書籍カテゴリー:小児科学|総合診療医学/プライマリ・ケア医学

みんなで取り組む 乳幼児健診
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みんなで取り組む 乳幼児健診

1版

  • はらこどもクリニック 原 朋邦 編

定価:3,456円(本体3,200円+税8%)

  • B5判 212頁
  • 2018年9月 発行
  • ISBN978-4-525-28571-5

概要

乳幼児健診,自信をもって診られますか

乳幼児健診を行うとき,自信をもって診られているだろうか.「もう少しうまくやれるんじゃないか」,「見逃したサインはないだろうか」と不安に思うことがあれば,この1冊がお手伝い!月齢別のポイントや親の心配のほぐし方,アレルギーや眼,耳,皮膚,股関節の異常など各領域の異常をすくいあげるコツをどっさり解説.

序文

 21世紀における住民の健康を実現するための新しい考え方による国民健康づくり運動が「健康日本21」ですが,その一翼を担うものとして,母子保健への取り組みのビジョンを提示し,その達成に向けた国民運動として「健やか親子21」が登場してきました.それにより子育て支援を重点においた乳幼児健康診査の実施の重要性が示されました.2015年4月から10年計画で開始された「健やか親子21(第2次)」では,すべての子どもが健やかに育つ社会を目指すとしています.実際的な活動となる乳幼児健康診査と保健指導については,本書の著者の1人である山崎嘉久を長とする研究班が結成されて『乳幼児期の健康診査と保健指導に関する標準的な考え方と手引き』として報告されました.その内容は「健やか親子健康21」のホームページ上から自由に閲覧できます.その内容に基づいて,各地方自治体では乳幼児健康診査のマニュアルが作成されていて,講演会や講習会も行われて,より効果のある乳幼児健康診査の実践が志向されています.
 マニュアルに詳細に記載されていても,健診の場で遭遇する子ども達の成育状態,健康状態,健康上の課題は多様性に富んでいます.また,重要目的である育児支援の対象となる課題も多岐にわたっており,他の職種との共同作業が必要となります.マニュアル以上の知識,技術の取得やサポートを意図して,雑誌「治療」の 99巻2号(2017年2月号)に『乳幼児健診のコツ』として特集を企画したところ,多くの方に手にしていただけました.雑誌の特集であったために内容に不足する部分があり,読者のご希望の声もいただきましたので,更に内容の充実を図り,この度,本書を上梓する運びとなりました.読者が知見を得られても,実践での向上には行動変容が必要です.本書は各著者により読者の方々の行動変容への動機付けになる内容が盛られておりますので,お役立ていただけると思います.

2018年8月
原 朋邦

目次

Ⅰ章 乳幼児健診を取り巻く現状
 「健やか親子21」を軸とした乳幼児健診の現状
 行政の立場からみた乳幼児健診の現状と今後の課題(都市部)
 行政の立場からみた乳幼児健診の現状と今後の課題(へき地)
 地域医師会長の立場からみた乳幼児健診の今後の課題
 プライマリ・ケアの立場からみた乳幼児健診の心得
 乳幼児健診における子どもの栄養・食生活の心配ごと

Ⅱ章 月齢別 乳幼児健診のポイント
 1か月児健診のポイント
 3〜4か月児健診のポイント
 10〜12か月児健診のポイント
 1歳6か月児健診のポイント
 3歳児健診のポイント
 5歳児健診のポイント

Ⅲ章 こんなケースに出会ったら
 食物アレルギーがある子ども
 成長障害,運動発達が遅れている子ども
 心の発達に問題がある子ども
 皮膚科的疾患がある子ども
 股関節脱臼や四肢に異常がある子ども
 眼科的疾患がある子ども
 耳鼻咽喉科的疾患がある子ども
 言語発達に問題がある子ども
 外性器に異常がある子ども
 神経疾患がある子ども
 外科的に扱われる可能性がある子ども
 歯科的に問題がある子ども

Ⅳ章 忘れちゃいけない親のケア
 育児不安をもった親にかかわる
 母乳と離乳食について
 夜泣きの相談
 機能不全家族への対応

Ⅴ章 スキルアップ
 乳幼児健診の質をあげる取り組みの実践例
 役立つ臨床遺伝学の知識
 予防接種と乳幼児健診
 すでに診断されている健康問題をもった子ども,親への対応

コラム
 助産師からみた新生児訪問の現状
 乳幼児健診と貧血
 1人親家庭への対応
 健診余話