書籍カテゴリー:医学教育学|内科学一般

日英対訳で学ぶ米国の臨床医学

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日英対訳で学ぶ米国の臨床医学

1版

  • 横須賀米海軍病院小児科医長 Andrew W. Schiemel 著
  • 横須賀米海軍病院総合診療部 Paul R. Hladon 著
  • 日本語訳 2名 

定価:3,780円(本体3,500円+税8%)

  • B5判 194頁
  • 2004年5月 発行
  • ISBN978-4-525-21181-3
  • ISBN4-525-21181-4

概要

米国の医学教育を日・英対訳で学べる待望の医学教育書.米国の医療システム,病歴の取り方/記録のしかた,鑑別診断の基本についてわかりやすく解説.「英語で医学を学ぶ」ため,医学的内容を充実.米国臨床留学の準備に本格的な医学英語学習に最適です.

序文

本書は,横須賀米国海軍病院の現役医師であるラドン・シメル両博士が英語を執筆し,東京医科歯科大学のスタッフである森尾・吉田が日本語翻訳を担当した生き生きした英語で臨床医学の実際を学ぶ日本人医学生を対象とした教科書である.ラドン・シメル両博士は東京医科歯科大学臨床講師として年秋より東京医科歯科大学の学生を対象に”Language and Philosophy of Western Medicine”の講義を2週間に1度開講している.本書は当初は東京医科歯科大学での講義用教材として企画されたが,次第にアイデアと内容が膨らみ,テキストブックと実践症例問題集の2分冊として全国の医学生にも広く公開することとした.翻訳を担当した私たちは大学での講義の段階から彼らといっしょに仕事を続けており,英文内容をできるだけ理解しやすい日本語に表出することに腐心した.
「著者まえがき」にもあるように,日本の医科大学・医学部でも米国に類似した臨床医学の講義が行われているが,私たちの米国での経験からも,講義内容や,実際の臨床スタイルは米国式といえるものではない.米国式の臨床が最も優れているわけではないが,実際に米国の医学生がどのように教育を受け,どのような思考回路を辿るように訓練されているかを知ることは重要である.米国式の臨床教材はすでに多数出版されているが,本書のように実践的な書物は貴重であると考えている.
本書は2分冊構成となっており,これはその第1冊である.ここでは主に講義形式で米国での臨床医学の考え方を学んでいくことになる.単なる診断学にとどまらず,医学部受験やさらに医師になってから重要な医学文書の書き方などもくわしく説明されている.本書につづく第2冊ではこの第1冊の内容をふまえて実際の臨床症例を体験してもらうことになる.ここではできるだけ臨場感を出すために会話形式をとり,知識の確認のための質問を挟み込んでいる.
本書は英語と日本語を対応する形式にしているので,英語を読み進める途中で分からなくなったらすぐに隣の日本語ページを見ていただきたい.著者にとって一番重要なことは「考え方の理解」であって言葉(英語)の習得はあくまでも付随的なものという考えからである.もちろん辞書やその他の参考書を参照して,本書に書かれている内容を十分理解し,知識を拡大していただきたい.当初の講義用教科書という目的に反して分量が多くなったが,豊富な資料を提供するためにあえて割愛をせず,内容をまとめている.臨床医学の考え方をそして英語での臨床のバーチャル体験を存分に味わってもらいたい.
医学を学習するすべての人に,この本を捧げたい.時に無味乾燥にみえる医学部の講義・実習に興味を失いかけている医学生に.卒業後米国で臨床研修を受けようとUSMLEのSTEP1の勉強をしている医学生に.そして実際の臨床の場で臨床医学を実践する研修医に.

2004年3月 森尾友宏・吉田雅幸

目次

Chapter 1 Introduction to Western Medicine
      米国の医療について

Chapter 2 The Patient History
      患 者 病 歴

Chapter 3 The Physical Examination & Problem List
      身体診察と問題リスト

Chapter 4 Formulation of the Differential Diagnosis
      鑑別診断リスト

Chapter 5 Putting It All together
      まとめとして

Chapter 6 Case Presentation
      症 例 提 示

Chapter 7 Documentation
      書類の作成

Review of Systems システムレビュー
Suggested Readings 参 考 文 献