国際保健医療のお仕事
あなたもチャレンジしてみませんか
改訂2版
大阪大学 教授 中村安秀 編集
定価
2,750円(本体 2,500円 +税10%)
- A5判 241頁
- 2008年7月 発行
- ISBN 978-4-525-18282-3
国際保健医療に関心はあってもそれを自分の将来にどう結びつければいいのかわからない…本書は,そんな方々のためのナビゲーターである.世界の動向から,具体的参加方法まで,ユニークで多様な先輩達の経験を含めてわかりやすく記載.2版では初版の基本方針を踏襲しつつ新しい情報を盛り込んだ.
- 序文
- 目次
序文
「国際保健医療のお仕事」が出版されてから5年.国際保健医療の世界にも,新しい潮流が動きはじめました.ひとつは,医師や看護師などの狭義の保健医療関係者だけでなく,民間企業のビジネスマンなどが保健医療に関する国際会議の主役として表舞台に立つことが多くなりました.世界基金(GFATM)やゲイツ財団などが実行を伴った発言力を増すことにより,市民社会や民間企業の発想が新しい風を吹き込んでいます.次に,援助する国と援助される国という旧来の垣根が取り払われつつあります.インド,中国,タイ,南アフリカ,メキシコ,ブラジルなど多くの国が,先進国からの支援を受けつつ,自らも援助する側になっています.日本国内においても,日本国際保健医療学会に学生部会ができ,いろんな学部の学生たちが自分たちの関心と熱意で活発な活動を行っています.
このように,国籍や年齢や性別の壁を越えて,多種多様な専門分野や能力をもつ人びとが協働して,ともに知恵を出し,汗を流すというグローバル・ヘルスの世界が広がりつつあります.そのような世界的な動きに呼応して,国際医療協力研究委託費「国際医療協力に携わる人材養成および登録システムの構築に関する研究」(2005−07年)を実施しました.第一版では「国際保健医療の人材育成に関してはまだまだ発展途上」と書きましたが,近い将来には,国際保健医療に関する有為の人材が育っていけるようなシステムを構築したいと考えています.
この第二版は,新しい情報を取り込みながら,第一版の基本方針を踏襲しました.国際保健医療協力の世界では,新しい動きだけに目を奪わられがちですが,現場での人びととの関係性の大切さはいつの時代にも不変です.まさに不易流行,変化と不変の双方を見極めながら,いろんな読者の方々が,この本の中から未来につながるヒントを見つけていただけたらうれしいです.
中村安秀
このように,国籍や年齢や性別の壁を越えて,多種多様な専門分野や能力をもつ人びとが協働して,ともに知恵を出し,汗を流すというグローバル・ヘルスの世界が広がりつつあります.そのような世界的な動きに呼応して,国際医療協力研究委託費「国際医療協力に携わる人材養成および登録システムの構築に関する研究」(2005−07年)を実施しました.第一版では「国際保健医療の人材育成に関してはまだまだ発展途上」と書きましたが,近い将来には,国際保健医療に関する有為の人材が育っていけるようなシステムを構築したいと考えています.
この第二版は,新しい情報を取り込みながら,第一版の基本方針を踏襲しました.国際保健医療協力の世界では,新しい動きだけに目を奪わられがちですが,現場での人びととの関係性の大切さはいつの時代にも不変です.まさに不易流行,変化と不変の双方を見極めながら,いろんな読者の方々が,この本の中から未来につながるヒントを見つけていただけたらうれしいです.
中村安秀
目次
1.国際保健医療の仕事をすることとは
A.甘酸っぱい初恋の味
B.国際協力は3K現場
C.国際協力の現場で生き延びる資質とは
D.援助は人のためならず ―国際保健医療に国境はない
E.国際保健医療は今チャレンジング
2.国際保健医療協力の現状と活動の場
A.国際保健医療協力の現状
B.今後の展望
3.各種団体
A.ODA
B.NGO,財団・協会など
C.コンサルタント会社
D.国際機関
4.国際保健医療を学べる大学
A.海外の大学
B.国内の大学・短大
5.国際保健医療関連学会
6.大学の関連サークル
コラム<大学生の自主研修について>
7.途上国での生活
A.「ことば」「食事」「友だち」
B.暮らしがあって,仕事が始まる
C.健康で安全に仕事するために
8.My C.V. ―私の履歴書―
A.「私」にもできた国際協力 ―国際保健の現場で働くために―(大西真由美)
B.私の国際協力 ―アジアの女性たちとの出会いを通して―(松山章子)
C.遠回りばかりの国際保健協力(四方啓裕)
D.すべての道は国際協力につながる(國井 修)
E.私の履歴書 ―熱帯病のかかわりから―(大利昌久)
F.国際「協力」への曲がりくねった道(池亀卯女)
G.生態学者による国際保健ひとかじり(高木正洋)
H.国際協力の25年 ―国際保健とは何?―(仲佐 保)
9.資 料
A.国際保健医療の日本語ブックガイド
B.国際保健医療に関するホームページ
索 引
コラム
こぼれ話(1)小児ガンではなかった
こぼれ話(2)最も真剣に聴診器を当てたとき
こぼれ話(3)障害児ケアのボランティア活動
こぼれ話(4)はじめの3か月で書いた活動計画表の行方
こぼれ話(5)幻の病院死亡調査
Q&A(1)最初の海外経験
Q&A(2)第2外国語
Q&A(3)途上国に子どもを連れて行けますか?
Q&A(4)パートナー探し
Q&A(5)看護系大学院
A.甘酸っぱい初恋の味
B.国際協力は3K現場
C.国際協力の現場で生き延びる資質とは
D.援助は人のためならず ―国際保健医療に国境はない
E.国際保健医療は今チャレンジング
2.国際保健医療協力の現状と活動の場
A.国際保健医療協力の現状
B.今後の展望
3.各種団体
A.ODA
B.NGO,財団・協会など
C.コンサルタント会社
D.国際機関
4.国際保健医療を学べる大学
A.海外の大学
B.国内の大学・短大
5.国際保健医療関連学会
6.大学の関連サークル
コラム<大学生の自主研修について>
7.途上国での生活
A.「ことば」「食事」「友だち」
B.暮らしがあって,仕事が始まる
C.健康で安全に仕事するために
8.My C.V. ―私の履歴書―
A.「私」にもできた国際協力 ―国際保健の現場で働くために―(大西真由美)
B.私の国際協力 ―アジアの女性たちとの出会いを通して―(松山章子)
C.遠回りばかりの国際保健協力(四方啓裕)
D.すべての道は国際協力につながる(國井 修)
E.私の履歴書 ―熱帯病のかかわりから―(大利昌久)
F.国際「協力」への曲がりくねった道(池亀卯女)
G.生態学者による国際保健ひとかじり(高木正洋)
H.国際協力の25年 ―国際保健とは何?―(仲佐 保)
9.資 料
A.国際保健医療の日本語ブックガイド
B.国際保健医療に関するホームページ
索 引
コラム
こぼれ話(1)小児ガンではなかった
こぼれ話(2)最も真剣に聴診器を当てたとき
こぼれ話(3)障害児ケアのボランティア活動
こぼれ話(4)はじめの3か月で書いた活動計画表の行方
こぼれ話(5)幻の病院死亡調査
Q&A(1)最初の海外経験
Q&A(2)第2外国語
Q&A(3)途上国に子どもを連れて行けますか?
Q&A(4)パートナー探し
Q&A(5)看護系大学院