こどものうつる皮膚病によくみる50症状
どう診て・どう対応するか
1版
愛育病院皮膚科 部長 山本一哉 著
定価
5,170円(本体 4,700円 +税10%)
- 四六倍判 134頁
- 2004年4月 発行
- ISBN 978-4-525-28451-0
「小児科医のこれが知りたい!」に応える こどもの皮膚50症状シリーズ待望の第2弾です!!第2弾は「感染(うつる)皮膚病」です.第1弾のアトピー同様,診かた,考えかた,治療のポイント,母親への対応の仕方を見やすい見開きで大きなカラー写真と共に解説しました.また「私の処方」欄には実際に使用している薬を掲載しました.
- 序文
- 目次
序文
この本に目をとめていただいた方は,すでに「こどものアトピーによくみる50症状」を手元においていただいているものと思う.視覚に訴え,実践的に,と考えて上梓させていただいた拙著は,こどもの皮膚病に悩まされている関連領域の方々に大変ご好評をいただき,増訂版が出ることになった.この間に「こどもの皮膚病はアトピーだけではないではないか,やはり視覚と,実践的に他種の疾患もまとめてはいかがか」と南山堂からの要望をいただいたのである.そこで,今後は国立成育医療センター皮膚科医長佐々木りか子先生にもご協力いただき,「こどもの皮膚病の大部分」を網羅するシリーズを育てようと考えた次第である.そして,まず皮膚病は感染(うつる)という印象を持つ人々が多いことからも,主題に取り上げてまとめたものが,この一冊である.考えてみると,アトピー性皮膚炎の場合には,一つの疾患の多くの表情を診る話であった.しかし,今回はそれぞれ異なる疾患を診る話になるわけで,そこが根本的に異なる.ただし,主題がアトピーであれ,他種の疾患であれ,診察室に皮膚病に悩むこどもと連れ添う家族を迎え入れて診察を行うことには,何らの違いもない.もしも外用剤を投与することになれば,塗り方にも大差はない.ましてスキンケアは同じである.したがって,今後のシリーズでは,総論にあたるこれらの部分は,はからずもシリーズ第一作となった「こどものアトピーによくみる50症状」の該当項目を,常に参照していただくように望むものである.そして,日常のお仕事にともに役立てていただきたい.本書では,いろいろなこどものうつる皮膚病に対して,多種多様の薬剤が使われる.それらの内容・使用量などについて,美馬道夫先生(渋谷),黒沢和弘君((株)クラヤ三星堂),愛育病院薬剤科の皆様にご教示いただいたことを深謝する.
2004年3月 山本一哉
2004年3月 山本一哉
目次
I.うつる皮膚病の変遷
1.年齢別にみた小児皮膚疾患(その1)
2.年齢別にみた小児皮膚疾患(その2)
II.うつる皮膚病診断の難しさ
III.うつる皮膚病を疑うには
IV.うつる皮膚病のスキンケア
V.うつる皮膚病50症状
1.おでき
2.膿疱性汗疹(エクリン汗孔炎)
3.膿疱性汗疹(エクリン汗孔炎)─自潰,排膿している─
4.乳児多発性汗腺膿瘍(あせものより)
5.伝染性膿痂疹(とびひ)─初期の変化─
6.伝染性膿痂疹(とびひ)─典型的変化─
7.伝染性膿痂疹(とびひ)─治癒期─
8.痂皮性膿痂疹(連鎖球菌性膿痂疹・冬型とびひ)
9.ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS) 新生児剥脱性皮膚炎(Ritter)
10.ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)
11.ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)─躯幹の症状─
12.単純性疱疹─新生児感染─
14.カポジー水痘様発疹症─軽症例─
15.カポジー水痘様発疹症─重症例─
16.水痘(みずぼうそう)
17.帯状疱疹
18.伝染性紅斑(リンゴ病)
19.手足口病
21.尋常性疣贅(いぼ)
22.尖圭コンジローマ
23.尖圭コンジローマ─重症例─
24.伝染性軟属腫(みずいぼ)─初期─
25.伝染性軟属腫(みずいぼ)─典型的変化─
26.頭部白癬(しらくも)
27.頭部白癬(black dot ringworm)
28.ケルスス禿瘡
29.体部白癬(ぜにたむし)─炎症軽度の例─
30.体部白癬(ぜにたむし)─炎症高度の例─
31.足白癬(みずむし),爪白癬
32.足白癬─二次感染合併─
33.体部白癬 Microsporum canis 感染症
34.癜風─黒色癜風─
35.先天性皮膚カンジダ症
36.乳児寄生菌性紅斑─初期─
37.乳児寄生菌性紅斑─典型像─
38.表在性皮膚カンジダ症 汗疹様皮膚カンジダ症
39.口角びらん症
40.カンジダ性爪囲爪炎 カンジダ性爪廓炎,爪カンジダ症
41.スポロトリコーシス
42.尋常性狼瘡
43.疥癬
44.疥癬─男児典型的変化─
45.マダニ刺症
46.小児ストロフルス 虫刺症─急性痒疹─
47.ネコ蚤刺症
48.蚊刺症
49.蚊アレルギー
50.毒蛾皮膚炎
VI.説明に役立つ図表
図5-1 喋るときの菌の散布
図5-2 SSSS
図5-3 伝染性紅斑
図5-4 手足口病
図5-5 頭部白癬(病理組織)
図5-6 頭部白癬(ウッド灯検査)
図5-7 ケルスス禿瘡後瘢痕
図5-8 アトピー性皮膚炎と誤診されていた小水疱性斑状白癬(体部白癬)
図5-9 KOH法
図5-10 ケルスス禿瘡後瘢痕
図5-11 体部白癬
図5-12 ネコからの真菌感染症
図5-13 先天性皮膚カンジダ症
図5-14 尋常性狼瘡
図5-15 疥癬
図5-16 チャドクガ
図5-17 学校伝染病について
1.年齢別にみた小児皮膚疾患(その1)
2.年齢別にみた小児皮膚疾患(その2)
II.うつる皮膚病診断の難しさ
III.うつる皮膚病を疑うには
IV.うつる皮膚病のスキンケア
V.うつる皮膚病50症状
1.おでき
2.膿疱性汗疹(エクリン汗孔炎)
3.膿疱性汗疹(エクリン汗孔炎)─自潰,排膿している─
4.乳児多発性汗腺膿瘍(あせものより)
5.伝染性膿痂疹(とびひ)─初期の変化─
6.伝染性膿痂疹(とびひ)─典型的変化─
7.伝染性膿痂疹(とびひ)─治癒期─
8.痂皮性膿痂疹(連鎖球菌性膿痂疹・冬型とびひ)
9.ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS) 新生児剥脱性皮膚炎(Ritter)
10.ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)
11.ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)─躯幹の症状─
12.単純性疱疹─新生児感染─
14.カポジー水痘様発疹症─軽症例─
15.カポジー水痘様発疹症─重症例─
16.水痘(みずぼうそう)
17.帯状疱疹
18.伝染性紅斑(リンゴ病)
19.手足口病
21.尋常性疣贅(いぼ)
22.尖圭コンジローマ
23.尖圭コンジローマ─重症例─
24.伝染性軟属腫(みずいぼ)─初期─
25.伝染性軟属腫(みずいぼ)─典型的変化─
26.頭部白癬(しらくも)
27.頭部白癬(black dot ringworm)
28.ケルスス禿瘡
29.体部白癬(ぜにたむし)─炎症軽度の例─
30.体部白癬(ぜにたむし)─炎症高度の例─
31.足白癬(みずむし),爪白癬
32.足白癬─二次感染合併─
33.体部白癬 Microsporum canis 感染症
34.癜風─黒色癜風─
35.先天性皮膚カンジダ症
36.乳児寄生菌性紅斑─初期─
37.乳児寄生菌性紅斑─典型像─
38.表在性皮膚カンジダ症 汗疹様皮膚カンジダ症
39.口角びらん症
40.カンジダ性爪囲爪炎 カンジダ性爪廓炎,爪カンジダ症
41.スポロトリコーシス
42.尋常性狼瘡
43.疥癬
44.疥癬─男児典型的変化─
45.マダニ刺症
46.小児ストロフルス 虫刺症─急性痒疹─
47.ネコ蚤刺症
48.蚊刺症
49.蚊アレルギー
50.毒蛾皮膚炎
VI.説明に役立つ図表
図5-1 喋るときの菌の散布
図5-2 SSSS
図5-3 伝染性紅斑
図5-4 手足口病
図5-5 頭部白癬(病理組織)
図5-6 頭部白癬(ウッド灯検査)
図5-7 ケルスス禿瘡後瘢痕
図5-8 アトピー性皮膚炎と誤診されていた小水疱性斑状白癬(体部白癬)
図5-9 KOH法
図5-10 ケルスス禿瘡後瘢痕
図5-11 体部白癬
図5-12 ネコからの真菌感染症
図5-13 先天性皮膚カンジダ症
図5-14 尋常性狼瘡
図5-15 疥癬
図5-16 チャドクガ
図5-17 学校伝染病について