カテゴリー: 感染症学
感染症まるごと この一冊
1版
筑波大学医学医療系 教授 矢野晴美 著
定価
4,180円(本体 3,800円 +税10%)
- B5判 262頁
- 2011年3月 発行
- ISBN 978-4-525-23161-3
これから病棟に立つ医学生・研修医の方へ.将来何科に進んでも避けることができないのが感染症です.本書は臨床微生物や抗菌薬の知識のみならず,感染防御や感染患者との医療面接についても解説されている感染症臨床の入門書.グラム染色,重症感染症の写真も満載です.この一冊で,生涯使える感染症の基本事項をしっかり身につけましょう!
- 序文
- 目次
序文
この本は,はじめて病棟に立つ医学生または初期研修医を想定して執筆しました.筆者が日常の勤務のなかで遭遇した学生,研修医の方々にいつもお伝えしたいと願ってきた基本事項を網羅することを目標としています.
感染症といっても,その領域はとても広く,病棟で必要な基本知識はさまざまな分野にまたがっています.感染症領域は,大きく,患者個人の診療,感染管理,臨床微生物学,公衆衛生の4分野に分けられます.病棟での診療に必要な,これら4分野の基礎を,1冊でまとめることを試みたのが本書です.各分野の詳細は,それぞれの成書も合わせて確認していただけたらと思います.目次をみていただくとわかりますが,本書は病棟に立つときの時系列に基づき構成しています.
■感染症から身を守る
① 自分の身を感染症から守る= ワクチンなどでの事前予防
② 患者さんの身を感染症から守る=感染対策の知識と実行
■臨床医学の基本
① 医療面接と身体所見の取り方
② 他の医療従事者への伝達能力(ケースプレゼンテーション能力)
③ カルテの記載力
■感染症へのアプローチ
① 感染症の診療の基本
② 微生物の基本
③ 抗菌薬の基本
④ 感染症ごとの基本
⑤ 世界標準のワクチンの基本
⑥ 実際の症例での実践
本書が,若手医師にとっての臨床医学への扉となり,診療科を問わず,生涯使える感染症領域の基本事項を身につけるきっかけになれば幸いに思います.
矢野晴美
感染症といっても,その領域はとても広く,病棟で必要な基本知識はさまざまな分野にまたがっています.感染症領域は,大きく,患者個人の診療,感染管理,臨床微生物学,公衆衛生の4分野に分けられます.病棟での診療に必要な,これら4分野の基礎を,1冊でまとめることを試みたのが本書です.各分野の詳細は,それぞれの成書も合わせて確認していただけたらと思います.目次をみていただくとわかりますが,本書は病棟に立つときの時系列に基づき構成しています.
■感染症から身を守る
① 自分の身を感染症から守る= ワクチンなどでの事前予防
② 患者さんの身を感染症から守る=感染対策の知識と実行
■臨床医学の基本
① 医療面接と身体所見の取り方
② 他の医療従事者への伝達能力(ケースプレゼンテーション能力)
③ カルテの記載力
■感染症へのアプローチ
① 感染症の診療の基本
② 微生物の基本
③ 抗菌薬の基本
④ 感染症ごとの基本
⑤ 世界標準のワクチンの基本
⑥ 実際の症例での実践
本書が,若手医師にとっての臨床医学への扉となり,診療科を問わず,生涯使える感染症領域の基本事項を身につけるきっかけになれば幸いに思います.
矢野晴美
目次
第Ⅰ章 感染管理の基本
1.医療従事者のワクチン接種
2.病院内での感染対策
3.職業曝露予防
第Ⅱ章 臨床医学の基本
1.医療面接と身体所見
2.感染症で重要な病歴のとり方
3.口頭での症例プレゼンテーション
第Ⅲ章 感染症診療の基本
1.感染症診療のトライアングル
2.感染症診療の思考プロセス
3.培養・感受性検査の解釈の仕方
第Ⅳ章 微生物の基本
1.細菌の分類
2.グラム陽性球菌
3.グラム陽性桿菌
4.グラム陰性菌
5.嫌気性菌
6.そのほかの重要な細菌
第Ⅴ章 抗菌薬の基本
1.抗菌薬のイントロダクション
2.ベータラクタム系抗菌薬
3.グラム陽性菌のカバー薬
4.アミノグリコシド系抗菌薬
5.ニューキノロン系抗菌薬
6.マクロライド系抗菌薬
7.テトラサイクリン系抗菌薬
8.そのほかの抗菌薬
第Ⅵ章 重要な感染症へのアプローチ
1.医療関連感染症のマネジメント
A.中心静脈カテーテル関連感染
B.尿路カテーテル感染
C.医療関連肺炎,人工呼吸器関連肺炎
D.手術部位感染
E.Clostridium difficile感染
2.市中感染のマネジメント
A.蜂窩織炎,皮膚・軟部組織感染
B.市中肺炎
C.尿路感染
D.髄膜炎
E.感染性心内膜炎
F.腹腔内感染
第Ⅶ章 世界の標準的なワクチン
1.日本でのワクチン接種
2.諸外国でのワクチン接種状況
3.ワクチンの基本知識
第Ⅷ章 チャレンジクイズとケーススタディ
1.感染管理の基本について
2.医療面接と身体所見について
3.抗菌薬の各論クイズ
4.感受性検査の結果の見方と最適治療への変更の仕方
5.ケーススタディ
おわりに ~血液培養のエビデンス~
索 引
1.医療従事者のワクチン接種
2.病院内での感染対策
3.職業曝露予防
第Ⅱ章 臨床医学の基本
1.医療面接と身体所見
2.感染症で重要な病歴のとり方
3.口頭での症例プレゼンテーション
第Ⅲ章 感染症診療の基本
1.感染症診療のトライアングル
2.感染症診療の思考プロセス
3.培養・感受性検査の解釈の仕方
第Ⅳ章 微生物の基本
1.細菌の分類
2.グラム陽性球菌
3.グラム陽性桿菌
4.グラム陰性菌
5.嫌気性菌
6.そのほかの重要な細菌
第Ⅴ章 抗菌薬の基本
1.抗菌薬のイントロダクション
2.ベータラクタム系抗菌薬
3.グラム陽性菌のカバー薬
4.アミノグリコシド系抗菌薬
5.ニューキノロン系抗菌薬
6.マクロライド系抗菌薬
7.テトラサイクリン系抗菌薬
8.そのほかの抗菌薬
第Ⅵ章 重要な感染症へのアプローチ
1.医療関連感染症のマネジメント
A.中心静脈カテーテル関連感染
B.尿路カテーテル感染
C.医療関連肺炎,人工呼吸器関連肺炎
D.手術部位感染
E.Clostridium difficile感染
2.市中感染のマネジメント
A.蜂窩織炎,皮膚・軟部組織感染
B.市中肺炎
C.尿路感染
D.髄膜炎
E.感染性心内膜炎
F.腹腔内感染
第Ⅶ章 世界の標準的なワクチン
1.日本でのワクチン接種
2.諸外国でのワクチン接種状況
3.ワクチンの基本知識
第Ⅷ章 チャレンジクイズとケーススタディ
1.感染管理の基本について
2.医療面接と身体所見について
3.抗菌薬の各論クイズ
4.感受性検査の結果の見方と最適治療への変更の仕方
5.ケーススタディ
おわりに ~血液培養のエビデンス~
索 引