書籍カテゴリー:放射線医学/核医学

医用画像検査技術学
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診療放射線技術選書
医用画像検査技術学

第3版

  • 九州大学医学部保健学科放射線技術学専攻 教授 東田 善治 編
  • 九州大学病院医療技術部 顧問 新開 英秀 編
  • 九州大学病院医療技術部 部長 加藤 誠 編

定価:4,320円(本体4,000円+税8%)

  • A5判 428頁
  • 2007年11月 発行
  • ISBN978-4-525-27923-3

概要

3版では急激な画像検査技術の進歩に伴い全面改訂を行った.CTやMRIの項は最近の進歩に伴い大幅に加筆訂正し,著しい進歩の造影剤に関しても全面改訂した.簡潔明解な教科書として,放射線技師を目指す学生におすすめする.

序文

本書は1971年にX線撮影のための入門書として出版された「X線撮影技術学」が出発点になっている.その後,診療放射線技師法の一部改正に伴う診療放射線技師の業務内容の拡大や,画像診断におけるX線CTやMRIなどの新しいモダリティーの出現によって,1999年にこれらの検査法を加えた内容で「医用画像検査技術学」の書名で発刊されている.しかしその後の放射線医学の進歩は,さらにスピードを増しており,2版の内容では,日常の臨床における検査法にそぐわない内容が含まれるようになった.このため今回全面改訂をすることにした.
今回の改訂では,画像診断で大きなウエイトを占めているX線CTとMRIに関する最新の検査技術を盛り込んだ.また最近進歩が著しい造影剤に関しても全面改訂し,これまでのX線造影剤に加え,MRI,超音波造影剤についても記述した.また,X線を用いた各種の検査法についても加筆訂正,さらには最近では殆ど使用されなくなった断層撮影法などに関しては大幅に削除した.
本書が,これから放射線技師を目指す学生諸氏に対しては教科書として,また日常画像検査に携わっている診療放射線技師の方々にも,わかりやすい手引書として役立つことを願っている.
前述したように本書は,江副正輔,田島聖正,森山有相各先生の執筆による「X線撮影技術学」が出発点になっている.書名や内容が変わっても,初版で使用されていた多くの図表を本書でも引き続き引用させていただいている.改めて感謝を申し上げる.
最後に本書の改訂に当たって,編集者の無理な注文に応えていただいた著者の皆様,出版まで終始ご尽力とご支援をいただいた南山堂の吉村圭子さんに心からお礼を申し上げます.


2007年9月
編集を代表して 東田善治



目次

1 概  論

A.X線診断に必要な物理
 1.X線の種類
  a.連続X線
  b.特性X線
 2.X線スペクトルの変化
  a.フィルタによるX線スペクトルの変化
  b.管電流および管電圧によるX線スペクトルの変化
 3.X線の発生効率
 4.X線管焦点
 5.ヒール効果
 6.X線束の減弱
  a.距離による減弱
  b.物質(被写体)によるX線の減弱
 7.物質との相互作用
  a.光電効果
  b.コヒーレント散乱
  c.コンプトン散乱
  d.電子対生成

B.X線像の形成過程における不鋭
 1.被写体の形による不鋭
 2.拡大による不鋭
 3.焦点による半影
 4.X線像の歪み
 5.被写体の動きによる不鋭
 6.検出器による不鋭

C.散乱現象
 1.散乱線の発生に影響を与える因子
 2.散乱線除去
  a.グリッド法
  b.グレーデル法

D.X線画像の画質
 1.濃 度
 2.コントラスト
 3.鮮鋭度
  a.解像力
  b.レスポンス関数
 4.粒状性
  a.RMS粒状度
  b.ウィーナースペクトル
 5.DQEとNEQ

E.画像の視覚評価
 1.C-Dダイアグラム
 2.ROC解析

F.ディジタルラジオグラフィ
 1.ディジタルラジオグラフィ
 2.DRの分類
 3.DRシステムの基本構成
 4.画像のディジタル化
 5.ディジタルラジオグラフィの画質
 6.ディジタルラジオグラフィと診療放射線技師

G.撮影に必要な基本事項
 1.基準となる点,線,面
 2.撮影体位
 3.各部位の自然体および関節可動域
 4.撮影方向

H.救急撮影(病棟撮影,手術場撮影)
 1.緊急撮影
 2.病棟撮影
 3.手術場撮影

I.患者への対応
 1.整理・整頓・清拭
 2.氏名の確認
 3.検査待ち
 4.患者のプライバシーと更衣
 5.患者への安全
 6.乳幼児患者
 7.高齢者患者
 8.撮影台について
 9.撮影にあたっての注意
  a.撮影前の注意事項
  b.整位について
  J.撮影用関連物品
  a.常備品
  b.計測用具
  c.固定具
  d.防護具
  e.撮影用器具・機器

K.造影剤および造影補助剤
 1.X線造影剤
  a.定義および条件
  b.分 類
  c.適応部位
  d.造影剤の体内動態
  e.ヨード造影剤の副作用

L.感染防止
 1.病院感染
 2.病院感染予防策
  a.標準予防策
  b.感染経路別予防策
 3.診療放射線技師のための感染予防技術
  a.病棟(ポータブル)撮影
  b.感染予防器具の使い方


2 一般撮影法

A.呼 吸 器
 1.咽頭および喉頭
  a.咽 頭
  b.喉 頭
 2.肺
 3.気管および気管支

B.腹部概観

C.消 化 管
 1.上部消化管検査
  a.食 道
  b.胃および十二指腸
  c.上部消化管撮影基本体位
  d.画像の特徴
  e.術後胃
  f.小児の上部消化管検査
  g.集団検診(胃癌検診)
 2.十二指腸,小腸
 3.大 腸
  a.直接二重造影法(Brown変法)
  b.小児の注腸造影
  c.大腸集団検診(大腸癌検診)
  d.3D-CT内視鏡(仮想内視鏡)
 4.消化管領域のIVR
  a.拡張術
  b.ステント留置
  c.イレウスチューブの挿入
  d.消化管内異物の除去
  e.高圧浣腸(腸重積整復)

D.胆道および膵臓のX線検査
  a.PTC経皮経肝胆管造影,PTCD経皮経肝胆管ドレナージ
  b.ERCP内視鏡的胆管膵管造影
  c.胆管造影法
  d.その他の腹部造影検査
  E.泌尿生殖器
 1.泌尿器
  a.腎臓および尿管
  b.膀 胱
  c.尿 道
 2.生殖器
  a.男性生殖器
  b.女性生殖器

F.骨  格
 1.頭 部
  a.脳頭蓋
  b.錐体および乳様突起
  c.顔面頭蓋
 2.躯幹部
  a.頚 椎
  b.胸 椎
  c.腰 椎
  d.仙骨・尾骨
  e.全脊椎
  f.仙腸関節
  g.肋 骨
  h.胸 骨
  i.胸鎖関節
 3.下 肢
  a.骨 盤
  b.股関節
  c.大腿骨
  d.膝関節
  e.膝蓋骨
  f.下腿骨
  g.足関節
  h.足 骨
 4.上 肢
  a.鎖 骨
  b.肩関節
  c.肩甲骨
  d.上腕骨
  e.肘関節
  f.前腕骨
  g.手関節
  h.手根骨
  i.指 骨
 5.長管骨計測撮影法
  a.下 肢
 6.歯科系
  a.口内法
  b.口外法

G.脈  管
 1.頭部血管
 2.心臓および大動脈
 3.胸部血管
 4.腹部血管
 5.四肢血管

H.神経系検査
 1.ミエログラフィ脊髄腔造影法
 2.椎間板造影
 3.神経根造影,神経根ブロック

I.乳房(乳房撮影法)
  a.標準撮影
  b.追加撮影

J.特殊部位
 1.唾液腺(単純・造影)
  a.耳下腺
  b.顎下腺
 2.副鼻腔(造影)
 3.瘻 孔
 4.関節造影
 5.甲状腺
 6.ヒールパット
 7.アキレス腱
 8.下肢軟部組織
 9.骨盤計測
 10.神経ブロック
  a.三叉神経第枝上顎神経ブロック
  b.三叉神経第枝下顎神経ブロック
 11.喉頭造影


3 特殊撮影法

A.断層撮影法
 1.原 理
 2.断層撮影の実際
  a.胸 部
  b.頭 部
  c.その他

B.高電圧撮影法
 1.高電圧撮影の特徴
 2.管電圧とコントラスト
 3.管電圧とX線管負荷
 4.管電圧と被検者の被ばく線量
 5.管電圧と散乱線
 6.高電圧撮影の実際

C.低電圧撮影法
 1.低エネルギーX線撮影の原理
 2.乳房撮影領域のX線エネルギーの物理的特性

D.拡大撮影法
 1.原 理
 2.拡大撮影の実際
  a.X線管焦点
  b.拡大率
  c.感光材料
  d.被ばく線量
  e.拡大撮影の臨床応用

E.立体撮影法
 1.原 理
 2.立体撮影の実際
 3.立体写真の観察

F.間接撮影法
 1.原 理
  a.レンズカメラ方式
  b.ミラーカメラ方式
  c.I. I. 面方式
 2.間接撮影装置
  a.胸部間接撮影装置
  b.胃間接撮影装置
 3.間接撮影の実際
  a.間接撮影の実施
  b.被ばくの低減
  c.今後の動向

G.透視撮影法
 1.透視撮影装置
 2.X線映像装置
  a.X線テレビの原理
  b.X線テレビの諸方式
  c.X線蛍光増倍管
  d.固体撮像素子
  e.平面検出器
  f.映像分配器(光学系)
  g.テレビモニタ
 3.画像記録
  a.直接撮影
  b.ディジタルラジオグラフィ
  c.PACS
  d.スポットカメラ
  e.VTR

H.CT検査法
 1.CT開発の歴史
  a.CTのスキャン方式
  b.ヘリカルCTの開発
  c.マルチスライスCT
 2.最新CTの内部構造
  a.固体検出器
 3.画像再構成
  a.CT画像再構成法
  b.360°補間と180°補間
  c.実効スライス厚
  d.ピッチ
  e.パーシャルボリューム効果
 4.CT画像表示
  a.CT値とウインドウ幅/ウインドウレベル
  b.FOVとマトリックス
  c.CT画像のノイズ
 5.CT撮影の実際
  a.頭 部
  b.胸 部
  c.腹部(肝臓・膵臓・腎臓)
  d.心 臓
 6.3次元画像表示
  a.多断面再構成法
  b.最大値投影法
  c.3D-CT-angiography
  d.仮想内視鏡
 7.アーチファクト障害陰影
  a.リング状アーチファクト
  b.ストリーク状アーチファクト
  c.シャワー状アーチファクト
  d.ビームハードニングアーチファクト
  e.メタルアーチファクト
  f.モーションアーチファクト
  g.風車状アーチファクト
  h.階段状アーチファクト
  i.パーシャルボリューム効果

I.骨塩定量測定法
 1.測定原理
 2.測定法の歴史
 3.測定法


4 特殊検査法

A.MRI検査法
 1.原 理
  a.NMR現象
  b.緩和時間
  c.信号検出
  d.撮像断面の選択
 2.装置構成
 3.撮像法
  a.SE法
  b.GE法
  c.撮像の高速化
  d.コントラストの改善
 4.撮像法の臨床応用
  a.造影検査
  b.MR hydrography(水強調画像)
  c.MR angiography血管撮像
  d.拡散強調画像
  e.灌流画像
  f.functional-MRI
  g.magnetic resonance spectroscopy
 5.MRI造影剤
  a.Gd系造影剤
  b.SPIO造影剤
  c.経口MRI用造影剤
 6.MR検査の手順
  a.検査前のチェック
  b.患者位置合わせ
  c.検査の実行
  d.画像処理
  e.画像表示
 7.アーチファクト
  a.motionアーチファクト
  b.強磁性体によるアーチファクト
  c.化学シフトアーチファクト
  d.撮像法(画像再構成法)によるアーチファクト
 8.安全性
  a.静磁場による影響
  b.傾斜磁場により発生する誘導電流の影響
  c.RFによる発熱効果

B.超音波検査法
 1.一般的事項
 2.上腹部超音波検査の実際
 3.超音波用造影剤
  a.超音波造影剤とは
  b.超音波造影剤の歴史
  c.超音波造影剤の特性
  d.超音波造影剤の体内動態
  e.超音波造影剤の安全性
  f.超音波用造影剤

C.眼底撮影法
 1.眼底写真検査の意義
  a.眼球の構造
  b.眼底撮影で何がわかるか
 2.眼底カメラの分類と特徴
  a.眼底カメラの歴史
  b.眼底カメラの構造
 3.眼底撮影の実際
  a.無散瞳眼底カメラの使い方
 参考文献

日本語索引

外国語索引