書籍カテゴリー:神経学/脳神経外科学|検査・診断学

ここからはじめる!神経伝導検査・筋電図ナビ
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ここからはじめる!神経伝導検査・筋電図ナビ

1版

  • 九州大学 教授 飛松省三 監修
  • 大勝病院 院長 有村公良 編集

定価:3,850円(本体3,500円+税10%)

  • A5判 257頁
  • 2019年5月 発行
  • ISBN978-4-525-22571-1

概要

わかりやすさに自信あり!末梢電気生理検査の新入門書

これから神経伝導検査と筋電図を学ぶ人が,一人で診断が出来るようになるまでをサポートする初学者向けの書籍.基本的な考え方が簡潔にわかりやすく書かれている.実際の症例を提示する章もあり,理解を深めることができる.読了後に末梢電気生理検査が面白くなる一冊.

序文

監修の序
 「ここからはじめる! 神経伝導検査・筋電図ナビ」が鹿児島大学の有村公良先生・由美子先生達のグループの手により完成しました.監修者として校正刷りを読んだとき,これは素晴らしい本であると感激しました.「ここからはじめる!」とあるように,神経伝導検査・筋電図において初心者がまず理解すべき点を分かり易く解説してあります.章末には「ポイント」が簡潔にまとめてあり,どこがポイントか直ぐに分かります.それを見て,もう一度章の内容を復習することができます.また,随所に「一口メモ」があり,専門的な知識を得たい読者にとっては,至れり尽くせりの内容です.これにより,神経伝導検査・筋電図の基本的事項から検査のコツ,所見の捉え方まで,1冊でマスターできるよう,平易でポイントを押さえた解説書になりました.
 第Ⅰ部は「神経伝導検査・筋電図を実践しよう」というタイトルで,5章から構成されています.神経伝導検査,針筋電図検査,神経筋接合部検査の基本原理と手技が自然と頭に入るような章立てとなっています.初心者が陥り易いピットフォールにも気配りがなされています.第Ⅱ部は「神経筋疾患での電気生理診断electrodiagnosisの進め方」と題して,「病変部位や疾患毎の電気生理検査の組み方」と「症例からみる検査の選択と解釈」から構成されています.どういう風にして神経伝導検査・筋電図を行えば,正しい電気生理学診断に結びつくのか,著者らの思考過程が示されています.手当たり次第に検査をするのではなく,ステップバイステップで,臨床徴候と検査所見をつなごうとする著者らの電気生理診断への熱い思いが伝わってきます.
 本書が入門書として,神経内科,整形外科,リハビリテーション科など関連各科の研修医あるいはこれから筋・末梢神経系の研究を志す研究医のお役に立つと確信しています.もちろん,検査技師さんにも必携の書であり,一読することをお薦めします.

 2019年5月
九州大学大学院医学研究院 臨床神経生理学分野
飛松省三



編集の序
 本書はこれから神経伝導検査・筋電図などの末梢の電気生理検査を学ぼうという医師,検査技師,リハビリテーションスタッフなどを対象に作成しました.
 電気生理検査は神経・筋疾患の診断に重要ですが,内容が広範囲にわたり初学者には取り付きにくいという声も聞こえます.本書は末梢の電気生理検査を始めようとする初学者や,検査を行っているものの,より基本を理解したいという方を対象にしています.
 臨床神経生理(電気生理検査を含む)の教科書としては木村淳先生の世界的名著の「Electrodiagnosis in Diseases of Nerve and Muscle」や日本語では木村淳先生,幸原伸夫先生の「神経伝導と筋電図を学ぶ人のために」などがよく知られています.本書はこれらの教科書を理解する上でも参考になればと思っています.本書で読者が「末梢の電気生理検査はおもしろい!」と思って頂ければ幸いです.
 また臨床医にとっては,電気生理検査は,脊髄前角細胞を含む二次運動ニューロン,末梢運動・感覚神経,神経筋接合部,筋の生理学的機能を見るとともに,その病変に対する診断に繋がる重要なステップであり,電気生理診断と呼ばれます.その検査手技は多様ですが,一般の臨床検査室でルーチンに行われるのは,末梢神経伝導検査,反復神経刺激検査,筋電図検査であり,本書ではこの3 つの検査を中心にして,わかりやすく解説するとともに,その報告書の書き方,さらに病態把握から電気生理診断の基本的考え方について説明しています.第Ⅱ部ではこれらの電気生理検査を用いて,実際の症例で所見の読み方,診断の仕方についても実例を挙げて解説しています.
 では電気生理検査を楽しみましょう!

 2019年5月
大勝病院 脳神経内科
有村公良

目次

第Ⅰ部 神経伝導検査・筋電図を実践しよう

第1章 神経伝導検査・筋電図を楽しもう!
 1 神経伝導検査・筋電図で何がわかる?
 2 各検査の概要と歴史
 3 ME 機器と器具
 4 検査に必要な基礎的な神経・筋の解剖・生理
第2章 神経伝導検査
 1 神経伝導検査で何がわかるのか
 2 伝導検査に必要な末梢神経の解剖,構造
 3 伝導検査の理解に必要な末梢神経の生理学
 4 神経伝導検査の一般的な方法と注意
 5 ルーチン検査の実際の手技・
 6 異常の解釈
 7 報告書の書き方
第3章 針筋電図
 1 針筋電図をする際に知っておくべき生理学・解剖の知識
 2 筋電図検査でわかること
 3 筋電図検査の方法
 4 実際の筋電図検査
 5 針筋電図の異常での大まかな部位診断
 6 中枢性異常の筋電図
 7 経過を加味した,もう少し詳しい部位診断
 8 針筋電図の報告書の書き方
第4章 神経筋接合部検査
 1 検査の基礎と注意点
 2 検査の手技
 3 報告書の記載と検査の解釈
第5章 その他の電気生理検査
 1 単線維筋電図
 2 瞬目反射
 3 exercise test
 4 自律神経機能検査

第Ⅱ部 神経筋疾患での電気生理診断electrodiagnosis の進め方

第1章 病変部位,疾患ごとの電気生理検査の組み方
 1 脊髄前角細胞障害
 2 神経根病変
 3 神経叢障害
 4 多発ニューロパチー
 5 単ニューロパチー
 6 筋疾患
 7 神経筋接合部疾患
第2章 症例からみる検査の選択と解釈
 1 手根管症候群
 2 肘部管症候群
 3 橈骨神経麻痺
 4 腓骨神経麻痺
 5 糖尿病性神経障害
 6 ギラン・バレー症候群
 7 慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー
 8 血管性ニューロパチー
 9 遺伝性ニューロパチー
 10 筋萎縮性側索硬化症
 11 腕神経叢障害
 12 頸髄症性神経根障害
 13 重症筋無力症
 14 ランバート・イートン筋無力症候群
 15 筋 炎
 16 封入体筋炎
 17 筋強直性ジストロフィー

索 引