4章 糖質の代謝
 A.解糖(系)
 B.糖新生
 C.グリコーゲン代謝
  1.グリコーゲンの合成
  2.グリコーゲンの分解
  3.グリコーゲン代謝の調節
 D.五炭糖リン酸回路
  1.五炭糖リン酸回路の反応
  2.反応の方向と標準自由エネルギー変化
 E.その他の糖の代謝経路
  1.フルクトース
  2.ガラクトース
  3.マンノース,リボース

5章 TCAサイクルと生体エネルギーATPの産生
 A.ピルビン酸からアセチルCoAへ
  1.ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体
  2.複合体を形成する酵素成分と反応
  3.ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体の活性調節
 B.TCAサイクル
  1.TCAサイクルの酵素系
  2.TCAサイクルの流れの調節
 C.ATPの産生
  1.生体内の酸化還元系とエネルギー
  2.電子伝達系(呼吸鎖)
  3.ATP合成と化学浸透圧説
 D.ATPを必要とする生体内反応
  1.リン酸化反応
  2.合成反応
  3.能動輸送
  4.生体巨大分子の構造変化
  5.筋肉の収縮
  6.体温維持
 E.ATP以外の高エネルギーリン酸化合物
 F.活性酸素による生体内酸化反応
  1.活性酸素とフリーラジカル
  2.活性酸素の生成と細胞障害作用

6章 脂質の代謝
 A.脂質の分解
  1.脂肪の分解と脂肪酸の酸化
   1)脂肪酸の活性化
   2)活性化脂肪酸(アシルCoA)のミトコンドリア内への輸送
   3)ミトコンドリア内でのアシルCoAのβ−酸化
  2.ケトン体の形成と代謝
  3.複合脂質の分解
 B.脂質の合成
  1.脂肪酸の合成
  2.トリアシルグリセロール(中性脂肪)の合成
  3.複合脂質(リン酸,糖を含む)の合成
  4.コレステロールとコレステロールエステルの合成
  5.血漿リポタンパク質(血漿リポプロテイン)
   1)リポプロテインとアポリポプロテイン
   2)高脂血症
  6.グルコース脂肪酸サイクル

7章 タンパク質の分解とアミノ酸の代謝
 A.タンパク質の分解
  1.タンパク質分解酵素の種類
  2.プロテアソームによるタンパク質の分解
 B.アミノ酸の分解
  1.アミノ基転移反応
  2.アンモニアの生成反応
  3.アンモニアの処理
  4.炭素骨格の行方
 C.アミノ酸の供給
  1.必須アミノ酸はタンパク質から
  2.非必須アミノ酸の合成
   1)アラニン・アスパラギン酸・アスパラギン・グルタミン酸・グルタミン
   2)セリン
   3)チロシン
   4)システイン
   5)プロリン
 D.アミノ酸から生体成分の合成
  1.グリシン・アスパラギン酸・グルタミンから
   1)ヌクレオチドの合成
   2)ヘムの合成
  2.セリン・メチオニンから
  3.グルタミン酸から
  4.チロシンから
  5.トリプトファンから
  6.ヒスチジンから
  7.アルギニン・グリシン・メチオニンから
  8.リジンから
  9.プロリンから
  10.分枝アミノ酸から
  11.セリン・スレオニンから

8章 核酸代謝と遺伝子
 A.ヌクレオチド
  1.ヌクレオチドの構造
   a.塩 基
   b.五炭糖
   c.リン酸
  2.ヌクレオチドの代謝
   a.ヌクレオチドの合成
   b.ヌクレオチドの分解
 B.DNA
  1.DNAの構造
  2.DNAの代謝
 C.RNA
  1.RNAの構造
   1)メッセンジャーRNA
   2)トランスファーRNA
   3)リボソームRNA
   4)その他のRNA
 D.ミトコンドリアの遺伝子
  1.ミトコンドリアDNA
   1)形状と遺伝形式
   2)ミトコンドリアDNAの転写産物
  2.ミトコンドリア遺伝子系のコドン
  3.ミトコンドリアを構成する他のタンパク質
 E.アポトーシスによるDNAの断片化
  1.アポトーシスとネクローシスの違い
  2.アポトーシスとDNAの断片化
  3.アポトーシスに特異的なプロテアーゼとDNA分解酵素
  4.アポトーシスの誘導機構
  5.アポトーシスの抑制機構

9章 遺伝情報の発現とタンパク質合成
 A.細胞分裂とDNAの合成(複製)
  1.細胞周期と細胞分裂
  2.DNA鎖の半保存的複製
  3.鋳型鎖およびプライマー鎖とDNAポリメラーゼ
  4.DNA複製に関与する他の因子
  5.連続複製鎖と不連続複製鎖(岡崎フラグメント)
 B.テロメアの短縮と細胞の寿命
  1.テロメアの構造
  2.細胞分裂に伴うテロメアの短縮
  3.テロメアの役割とその短縮による細胞寿命と老化
  4.テロメラーゼとテロメアの延長
  5.癌とテロメラーゼ
 C.DNAの損傷と修復
  1.DNAの損傷
  2.DNA損傷の修復
  3.DNA修復酵素の欠損症
 D.遺伝子の発現(転写)
  1.遺伝子の発現とは
  2.RNAポリメラーゼ
  3.リボソームRNAの合成とリボソームの形成
  4.トランスファーRNAの合成
  5.メッセンジャーRNAの合成
  6.遺伝子の発現調節機構
   1)転写因子の種類
   2)mRNA転写の開始機構
   3)転写開始の抑制
   4)転写の伸長
   5)ポリ(A)付加と転写の終結
   6)CpGアイランドのメチル化とゲノム刷り込み
 E.タンパク質の合成(翻訳)
  1.遺伝暗号(コドン)
  2.アミノアシル−tRNAの形成
  3.40Sおよび80S開始複合体の形成
   1)40S開始複合体の形成
   2)80S開始複合体の形成
  4.ペプチド鎖の延長
  5.タンパク質合成の終止
  6.分泌タンパク質・膜タンパク質・オルガネラタンパク質の合成

10章 ホルモンと代謝調節
 A.内分泌腺とホルモン
  1.視床下部
    1)成長ホルモン放出ホルモン
    2)成長ホルモン放出阻害ホルモン
    3)プロラクチン放出ホルモン
    4)プロラクチン放出阻害ホルモン
    5)ゴナドトロピン放出ホルモン
    6)チロトロピン放出ホルモン
    7)コルチコトロピン放出ホルモン
    8)ニューロペプチドYとアグーチ関連タンパク質
  2.脳下垂体
   a.前葉ホルモン
    1)成長ホルモン/プロラクチン
    2)糖タンパク質ホルモン・ファミリー
    3)プロオピオメラノコルチン・ファミリー
   b.中葉ホルモン
    1)プロオピオメラノコルチン・ファミリー
   c.後葉ホルモン
    1)抗利尿ホルモン
    2)オキシトシン
  3.甲状腺
    1)甲状腺ホルモン
    2)カルシトニン
  4.副甲状腺(上皮小体)
    1)副甲状腺ホルモン(PTH,パラソルモン)
  5.膵 臓
    1)グルカゴン
    2)インスリン
    3)ソマトスタチン
  6.ステロイドホルモン産生臓器と合成経路
  7.副 腎
   a.副腎皮質ホルモン
   b.副腎髄質ホルモン
  8.卵巣・胎盤
    1)エストロゲン
    2)プロゲステロン
    3)絨毛性ゴナドトロピン(hCG)
    4)胎盤性ラクトゲン(PL)
    5)その他の胎盤性ホルモン
  9.精 巣
  10.その他の組織
   a.松果体
   b.胸 腺
   c.消化管
   d.心 臓
   e.腎 臓
 B.局所ホルモン
  1.成長因子(増殖因子)
    1)上皮成長因子(EGF)
    2)神経成長因子(NGF)
    3)血小板由来成長因子(PDGF)
    4)線維芽細胞増殖因子(FGF)
    5)インスリン様成長因子(IGF,ソマトメジン)
    6)肝細胞増殖因子(HGF)
    7)血管内皮増殖因子(VEGF)
    8)アンギオポエチン(Ang)
    9)トランスフォーミング成長因子α(TGFα)
    10)トランスフォーミング成長因子β(TGFβ)
    11)アクチビンとインヒビン
    12)骨形成因子(BMP)ファミリー
    13)ミュラー管抑制因子(MIF)
    14)ミッドカイン(MK)とプレイオトロフィン(PTN)
    15)エフリン(ephrin)
  2.サイトカイン
    1)インターロイキン
    2)インターフェロン
    3)腫瘍壊死因子TNFとリンホトキシンLT
    4)コロニー形成刺激因子(CSF)
    5)エリスロポエチン(EPO)
    6)トロンボポエチン(TPO)
    7)幹細胞因子(SCF)
    8)白血病増殖阻止因子(LIF)
  3.神経栄養因子とガイダンス分子
  4.ケモカイン
  5.プロスタグランジン類(オキシエイコサノイド)
    1)プロスタグランジン
    2)トロンボキサン
    3)ロイコトリエン
    4)リポキシン
  6.エンドセリン
  7.血小板活性化因子(PAF)
  8.一酸化窒素
 C.ホルモンによる代謝調節
  1.ホルモンの作用機構
    1)ペプチドホルモン型(細胞膜レセプター型)
    2)ステロイドホルモン型(核内レセプター型)
  2.ホルモンによる糖質代謝の調節
  3.ホルモンによる脂肪代謝の調節
  4.ホルモンによる細胞内のPI/カルシウム調節と情報伝達
  5.チロシン・プロテインキナーゼによるホルモン作用の伝達
    1)チロシン・プロテインキナーゼの種類
    2)受容体チロシンキナーゼによるシグナル伝達
    3)サイトカインレセプター・スーパーファミリーによるシグナル伝達
    4)その他のチロシンキナーゼによるシグナル伝達
  6.ホルモン作用のまとめ
  7.神経伝達物質

11章 血液と免疫
 A.血液細胞
  1.赤血球
   1)ヘマトクリット・赤血球沈降速度・平均赤血球定数
   2)赤血球の代謝の特徴
   3)ヘモグロビンのはたらき
  2.白血球
   1)白血球のはたらき
   2)各種疾患と白血球数
   3)マクロファージによるスカベンジャー作用
  3.血小板
   1)血小板のはたらき―血液凝固過程へのかかわり
   2)血小板機能異常
 B.血漿
  1.血漿タンパク質
  2.血漿非タンパク質性窒素化合物
  3.血漿糖質
  4.血漿無機質
  5.酵素診断
  6.リンパおよび脳脊髄液
 C.免疫
   1)免疫担当細胞
   2)細胞性免疫と体液性免疫
   3)アレルギー反応
   4)自己免疫疾患

12章 電解質と尿
 A.水
 B.重炭酸イオン
 C.無機質
  1.多量元素
   a.ナトリウムとカリウム
   b.カルシウムとマグネシウム
   c.塩素
   d.リン
   e.硫黄
  2.必須微量元素
   a.鉄
   b.銅,亜鉛,マンガン,コバルト
   c.ヨウ素
 D.尿
  1.尿の生成,腎臓のはたらき
  2.尿の一般性状
  3.尿の平常成分と異常成分
   a.尿素
   b.クレアチニン
   c.尿 酸
   d.ケトン体
   e.ウロビリノゲンとビリルビン
   f.タンパク質
   g.糖質

13章 代謝異常と遺伝病
 A.先天性代謝異常
  1.ヘモグロビン異常
  2.酵素異常
   a.一遺伝子一酵素説
   b.フェニルケトン尿症
  3.受容体異常
    1)家族性高コレステロール血症
    2)アンドロゲン不応症
    3)グルココルチコイド不応症
    4)ビタミンD依存症型
    5)ラロン型小人症
  4.輸送担体異常
  5.転写因子異常
 B.先天性代謝異常症の診断
  1.診断法
  2.新生児マス・スクリーニング
 C.神経変性疾患と筋ジストロフィー
  1.アルツハイマー病
  2.パーキンソン病
  3.ハンチントン病(ハンチントン舞踏病)とポリグルタミン病
  4.進行性筋ジストロフィー

14章 分子生命科学
 A.人体内タンパク質の免疫学的解析
  1.特異抗体によるタンパク質の検出と定量
   1)ラジオイムノアッセイ法
   2)酵素免疫測定法
   3)蛍光抗体法
   4)ウエスタン・ブロット法
  2.モノクローナル抗体(単クローン抗体)
 B.遺伝子工学
  1.遺伝子のクローニング
   a.cDNAのクローニング
   b.ゲノムDNAのクローニング
  2.遺伝子の塩基配列の解読(DNAシークエンス法)
  3.遺伝子組換えによる有益タンパク質の産生
  4.トランスジェニック・マウス
  5.ES細胞と標的遺伝子組換え法(ジーンターゲッティング)
  6.クローン動物の作成
 C.遺伝子診断
  1.遺伝子の変異または多型の種類
  2.遺伝子(DNA)検査法
 D.癌遺伝子
  1.細胞性癌遺伝子とウイルス性癌遺伝子
  2.発癌の機構
   a.発癌の2段階説と多段階説
   b.癌遺伝子の活性化
   c.癌遺伝子の増幅
  3.癌抑制遺伝子
   a.複数の癌抑制遺伝子
   b.癌転移抑制遺伝子
 E.遺伝子治療
  1.遺伝病の遺伝子治療
  2.癌およびエイズなどの遺伝子治療