カテゴリー: 生化学
- 序文
- 目次
序文
生化学は,生物の体を物質的な側面から理解しようとする学問です.生物は多種多様な化学物質の集合体で,人体ならタンパク質だけでも約十万種類もの分子より成ります.これほど多種類の物質はどうして必要なのでしょう.実は,生物の体はひとときも休まずにさまざまな化学反応を営む「代謝」で維持されているのです.代謝は,その場を確保し,コントロールすることが重要で,このために膨大な種類の物質が欠かせないからです.代謝が円滑に進まないと、病気になったり死んでしまったりすることもありますから,生化学は非常に重要な科目であることは容易に理解できると思います.しかし,私は,自ら教えた経験から,化学になじみのない学生にとって,これほど難しそうに感じる科目もないということを肌で感じていました.
そこで本書では,生化学の内容のうち,初めて学ぶ学生向けに最小限の必須事項に絞り,それらを問題形式にまとめることにしました.形式を工夫し,すでに一通り学んだ学生の復習にも役立つように配慮してあります.
本書は全14章より構成されています.このうち第1章を「生化学を学ぶための基本のき」としたことは大きな特徴です.高校までに学ぶ化学の内容のうち,生化学を学ぶ上でとくに重要なエッセンスをまとめたからです.また,各章には3択の選択問題,1問1答式の問題と,文章の穴埋め式のまとめ問題を作ってあります.これらを繰り返し解いてみてください.まとめ問題には答えを書き込んで,何度も読むのも有効かもしれません.このように本書を活用すれば、生化学の基本知識が効率的に身につくはずです.
本書と,すでに出版されている「生理学きほんノート」「解剖学きほんノート」を合わせて活用することで,普段の授業の予習・復習や,試験勉強の対策などを確実にし,将来,さまざまな国家試験に合格されることを心より願っています.
2017年 6月
浅賀宏昭
そこで本書では,生化学の内容のうち,初めて学ぶ学生向けに最小限の必須事項に絞り,それらを問題形式にまとめることにしました.形式を工夫し,すでに一通り学んだ学生の復習にも役立つように配慮してあります.
本書は全14章より構成されています.このうち第1章を「生化学を学ぶための基本のき」としたことは大きな特徴です.高校までに学ぶ化学の内容のうち,生化学を学ぶ上でとくに重要なエッセンスをまとめたからです.また,各章には3択の選択問題,1問1答式の問題と,文章の穴埋め式のまとめ問題を作ってあります.これらを繰り返し解いてみてください.まとめ問題には答えを書き込んで,何度も読むのも有効かもしれません.このように本書を活用すれば、生化学の基本知識が効率的に身につくはずです.
本書と,すでに出版されている「生理学きほんノート」「解剖学きほんノート」を合わせて活用することで,普段の授業の予習・復習や,試験勉強の対策などを確実にし,将来,さまざまな国家試験に合格されることを心より願っています.
2017年 6月
浅賀宏昭
目次
問題編
1章 生化学を学ぶための基本の「き」
2章 糖質
3章 脂質
4章 タンパク質
5章 核酸
6章 無機質
7章 ホルモンとサイトカイン
8章 酵素
9章 ビタミンと補酵素
10章 糖質代謝
11章 脂質代謝
12章 タンパク質代謝
13章 核酸代謝
14章 遺伝情報とその発現
解答・解説編・・・別冊
1章 生化学を学ぶための基本の「き」
2章 糖質
3章 脂質
4章 タンパク質
5章 核酸
6章 無機質
7章 ホルモンとサイトカイン
8章 酵素
9章 ビタミンと補酵素
10章 糖質代謝
11章 脂質代謝
12章 タンパク質代謝
13章 核酸代謝
14章 遺伝情報とその発現
解答・解説編・・・別冊