書籍カテゴリー:総合診療医学/プライマリ・ケア医学|内科学一般

診療ガイドラインが教えてくれないこともある
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治療 特別編集
診療ガイドラインが教えてくれないこともある

1版

  • 福島県立医科大学医学部 地域・家庭医療学講座 葛西龍樹 監修
  • 福島県立医科大学医学部 地域・家庭医療学講座 菅家智史 編集

定価:4,104円(本体3,800円+税8%)

  • B5判 275頁
  • 2016年5月 発行
  • ISBN978-4-525-20701-4

概要

患者さんは、いろいろだから。

総合診療医の皆さまへ。
診療ガイドラインとのおつき合い、うまくいっていますか? 欠かせない存在ではあるけど、いいなりになってもいられない。こと総合診療の現場において、その距離感は絶妙です。だから、実情に即した、本当に使える診療ガイドラインのむこう側、まとめてみました。ちょっくらのぞいて、みませんか?

序文

総合診療医の視点と診療ガイドライン
 2011年,横林賢一先生からのお誘いで,日本プライマリ・ケア連合学会学術大会「Common Disease総ざらいアップデート」の講師陣に入れていただいた.Common Diseaseの診療について,各疾患の専門家ではなく総合診療医が解説する講演であった.各疾患の専門家はより進行・重症化した患者を診療する機会が多く,総合診療医はより早期・軽症の患者を診療する機会が多い.利用可能な医療資源(検査,メディカルスタッフ)も違う.専門家は最先端の診療まで提供するが,総合診療医は「当たり前のことを当たり前に」提供することが重要な役割である.同じ疾患であっても専門家と総合診療医の視点は異なるため,Common Diseaseの診療を総合診療医から学ぶことにも意義がある.
 総合診療医が診療するCommon Diseaseは数多く,すべての患者に当たり前のことを当たり前に提供するだけでも容易なことではない.診療ガイドラインはそのための「標準的とされる」診療についての情報や知見を効率よく確認する有用なツールとなり得る.
 ただし,診療ガイドラインは鵜呑みにするものではない.診療ガイドラインは専門家向けに作成されていることも多く,診療ガイドラインの記載内容を吟味し,目の前の患者に適応できるか検討する必要がある.併存症や年齢,家族状況や生活状況など,患者の個別性を加味し,患者や家族と相談し,推奨とは異なる方針を選択することも日常茶飯事である.
 本書は総合診療医の視点で「診療ガイドラインをどう利用するか」をテーマに企画した.総論では診療ガイドラインの吟味や,イギリスやアメリカの総合診療医(家庭医)が診療ガイドラインをどのように利用しているかを論じていただいた.各論では診療ガイドラインの概要と診療ガイドラインが教えてくれないことを,若手の総合診療医の先生方を中心にご執筆いただいた.ややこしい依頼にもかかわらず,趣旨を踏まえて執筆を引き受けてくださった皆様に感謝申し上げ,本書が読者の診療の役に立つよう願っている.

2016年3月
福島県立医科大学医学部 地域・家庭医療学講座
菅家 智史

目次

Ⅰ 総論
 1 信じていい診療ガイドライン,鵜呑みにしてはいけない診療ガイドライン
 2 総合診療医の診療ガイドラインとのつきあいかた:イギリス編
 3 総合診療医の診療ガイドラインとのつきあいかた:アメリカ編

Ⅱ 各 論
 4 高血圧
 5 脂質異常症
 6 糖尿病
 7 高尿酸血症
 8 咳 嗽
 9 気管支喘息
 10 小児気管支喘息
 11 COPD(慢性閉塞性肺疾患)
 12 市中肺炎
 13 医療・介護関連肺炎
 14 胃食道逆流症(GERD)
 15 H.pylori感染症・消化性潰瘍
 16 急性腹症
 17 過敏性腸症候群
 18 NASH・NAFLD
 19 心房細動
 20 慢性心不全
 21 CKD
 22 尿路結石症
 23 頭痛
 24 認知症
 25 睡眠障害(不眠症)
 26 男性下部尿路症状
 27 女性下部尿路症状
 28 腰痛
 29 骨粗鬆症
 30 小児急性中耳炎
 31 アレルギー性鼻炎
 32 アレルギー性結膜疾患
 33 食物アレルギー