書籍カテゴリー:総合診療医学/プライマリ・ケア医学

緩和ケア ポケットマニュアル
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緩和ケア ポケットマニュアル

1版

  • 順天堂大学緩和医療学研究室 宇井睦人 著

定価:2,160円(本体2,000円+税8%)

  • 三五変型判 169頁
  • 2019年4月 発行
  • ISBN978-4-525-20981-0

概要

現場でサッと開いて,すぐわかる!

必要な事を現場でサッと確認するためのマニュアル本.緩和ケアにおける疼痛コントロールの処方・指示例を中心に,病棟,外来,在宅……など,具体的な利用シーンを踏まえて簡潔に記述.本当に必要な情報を,持ちやすくて見やすいサイズにまとめました.

序文

 私が緩和ケア研修をはじめた頃,がん患者さんを前にしてなかなかスムーズに会話ができなかったことを思い出す.それは絶望の淵にいるかもしれない患者さんとの対話に躊躇したということもあるが,経験や知識が足りないために薬剤調節や治療の選択肢の提示が円滑にできないなど,自分の知識に自信がなかったことが大きく影響していた.
 このポケットマニュアルはそのような体験をベースとして,主にがんの緩和を対象として医師・看護師・薬剤師などが知っておくべき薬剤やつまずきやすいポイントについて,通読できる分量にまとめたものである.
 近代ホスピスの母であるシシリー・ソンダース先生も「私ががんの末期になったときに望むのは,牧師が話を聞いてくれたり祈ってくれることでもないし,精神科医が何かを聞いてくれることでもなくて,正確に痛みの原因を判断し,軽減するための治療をすぐに実行してくれること」と述べている.
 本マニュアルが緩和ケアを学ぶ入り口として,また場所を選ばずポケットに入れて参照できる座右の書として,そしてまずは身体的な苦痛から多くの患者さんを開放することの一助になれば幸いである.
 最後に,担当してくださった南山堂編集部の伊藤毅さんに深く感謝するとともに,天国に留学中の娘・はるのに「たくさんのことを教え続けてくれてありがとう」と伝えたい.

2019年3月
宇井睦人

目次

prologue 緩和医療の現場で心がけていること

第1章 緩和ケアの入り口

緩和ケアの定義
 1.WHO(世界保健機関)の緩和ケアの定義
 2.緩和ケアの定義に関する詳細
全人的苦痛(トータルペイン)の考え方
疾患の経過(illness trajectory)
予後予測スケール

第2章 痛みのマネジメント

がんの痛みについての基礎知識
WHO方式がん疼痛治療法
痛みの評価
投与経路変更とオピオイドスイッチング

第3章 痛みに使う薬剤のまとめ

非オピオイドの選び方
 1.アセトアミノフェン
 2.NSAIDs
弱オピオイドの選び方
 1.コデインリン酸塩
 2.トラマドール
強オピオイドの選び方
 1.オキシコドン
 2.モルヒネ
 3.フェンタニル
 4.タペンタドール
 5.ヒドロモルフォン
 6.メサドン
鎮痛補助薬
 1.抗けいれん薬
 2.抗うつ薬
 3.NMDA受容体拮抗薬
 4.抗不整脈薬
ステロイド

第4章 痛み以外の身体的苦痛のマネジメント

呼吸器症状
 1.呼吸困難
 2.死前喘鳴
消化器症状
 1.悪心・嘔吐
 2.消化管閉塞
 3.便 秘
 4.腹 水
そのほかの重要な病態
 1.転移性脳腫瘍
 2.脊髄圧迫
 3.高カルシウム(Ca)血症
 4.上大静脈症候群

第5章 精神的苦痛のマネジメント

不 眠
不安・うつ
せん妄

第6章 社会的苦痛のマネジメント

社会的苦痛とは

第7章 スピリチュアルペインのマネジメント

スピリチュアルペインとは
スピリチュアルケアの基本的な姿勢

第8章 鎮 静

鎮静(セデーション)

巻末資料

オピオイドスイッチングの例
モルヒネ・オキシコドンの持続皮下注射組成シート
オピオイド製剤換算表

索 引