書籍カテゴリー:内科学一般|内分泌・代謝学

All in One 糖尿病 外来診療の味方
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All in One 糖尿病 外来診療の味方

1版

  • 医療法人 果恵会 恵王病院 内科 橋本 浩 著

定価:3,190円(本体2,900円+税10%)

  • A5判 276頁
  • 2020年4月 発行
  • ISBN978-4-525-23561-1

概要

薬の使い方から合併症,小児から高齢者までこれで解決! 1冊で役立つ外来の味方

プライマリ・ケアの現場において,様々な疾患・患者に対応しなくてはならない医師に実用的な情報を提供すべく,糖尿病の基本や合併症から妊娠糖尿病や二次性糖尿病まで幅広くまとめた必携の一冊.著者の経験をもとにしたコラムも収載されており,糖尿病診療についてさらに知識を深められるものになっている.

序文

本書の目的は,初学者のために必要な糖尿病に関する情報をできるだけ網羅的に記載すると同時に,筆者のように地方や海外でのプライマリ・ケアの現場においてさまざまな疾患,さまざまな患者に1人または少人数で対応しなくてはならない医師のために実用的な情報を提供することにある.つまり,対象読者として研修医だけではなく,小児科医や一般内科医,総合診療医を想定し,平素の診療だけではなく救急医療でも活用できる事柄を盛り込むことにした.
入門編では,糖尿病診療を始めるための基礎となる事項について解説した.これだけで,糖尿病の診療の基本はカバーしており,十分に実用に足りるだろう.基本編では,糖尿病の日常診療を円滑に進めるための基本作法を解説した.応用編では,災害時の対応や妊婦の糖尿病あるいは外国人患者への対応など,非日常的な糖尿病診療に関する情報を多数紹介しつつもコンパクトに,しかも類書にはあまり書かれていない情報も盛り込んでいるつもりである.なお,とくに重要な部分については,あえて重複した記載を行っている.そうすることでページをさかのぼる必要性が減ると考えたゆえである.
本書が,読者の日常診療にいくばくかでもお役に立てれば幸いである.医学全般にいえることではあるが,糖尿病の研究は,基礎医学・臨床医学を問わず急速に進歩しており,今日のスタンダードは明日の遺物となることも少なくないと思われる.われわれは医師として常に知識のアップデートを続けるべきであり,本書をその一助としていただければと願う.なお,本書ではすべての糖尿病治療薬を解説しているわけではなく,特定の製薬会社や検査会社との利益相反もまったくないことも明記しておく.本文中ではメトホルミンについて,高齢者に対する適応は,「積極的には行わない」と「高齢者にも使う」という対立する意見を書いており,あいまいな記述になっている.コラムでも触れているが,私は“緩やかな低糖質食推進”派であり,“高齢者でも条件が合えば,メトホルミンを処方する”派であることを申し添えておく.

2020年4月 
橋本 浩

目次

入門編 糖尿病についての基礎知識
1 必須事項
2 外来における2型糖尿病診療の基本診療パターン

基本編 糖尿病診療実践のための基本
1 1型糖尿病治療のためのアウトライン
2 小児・思春期の糖尿病
3 高齢者の糖尿病
4 治療方針決定の基本
5 食事療法と栄養指導
6 運動療法と運動指導 / リハビリテーション
7 経口血糖低下薬
8 GLP-1 受容体作動薬
9 インスリン療法
10 患者による自己管理の指導と基本
11 糖尿病の合併症とその治療
12 主な合併症治療薬
13 糖尿病患者の他科受診:どんなときに紹介するとよいのか?
14 糖尿病に関連する特殊な糖代謝異常疾患の治療薬

応用編 一歩進んだ糖尿病マネジメント
1 一歩進んだ糖尿病治療
2 特殊な対応が必要な場合
3 二次性糖尿病
4 重症度の高い合併症がある患者のサポート
5 糖尿病の救急診療
6 対応に苦慮する症例をどうするか?


コラム
1型糖尿病とBCGおよび経口血糖低下薬
GLP-1 の膵臓に対する作用和文等幅
水素のおなら和文等幅
糖質制限食
糖尿病患者の海外旅行
アルコール性低血糖症
経口血糖低下薬併用療法に関する Tips
糖尿病治療と重症低血糖
ステロイドと経口血糖低下薬
インスリン分泌不全・インスリン抵抗性を外来診療で診るポイント
インスリン自己免疫症候群
インスリン投与量の調節についての Tips
糖尿病患者にみられるけいれん
ワルファリン療法と糖代謝・骨代謝
糖尿病と骨代謝
糖尿病による合併症としての関節障害
概日リズムと糖尿病
閉塞性睡眠時無呼吸症と2型糖尿病
糖尿病と後天性血友病A
アメリカの外来糖尿病治療の概要
患者に教えてもらういろいろな糖尿病対策
糖尿病と腸内細菌叢
古くて新しいメトホルミン
心不全とSGLT2阻害薬
長期間放置されていた糖尿病とその合併症
筆者の上海での診療経験から
トラムセット®,プレガバリンおよびデュロキセチンと精神症状
糖尿病診療のこれから