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法医学
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法医学

第3版

  • 科学警察研究所所長 福島弘文 編

定価:5,940円(本体5,500円+税8%)

  • 四六倍判 362頁
  • 2015年1月 発行
  • ISBN978-4-525-19073-6

概要

日々進歩する医学と多様化する社会の変化により法医学に期待される場面が増えている.とくに,東日本大震災後,Aiによる死後画像診断の有用性が再確認されている.
改訂3 版では,医学部生だけでなく,卒後教育の参考書としても利用できるよう内容の充実をはかった.大学の法医学者に限定せず,最前線の執筆陣に執筆を依頼した.

序文

 現在は年間の犯罪死数が1,000件を切った状況にあり,刑法犯認知件数も減少傾向が続いている一方で,警察が取り扱う死体数は平成25年で約17万体に達し,この10年間で約4万体の増加となった.最近の異状死体の解剖率は約11%で推移し,各国と比べても決して高くはないが現在の大学法医学教育環境の面からみると妥当な数値かもしれない.平成25年4月には,行政解剖の「調査法解剖」が新たに加わり,監察医制度のない地域での死因究明推進が期待される.また平成26年に閣議決定された「死因究明等推進計画」には死因究明を行う専門的機関の整備や人材の資質の向上,教育および研究拠点の整備等の強化策が含まれており,今後の高齢化社会に適した対応が望まれる.
 日本法医学会が提唱する「異状死ガイドライン」のなかで,「診療行為に関連した予期しない死亡,およびその疑いがあるもの」についての届け出先の議論が診療者間で問題となっていた.ようやく平成26年2月に,患者が死亡した医療事故の第三者機関への届け出と原因究明のための院内調査を全医療機関に義務づける法案が閣議決定され,今後の「医療関連死」の届け出問題に決着がつくことを期待したい.
 平成21年度から開始された裁判員制度では5年間で約3万6,000人の裁判員が選出され,約6,000人の被告人の判決が行われた.残念なことに殺害現場や解剖の写真を見た裁判員が急性ストレス障害を発症したとして,国に損害賠償を求める訴えを起こした報告もある.このため,最近の裁判では遺体の写真を証拠として提出しない状況となっているが,鑑定書の写真は犯行の態様を理解するうえできわめて重要であり,写真やイラストを証拠としないとするよりも裁判員の辞退を認める運用が求められる.
 現在の法医学書の傾向は大学のカリキュラムに重点を置いた内容となっているが,本書は学生の教科書としての利用以外に法曹界,警察,臨床家等にも活用されるような構成としている.本改訂版では犯罪発生の背景を知るため,新たに渡邉和美先生の犯罪心理に関する内容 (7章) を法医学書に加えることとした.危険ドラッグを含む「乱用薬物」 (4章のⅣ8) は井上博之先生,「DNAの多型」 (8章のⅡ) は関口和正先生,「白骨検査」 (9章のⅡ3) は宮坂祥夫先生にそれぞれの専門の立場から新たに執筆願い,「内因による死」 (3章) では髙田綾先生と高橋識志先生にも共著者として入っていただき充実を図った.本書では「死体現象」 (2章) を浅村英樹先生,「小児の突然死」 (3章のⅣ) を齋藤一之先生,「死亡時画像診断」 (10章) を舟山眞人先生にご担当いただいた.
 改訂2版の執筆に携われた那谷雅之先生と,本改訂版の「死亡時画像診断」 (10章) で使用したCT画像を撮影された東北大オートプシー・イメージング (Ai) センター臼井章仁先生に,深甚なる謝意を表し,また本改訂版の企画・編集にご協力いただいた各分担者ならびに南山堂の方々に心から感謝を申し上げます.

2014 (平成26) 年12月
福島弘文

目次

1 法医学総論 福島弘文

 Ⅰ.法医学の社会的役割と歴史
  1.法医学領域での新動向
  2.法医学の社会的役割
  3.世界の法医学の歴史

 Ⅱ.法医学の業務,鑑定
  1.検査の対象
  2.検案・検視・非犯罪死体の取り扱い・監察医制度
   1 検案
   2 検視
   3 非犯罪死体の取り扱い
   4 監察医制度
  3.鑑定
   1 意義
   2 手続き
   3 種類
   4 検査内容の標準化
   5 書式
   6 再鑑定

 Ⅲ.法医解剖と解剖資格
  1.法医解剖
   1 司法解剖
   2 行政解剖
  2.解剖資格と専門医
   1 死体解剖資格者
   2 厚生労働大臣による死体解剖資格認定の基準
   3 専門医制度

2 個体死・死体現象 舟山眞人・浅村英樹

 Ⅰ.個体死 舟山眞人
  1.ヒトの死
  2.脳死

 Ⅱ.死体現象 浅村英樹
  1.早期死体現象
   1 乾燥
   2 死斑
   3 死体硬直
   4 体温降下
  2.晩期死体現象
   1 自家融解
   2 腐敗
   3 死後動物損壊
   4 白骨化
   5 死ろう化
   6 ミイラ化
  3.死後経過時間の推定

3 内因による死 齋藤一之・髙田 綾・高橋識志

 Ⅰ.突然死(内因性急死)と法医学 齋藤一之・髙田 綾・高橋識志
  1.突然死と内因性急死
  2.突然死の社会医学的意義と問題点
  3.突然死と救急医学

 Ⅱ.突然死の疫学

 Ⅲ.突然死の原因となる疾患
  1.虚血性心疾患
   1 虚血性心疾患とは
   2 急性冠動脈症候群/急性心筋梗塞
   3 心筋梗塞後の心破裂
   4 陳旧性心筋梗塞
   5 粥状硬化による高度の冠動脈狭窄
   6 冠動脈攣縮
   7 動脈硬化以外の冠動脈疾患
   8 心肥大と突然死
   9 虚血性心疾患による突然死の直接死因
  2.虚血性心疾患以外の心疾患
   1 心筋症
   2 心筋炎
   3 心サルコイドーシス
   4 その他の心疾患
   5 不整脈と突然死
  3.大血管疾患など
   1 大動脈解離/解離性大動脈瘤
   2 大動脈瘤破裂
   3 肺動脈血栓塞栓症
   4 その他の血管疾患
  4.脳血管障害
   1 クモ膜下出血
   2 脳出血
   3 脳梗塞
  5.呼吸器疾患
   1 気管支喘息
   2 呼吸器感染症
    慢性肺気腫
  6.消化器疾患
   1 消化性潰瘍
   2 Mallory-Weiss症候群
   3 イレウス
   4 肝硬変
   5 急性膵炎
   6 腹膜炎
  7.腎・尿路疾患
  8.アルコール関連障害
   1 大酒家突然死症候群とアルコール性ケトアシドーシス
   2 Wernicke脳症
   3 アルコールによる心障害
  9.内分泌・代謝性疾患
   1 糖尿病
   2 甲状腺クリーゼ
  10.産科的疾患
   1 妊娠に関連した突然死
   2 分娩に関係した突然死
   3 妊娠・分娩が危険因子となる疾患群
  11.呼吸器系以外の感染症
  12.悪性腫瘍
  13.血液疾患
  14.その他の疾患・病態
   1 睡眠時無呼吸症候群
   2 神経,精神疾患と突然死
   3 入浴中の突然死
   4 いわゆる“ポックリ病”
   5 脱水・低栄養
   6 高齢者の症例―いわゆる「老衰」―

 Ⅳ.小児の突然死 齋藤一之
  1.疫学
  2.乳児期の突然死
   1 乳幼児突然死症候群
   2 SIDS以外の乳児期の突然死
  3.乳児期以降の若年者の突然死
   1 心血管疾患
   2 呼吸器疾患
   3 神経疾患
   4 内分泌代謝疾患
   5 消化器疾患
   6 感染症
   7 ライ(Reye)症候群

4 外因による死 村井達哉・福永龍繁・黒田直人 上野易弘・井上博之

 Ⅰ.損 傷 村井達哉
  A.総 論
   1.皮膚の構造と損傷
   2.損傷の分類法
   3.創傷の観察と記載法
    1 創傷の位置
    2 創傷形態
    3 創傷の個数
  B.各 論
   1.皮膚の連続性が断たれた創傷
    1 創の各部の名称と観察時のポイント
    2 刃器による創と鈍器による創の鑑別
    3 刺創
    4 切創
    5 割創
    6 挫創と裂創
    7 射創(銃創)
   2.皮膚の連続性が保たれた創傷
    1 表皮【剥】脱
    2 皮膚の変色(および蒼白部)
    3 皮膚の腫脹
   3.軟部組織の損傷
    1 筋出血と挫傷
    2 デコルマン
   4.骨の損傷(骨折)
    1 骨折の基本形態
    2 開放性骨折と閉鎖性骨折
    3 介達力による骨折
    4 年齢と骨折の起こしやすさの関係
   5.内部臓器の損傷
    1 頭部外傷
    2 脳挫傷と脳挫滅,脳裂傷
    3 外傷性クモ膜下出血
    4 外傷性脳内血腫
    5 び漫性脳損傷とび漫性軸索損傷
    6 胸腹部臓器の損傷
    7 脊髄の損傷
   6.損傷と死因
    1 損傷と生活反応
    2 損傷に伴う死へのプロセス
    3 重大な臓器・血管損傷を伴わない場合
    4 複数の損傷が存在する場合の死因
   7.交通事故損傷 福永龍繁
    1 ヒト対車両の損傷
    2 自動車乗員の損傷
    3 自動車事故での死因
    4 その他の交通機関による損傷
    5 大規模災害・事故の対策

 Ⅱ.窒 息 村井達哉
  1.窒息総論
   1 窒息とは
   2 窒息死に至る経過
   3 窒息を生じる原因
   4 窒息死の診断
  2.頚部圧迫による窒息
   1 頚部圧迫の種類
   2 頚部圧迫による死のメカニズム
   3 頚部圧迫による死亡例をみる際の基本的事項
   4 頚部圧迫による死亡・各論
  3.気道閉塞による窒息
   1 溺水
   2 溺水以外の気道内異物による窒息
   3 鼻口部閉塞による窒息
  4.低酸素環境による窒息
  5.その他の窒息(呼吸運動障害など)
   1 traumatic asphyxia
   2 flail chest(胸郭動揺)
   3 体位性窒息
   4 気胸および血胸

 Ⅲ.異常環境による死 黒田直人
  1.温度異常
   1 火傷,熱傷,火傷死
   2 焼死
   3 熱中症
   4 寒冷傷害
  2.放射線傷害
   1 マイクロ波の生体に対する影響
   2 放射線の生体への影響
  3.感電
   1 感電
   2 感電により生体に生じる傷害
  4.異常気圧による傷害
   1 気圧および酸素分圧の変動
  5.爆発

 Ⅳ.中 毒 上野易弘
  A.総 論
   1.法医中毒学
   2.毒物および中毒
    1 薬毒物の定義
    2 中毒とは
   3.薬毒物の分類
    1 生理,薬理作用(毒性)による分類
    2 分析化学的(裁判化学的)分類
    3 原因物質別の分類
   4.中毒発現の条件
    1 薬毒物自体の条件
    2 薬毒物の用法による条件
    3 生体自体の条件
   5.中毒発生の原因と現状
   6.薬毒物の代謝と排泄
   7.中毒および中毒死の判定
    1 中毒の一般症状
    2 中毒死の判定
   8.薬毒物分析用の試料採取とその保存
    1 生体からの試料採取
    2 死体からの試料採取
    3 試料の保存
   9.薬毒物分析
    1 一般的前検査
    2 予備試験および簡易迅速試験
    3 本試験
    4 薬毒物分析結果の解釈における留意点
  B.各 論
   1.有毒ガス
    1 一酸化炭素
    2 硫化水素
    3 液化石油ガス
    4 亜硫酸ガス(二酸化硫黄)
   2.工業用化学物質
    1 酸およびアルカリ
    2 青酸および青酸塩
    3 ヒ素
    4 リン
    5 鉛
    6 水銀
    7 クロム
    8 有機溶剤
    9 メタノール
    10 アジ化ナトリウム
   3.農薬および類似化合物
    1 有機リン剤,カーバメイト剤
    2 パラコート/ジクワット
    3 含リンアミノ酸系除草剤
    4 有機塩素剤
    5 有機フッ素剤
   4.神経剤
    1 サリン
    2 タブン
    3 VX
    4 ソマン
   5.自然毒
    1 フグ毒
    2 ヘビ毒
    3 ハチ毒
    4 キノコ毒
    5 トリカブト毒
    6 ニコチン
    7 その他の植物毒
   6.アルコールの法医学
    1 アルコールの吸収,代謝,排泄
    2 アルコール酩酊
    3 アルコールと交通事故
    4 剖検死体におけるアルコール検査
   7.医薬品
    1 催眠薬
    2 精神安定薬および抗うつ薬
    3 解熱・鎮痛薬
    4 局所麻酔薬
   8.乱用薬物 井上博之
    1 覚せい剤
    2 麻薬
    3 大麻
    4 最近の乱用薬物

5 小児の法医学 福永龍繁

 Ⅰ.嬰児殺
  1.嬰児殺とは
  2.胎児の発育程度と生活能力
   1 成熟児判定基準
   2 未熟児の判定
  3.生死産の別
   1 生産児の徴候
  4.出生後の生存期間
   1 皮膚
   2 臍帯
   3 胎便
   4 胃腸内容
   5 産瘤
   6 動脈管/静脈管
  5.死因
   1 分娩前の死亡
   2 分娩中の死亡
   3 産後の死亡

 Ⅱ.児童虐待
  1.歴史的背景
  2.虐待の方法
   1 身体的虐待
   2 養育拒否
   3 性的虐待
   4 心理的虐待
  3.虐待の加害者および動機・原因
  4.死体所見
  5.臨床医としての注意点
  6.疫学・予防

6 性に関する法医学 福永龍繁・渡邉和美

 Ⅰ.妊娠,分娩,中絶 福永龍繁
  1.妊娠,分娩
  2.流産と早産
  3.堕胎
  4.死産
  5.母体保護法
   1 沿革と目的
   2 人工妊娠中絶

 Ⅱ.性の決定とセクシュアリティ 渡邉和美
  1.生物学的性
   1 性染色体の異常
   2 外性器形態の不一致
  2.性同一性障害(性別違和)の性別
  3.性嗜好異常

 Ⅲ.性犯罪 福永龍繁
  1.犯法的性行為
   1 種類
   2 わいせつ行為
   3 強姦
  2.法医学的検査
   1 被害者の生体検査上の注意事項
   2 死体検査上の注意事項
   3 被疑者または被告人の検査上の注意事項

7 犯罪と心理 渡邉和美

 Ⅰ.犯罪原因論
  1.緊張理論
  2.分化的接触理論
  3.社会コントロール理論
  4.ライフコース理論
   1 生涯持続型犯罪者
   2 青年期限定型

 Ⅱ.犯罪被害者の心理
  1.被害者の心理
   1 一次被害
   2 二次被害
  2.遺族の心理
  3.医療関係者が受ける二次的なトラウマ

 Ⅲ.殺人の心理
  1.バラバラ殺人
  2.性的殺人
   1 快楽殺人
   2 その他強姦殺人
   3 FBIによる性的殺人の類型
  3.連続殺人
  4.大量殺人

 Ⅳ.性犯罪の心理
  1.性犯罪者の心理メカニズム
  2.認知の歪み

 Ⅴ.犯罪者プロファイリング
  1.FBI方式
  2.リヴァプール方式
  3.日本の分析方式
  4.事件リンク,犯人像推定,地理的分析目的

8 遺伝形質と親子鑑定 鈴木廣一・太田正穂・関口和正 安達 登・福島弘文

 Ⅰ.血液型 鈴木廣一
  1.血液型の発見
  2.血液型抗原の構造
  3.糖鎖で構成される血液型抗原
   1 ABO血液型
   2 Lewis血液型
   3 P血液型
  4.アミノ酸配列で構成される血液型抗原
   1 Rh血液型
   2 MNSs血液型
   3 Lutheran血液型
   4 Kell血液型
   5 Kidd血液型
   6 Diego血液型
   7 Duffy血液型
   8 Xg血液型
  5.血清型・酵素型
   1 血清型・酵素型とは
   2 血清型・酵素型の検出
   3 主な血清型・酵素型
  6.ヒト白血球抗原 太田正穂
   1 血清学的分類と型判定
   2 遺伝子型分類とDNAタイピング
   3 HLA型と臓器移植
  7.血液型と臨床 鈴木廣一
   1 免疫性溶血性貧血
   2 輸血
   3 血液型不適合妊娠

 Ⅱ.DNAの多型 関口和正
  1.DNAを個人識別に用いる意義
  2.DNAの長さの違いによる多型
  3.DNAの塩基配列の違いによる多型
  4.DNA多型の有用性の評価
  5.ミトコンドリアDNA多型 安達 登
   1 概要
   2 検出方法
   3 ヒトミトコンドリアDNA多型解析の今後
   4 DNA配列に基づいた動物種識別

 Ⅲ.親子鑑定 福島弘文
  1.親子鑑定の意味
  2.検査方法
   1 血液型・血清型・酵素型検査
   2 DNA型検査
  3.確率計算
   1 Hardy-Weinbergの法則と遺伝子頻度
   2 父権排除率
   3 父権肯定確率
   4 父権肯定,否定の評価
  4.大規模災害でのDNA検査

9 物体検査と個人識別 福島弘文・宮坂祥夫・水口 清

 Ⅰ.物体検査 福島弘文
  1.検査の意義と取扱い注意事項
  2.血痕検査
   1 外観検査
   2 血痕の証明手順
   3 性別判定
   4 発生部位の推定
  3.精液・腟液
   1 精漿の証明
   2 精子の証明
   3 腟液の検査
   4 血液型とDNA型
  4.唾液
   1 紫外線検査
   2 アミラーゼ検査
   3 免疫学的検査
   4 血液型およびDNA型検査
  5.尿・汗・糞便・胎便
  6.毛髪
   1 構造と性状
   2 人獣,性別,年齢検査
   3 損傷
   4 血液型およびDNA型検査
  7.組織片検査

 Ⅱ.個人識別
  1.個人識別の意味
  2.皮膚紋理
   1 採取法
   2 指紋
   3 掌紋
   4 足紋
  3.白骨検査 宮坂祥夫
   1 性別推定
   2 年齢推定
   3 身長推定
   4 死後経過年数の推定
   5 DNA型検査
   6 人獣鑑別
  4.歯牙 水口 清
   1 歯および歯牙支持組織の構造
   2 歯の名称と標示法(歯式)
   3 歯科記録による個人識別
   4 年齢推定
   5 歯からの性別判定
   6 歯からの人種推定
   7 遺伝標識の検査
  5.顎顔面形態からの個人識別 宮坂祥夫
   1 スーパーインポーズ法
   2 X線像の異同比較
   3 復顔法
   4 顔の異同比較

10 死亡時画像診断 舟山眞人
 1.単純X線撮影
 2.単純CT撮影
  1 CTの原理
  2 CT画像の診断上の利点
  3 新たな利点への期待
  4 CT画像の限界と法医診断の留意点
  5 結核と死後CT
  6 放射線機器は誰が撮影し,誰が読影すべきか

11 死体の検査と事務的処理 舟山眞人

 Ⅰ.異状死の判断と死体検案
  1.異状死体とは
   1 法律上の異状死体
   2 異状死ガイドライン
   3 診療関連死と異状死
  2.死体検案
   1 検案・検視
   2 死の確認
   3 検案の実際

 Ⅱ.大規模災害時の法医学的対応
  1.法医学的に何を求められるのか
  2.死因
  3.死亡時刻
  4.身元確認

 Ⅲ.死亡診断書(死体検案書)の作成
  1.死亡診断書(死体検案書)の役目
  2.死亡診断書(死体検案書)発行の義務
  3.死亡診断書と死体検案書の区別
  4.死亡診断書ならびに死体検案書の記入方法
   1 死亡診断書か死体検案書かの区別
   2 氏名
   3 性別
   4 生年月日
   5 死亡したとき
   6 死亡したところ
   7 死亡の原因
   8 手術の主要所見
   9 解剖の主要所見
   10 死因の種類
   11 外因死の追加事項
   12 生後1年未満で病死した場合の追加事項
   13 その他,特に付言すべきことがら
   14 医師署名欄
   15 実際の死亡診断書・死体検案書例
  5.死亡診断書ならびに死体検案書の訂正
  6.死産証書(死胎検案書)の作成

12 医と法 岩志和一郎・吉田謙一

 Ⅰ.医師に必要な法律概念 岩志和一郎
  1.法的な存在としての医療
  2.法と倫理
  3.法と法律
  4.公法と私法
  5.法と裁判
  6.行政処分

 Ⅱ.医師の法的地位
  1.医師の資格と名称独占
  2.医師の業務と業務独占
  3.医師ゆえに生ずる義務
   1 意義
   2 医師法上の義務
   3 その他の法令上の義務

 Ⅲ.医師と患者の関係
  1.医療行為
   1 医療行為の意義
   2 医療行為の適法条件
   3 安楽死・尊厳死
  2.承諾と説明
   1 インフォームド・コンセント
   2 承諾権者
   3 説明の内容と程度
   4 承諾・説明なき医療行為
  3.医療契約(診療契約)
   1 医療の契約的構成
   2 医療契約の法的性質
   3 医療契約の成立
   4 医療契約に基づく医師の権利義務
   5 契約によらない医療
  4.医療事故,医事紛争 吉田謙一
   1 医療事故・過誤,診療関連死,医療紛争の現状
   2 医療水準
   3 因果関係
   4 診療上の注意義務
   5 診療行為に関連した死亡
   6 診療関連死事故調査制度
   7 医療評価機構に対する事故報告
   8 行政処分

13 関連法規集 福島弘文
 1.医師法
   医師法
   医師法施行規則
 2.医療法
 3.刑事法関連
   刑法
   軽犯罪法
   刑事訴訟法
   児童買春,児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律
 4.民事法関連
   民法
   戸籍法
   民事訴訟法
   弁護士法
 5.医療関連
   死体解剖保存法
   警察等が取り扱う死体の死因又は身元の調査等に関する法律
   医学及び歯学の教育のための献体に関する法律
   食品衛生法
   検疫法
   麻薬及び向精神薬取締法
   覚せい剤取締法
   あへん法
   大麻取締法
   サリン等による人身被害の防止に関する法律
   臓器の移植に関する法律
   母体保護法
   保健師助産師看護師法
   予防接種法
   医師の関係届出義務一覧

日本語索引
外国語索引