書籍カテゴリー:小児科学|内科学一般

ニューベッドサイドメモ小児科

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ニューベッドサイドメモ
ニューベッドサイドメモ小児科

第2版

  • 国立成育医療センター 総長 松尾 宣武 監修
  • 東京大学 教授 五十嵐 隆 編集
  • 慶應義塾大学 教授 高橋 孝雄 編集

定価:8,800円(本体8,000円+税10%)

  • ポケット判 938頁
  • 2006年2月 発行
  • ISBN978-4-525-28542-5
  • ISBN4-525-28542-7

概要

小児科医が常にポケットに入れて携行し,必要に応じて開くことができる handy な小児医療のメモ帳.病棟および外来で,小児を診るために必要なデータと知識を収録した.小児科研修医に最適.

序文

世界保健通信社を引き継ぎ,南山堂から,ニューベッドサイドメモ小児科(初版)が刊行されてから,すでに10年に近い歳月が経過した.今回,東京大学 五十嵐隆教授,慶應義塾大学 高橋孝雄教授を新編集人として,全面的改訂がなされたことは,やや遅きに失したとはいえ喜びに堪えない.本書刊行の基本的考え方は,初版序に要約されているが,改訂第2版が,初版と同様に小児科臨床の現場で役立つマニュアルとして,引き続き研修医,小児科医から支持され,活用されることを心から期待したい.
改訂第2版の刊行にあたって,新進気鋭の執筆者を加え,内容の全面的書き直しを行った.長年果しえなかった本書の改訂により,本書の内容がup-to-dateに改められたことを喜び,関係諸氏のご尽力に感謝したい.しかし,今後の課題は少なくない.日進月歩の小児科学を本書にどのように反映させていくのか,特に子どものco-morbiditiesにどう取り組んでいくのか,読者諸氏のフィードバックを得て,次回の改訂時には,その方向性を明らかにしたいと思う.

2006年1月  松尾 宣武


目次

■総論
I  成長,発達
  1.小児の成長と発達
  2.成長
    A.成長の指標
    B.成長の評価
  3.発達
    A.発達の領域
    B.基準値との対比
    C.発達の経時的変化(発達速度)
    D.児の診察所見
  4.社会心理的発達
    A.Erikson理論

II  栄 養
  1.食事摂取基準
  2.栄養評価
  3.乳児期の栄養
  4.経管栄養
  5.経静脈栄養(高カロリー輸液)

III  予防接種
  1.日本で行われている予防接種
  2.緊急時の予防接種
  3.予防接種の禁忌と制限
  4.予防接種の副反応
  5.外国の予防接種
  6.アナフィラキシーの対処法

IV  輸液療法
 総 論
  1.小児の水・電解質代謝の特性
  2.輸液療法の基礎
  3.血清電解質異常
  4.水・電解質異常に用いられる輸液製剤
 各 論
  5.脱水症の輸液
  6.急性腎不全の輸液
  7.糖尿病性ケトアシドーシスの輸液
  8.急性副腎不全の輸液
  9.幽門狭窄症の輸液
    10.熱傷の輸液

V  輸 血
  1.輸血療法の考え方
  2.輸血療法に関連する小児の生理機能の特殊性
  3.輸血用血液の安全性と血液製剤
  4.輸血に関連する検査
  5.赤血球製剤の使用
  6.血小板製剤の使用
  7.新鮮凍結血漿製剤の使用
  8.アルブミン製剤の使用
  9.小児(未熟児早期貧血)に対する赤血球製剤の投与
    10.自己血輸血
    11.輸血実施体制のあり方
    12.輸血に伴う副作用・合併症
    13.輸血後移植片対宿主病(GVHD)

VI  救急と蘇生
  1.ショック
  2.蘇生術

VII  事故と中毒
 総 論
    A.事故への科学的アプローチ
    B.事故・中毒の予防活動
 各 論
  1.異物誤飲・中毒
  2.鼻腔・外耳道異物
  3.食道異物
  4.気管・気管支異物
  5.窒息
  6.溺水
  7.熱傷,火傷
  8.外傷
    A.頭部外傷
    B.胸部外傷
    C.腹部外傷
  9.刺傷,咬傷
    A.スズメバチ,アシナガバチ,ミツバチ
    B.毒グモ,ドクガ,ムカデ,毒クラゲ
    C.ヘビ
    D.動物による咬傷
    10.低体温,凍傷,熱中症
    A.低体温
    B.凍傷
    C.熱中症

VIII  虐待・ネグレクト
  1.虐待の種類
  2.虐待の発見手順
  3.親へのアプローチ
  4.性的虐待と集団的虐待
  5.治療

IX  法的問題
  1.医師法
  2.改正児童福祉法
  3.児童虐待の防止等に関する法律
  4.予防接種法
  5.結核予防法
  6.感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律

X  医療事故への対応
  1.医療事故
  2.医療裁判・医療訴訟
  3.診療記録(カルテ)に関する注意事項
  4.患者や家族からのクレームへの対応
  5.医療事故発生時の対応
  6.血液・体液への曝露事故対策
  7.輸血における医療事故の予防
  8.投薬における医療事故の予防

■各論
I  新生児,低出生体重児
  1.新生児に関する用語集
  2.各種ハイリスク要因と関連する新生児の疾患
  3.日本人の在胎別出生時体格基準値
  4.新生児成熟度評価
  5.新生児の蘇生
  6.入院準備
  7.栄養計画
  8.輸液管理
  9.新生児の肺・気道の特徴
    10.新生児の呼吸障害
    11.新生児特有の呼吸器疾患とその治療
    12.新生児の主な人工換気法
    13.人工呼吸器設定時に考慮する因子
    14.循環器疾患
    15.低血糖症
    16.黄疸
    17.けいれん
    18.頭蓋内出血
    19.脳室周囲白質軟化症
    20.感染症
    21.未熟児網膜症
    22.新生児外科疾患の術前管理
    23.新生児で使用する薬剤投与量
    24.新生児で使用する抗菌薬

II  染色体異常,奇形
  1.先天奇形の原因と分類
  2.染色体検査の適応と方法
  3.染色体の形態と分類
  4.染色体異常の分類
  5.核型記載法
  6.主な染色体異常症
  7.小奇形のみかた
  8.皮膚紋理のみかた
  9.隣接遺伝子症候群
    10.遺伝性の奇形症候群
    11.胎内感染,薬剤による奇形
    12.シークエンス
    13.遺伝カウンセリング

III  先天性代謝異常
  1.先天性代謝異常症の診断のポイント
    A.先天性代謝異常症を疑うポイント
    B.先天性代謝異常症を疑った場合の検体採取・保存
  2.新生児期に発症する先天性代謝異常症
  3.乳児期以降に急性反復性症状を呈する先天性代謝異常症
  4.慢性進行性の精神神経障害を呈する先天性代謝異常症
  5.眼の症状を呈する先天性代謝異常症
  6.皮膚の症状を呈する先天性代謝異常症
  7.胸腹部臓器の症状を呈する先天性代謝異常症
  8.マススクリーニングによる診断
  9.先天性代謝異常症の欠損酵素(生化学的異常),発症年齢,主な臨床症状,および遺伝形式
    A.アミノ酸および有機酸代謝異常
    B.ピルビン酸代謝異常,呼吸鎖酵素異常,およびミトコンドリア病
    C.脂肪酸酸化異常
    D.糖原病
    E.糖不耐症および糖吸収障害
    F.リソゾーム病
    G.ペルオキシゾーム病
    H.核酸代謝産物の代謝異常
    I.その他の代謝異常
    10.確定診断法
    A.酵素活性測定
    B.Westernブロット
    C.ゲノムDNA解析
    D.RNA解析
    E.ミトコンドリアDNAの解析
    11.先天性代謝異常症の治療
    A.新生児高アンモニア血症の治療
    B.特殊ミルクによる治療
    C.ビタミン,補酵素による酵素活性化療法
    D.酵素(蛋白)補充療法
    E.臓器移植
    12.先天性代謝異常症の出生前診断

IV  内分泌・代謝
  1.視床下部・下垂体疾患
    A.低身長
    B.成長ホルモン分泌不全性低身長
    C.複合型下垂体前葉機能低下症
    D.成長ホルモン分泌不全性低身長以外の低身長
    E.中枢性尿崩症
    F.ADH不適合分泌症候群
  2.下垂体・性腺疾患
    A.性の決定・性の分化
    B.外陰部異常を有する新生児
    C.性成熟度の判定
    D.GnRH依存性思春期早発症
    E.思春期遅発症
    F.性腺機能低下症
  3.甲状腺疾患
    A.先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)
    B.後天性甲状腺機能低下症
    C.甲状腺機能亢進症
  4.カルシウム・骨代謝
    A.くる病
    B.低カルシウム血症
  5.副腎疾患
    A.ステロイドホルモンの合成
    B.副腎皮質機能検査
    C.先天性副腎過形成症
    D.ステロイドホルモン剤
  6.糖尿病
    A.病態と分類
    B.診断
    C.1型糖尿病
    D.2型糖尿病
  7.低血糖
    A.低血糖と低血糖症
    B.低血糖の診断
    C.低血糖症の診断
    D.低血糖あるいは低血糖症を認めた際の鑑別診断
  8.肥満症
    A.肥満と肥満症
    B.肥満症の診断基準
    C.肥満症の治療

V  免疫・アレルギー性疾患
  1.血清免疫グロブリン濃度と同種血球凝集素価の年齢別推移
  2.血清IgE正常値と補体成分正常値の年齢的推移
  3.原発性免疫不全症候群の分類
  4.免疫不全症診断のための検査
  5.主な原発性免疫不全症候群の臨床
  6.しばしば使われるモノクローナル抗体
  7.リンパ球サブポピュレーションの年齢別推移
  8.ガンマグロブリン製剤の適応と使用法
  9.特異IgE抗体の検出法
    10.アレルゲン皮膚テストの判定基準
    11.小児気管支喘息の定義と診断
    12.小児気管支喘息発作の程度の判定基準,重症度分類基準と予後判断基準
    13.気管支喘息発作の治療ならびに長期管理
    14.気管支喘息に対するテオフィリン製剤使用上の注意
    15.気管支喘息における吸入性アレルゲンの減感作療法の進め方
    16.膠原病の診断基準
    17.小児のAIDSの手引き
    18.アトピー性皮膚炎の診断基準

VI  感染症
  1.症状からみた鑑別疾患
  2.微生物診断法
  3.疾患からみた症状・診断・治療
  4.細菌
  5.ウイルス
  6.その他の病原微生物
  7.抗菌薬・抗ウイルス薬・抗真菌薬の投与量
  8.感染対策
  9.法律

VII  消化器疾患
  1.症状からみた鑑別診断
  2.臨床検査
    A.鑑別診断に必要な検査法
    B.肝炎ウイルス
  3.小児劇症肝炎診断基準
  4.小児肝移植の適応疾患

VIII  呼吸器疾患
 要 点
  1.肺の構造
  2.主な検査法
    A.肺機能検査
    B.画像検査
    C.胸腔穿刺
    D.気道線毛の検査
    E.嚢胞性線維症(CF)の補助検査
    F.気管支肺胞洗浄(BAL)
  3.主な呼吸器症状の鑑別診断
  4.先天性肺疾患
  5.副鼻腔気管支症候群
  6.気道異物
  7.結核
  8.呼吸不全

IX  循環器疾患
  1.心臓の周期
  2.先天性心疾患
    A.主な先天性心疾患(CHD)
    B.発生頻度
    C.成因
    D.管理
    E.血行動態
  3.診察法
  4.検査法
  5.後天性心疾患
  6.原発性肺高血圧
  7.不整脈
  8.小児心疾患の内科的治療
  9.川崎病冠動脈病変の管理基準

X  血液疾患
  1.貧血
    A.貧血の分類
    B.チャートによる貧血の診断
    C.鉄欠乏性貧血
    D.溶血性貧血
    E.再生不良性貧血
    F.巨赤芽球性貧血
  2.白血球
  3.白血病
    A.白血病の分類
    B.白血球の染色体異常と関連遺伝子
    C.白血病の治療
  4.出血凝固
    A.出血症状による出血の原因の鑑別
    B.スクリーニングテストによる出血傾向の診断
    C.止血異常の原因
    D.先天性血小板機能異常症の検査所見
    E.特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の治療
    F.血管性紫斑病の症状と治療
    G.血液凝固因子とその機序
    H.血友病
  5.リンパ組織の異常
    A.非Hodgkin リンパ腫
    B.Hodgkin 病

XI  悪性新生物
 総 論
  1.年齢階級別死亡順位
  2.部位別悪性腫瘍の鑑別
  3.small round cell sarcomaの免疫染色の比較
  4.腫瘍マーカー
  5.遺伝子異常
  6.悪性腫瘍の主要な転移部位
  7.転移部位を検索するための検査
  8.主要な抗癌剤の副作用
 各 論
  9.神経芽腫
  10.横紋筋肉腫
  11.Wilms腫瘍
  12.肝腫瘍
  13.骨肉腫
  14.Ewing肉腫,PNET
  15.脳腫瘍
  16.網膜芽細胞腫
  17.胚細胞性腫瘍(奇形腫群腫瘍)

XII  腎・泌尿器疾患
  1.腎・泌尿器疾患の検査法
  2.腎不全
  3.高血圧
  4.電解質,酸塩基平衡異常
  5.血尿,蛋白尿
  6.ネフローゼ症候群
  7.尿路感染症
  8.結石

XIII  神経系疾患
  1.小児における神経学的所見
  2.脳神経
  3.脊髄・末梢神経
  4.小脳失調
  5.不随意運動
  6.精神運動発達遅滞
  7.頭囲の異常
  8.てんかん・けいれん性疾患
    A.てんかん
    B.発作型の分類
    C.小児期に特有のてんかん症候群
    D.てんかんの薬物療法
    E.けいれん重積
  9.意識障害
10.頭蓋内圧亢進
11.頭痛
12.小児における脳梗塞の原因疾患

XIV  運動器疾患・神経筋疾患
 総 論
  1.神経筋疾患の症状の鑑別:筋力低下と筋緊張低下
  2.筋力低下・筋緊張低下が疑われる患者へのアプローチ
  3.筋力低下症・筋緊張低下症 各論
  4.筋緊張亢進症

XV  こころと行動の問題
 総 論
  1.診断と治療
    A.診断総論
    B.治療総論
    C.社会行動上の問題
    D.どのような疾患が含まれるか
  2.診断と治療のための面接
    A.面接はどこでするか,面接に必要なこと
    B.面接の目的
    C.面接における技術
  3.連携支援
    A.なぜ連携支援か
    B.どこと連携するか
 各 論
  4.乳幼児期の問題
  5.学童期から思春期の問題

XVI  小児の薬物療法
  1.臨床薬理学とは
  2.合理的な薬物療法の条件
  3.臨床試験と治験
  4.薬物動態学における重要な用語
  5.小児の薬物動態学
  6.小児薬用量の決定
  7.処方箋の書きかた
  8.治療的薬物モニタリング
  9.薬物間相互作用
  10.肝機能低下時の薬物療法
  11.腎機能低下時の薬物療法
  12.薬物有害反応
  13.授乳と薬物
  14.薬理遺伝学
  15.溶液の濃度

索 引