書籍カテゴリー:消化器学|外科学一般

腹腔鏡下肝切除術ガイド
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腹腔鏡下肝切除術ガイド
DVD-Video付属(術式映像)

1版

  • 肝臓内視鏡外科研究会 監修
  • 東邦大学 金子弘真 編集
  • 上尾中央総合病院 若林 剛 編集

定価:14,300円(本体13,000円+税10%)

  • B5判 225頁
  • 2019年11月 発行
  • ISBN978-4-525-31361-6

概要

これが腹腔鏡下肝切除術の定型!

安全な普及と手術の標準化を目的に編算された「腹腔鏡下肝切除術」の刊行から9年,これまでの変遷から新たな適応拡大,肝臓解剖の新しい考え方,Difficulty Score,画像診断の応用,手術手技等の大きな進展がみられた.腹腔鏡下肝切除の正しい評価と安全な普及が益々求められており,書名も改め,新刊として生まれ変わった肝臓外科医必携の書.

序文

 2010年10月,肝臓内視鏡外科研究会監修のもと,腹腔鏡下肝切除術の本邦初のガイド本「腹腔鏡下肝切除術」(南山堂)が刊行され,大変好評であった.そして,同年に腹腔鏡下肝切除は肝部分切除,外側区域切除が保険収載された.その後,腹腔鏡下肝切除は画像の進歩,手術手技の修練や手術器機の改良により発展を遂げてきた.2015年10月,肝臓内視鏡外科研究会では腹腔鏡下肝切除術の全症例の前向きレジストリーを開始し,2016年4月には,前向きレジストリーを前提条件として肝亜区域切除術,区域切除術,肝葉切除術のすべての術式が保険収載された.今後は,この新しい術式の社会への透明性をさらに上げ,患者への安全性を担保しつつ幅広いデータを蓄積し理解を深めてもらい,安心・安全な普及が求められている.
 このような経緯から,新たな腹腔鏡下肝切除術のガイド本の必要性に迫られ,書名を新たに「腹腔鏡下肝切除術ガイド」の刊行に至った.本書ではその変遷から基本的手技だけでなく,適応拡大にむけた肝臓解剖の考え方,画像診断の応用,そしてすべての肝切除術式別の詳細な手術手技について,カラー写真とシェーマを数多く用いて,経験症例数の多い肝臓内視鏡外科研究会の世話人の先生方を中心に解説していただいた.
 また,本書における腹腔鏡下肝切除術の手術手技の理解を深め,技術を補うために,部分切除からすべての解剖学的切除の手術映像をDVD-Videoに付属させた.
 腹腔鏡下肝切除術の新たな手術書として刊行される本書が,本手術の施行を目指す外科医やさらなる技術向上を目指す外科医にとって有益であることを期待したい.
 最後に,本書の作成にあたり,多大なご尽力をいただいた南山堂石井裕之氏に改めて深謝いたします.

2019年10月吉日
NPO法人肝臓内視鏡外科研究会 理事長
金子 弘真

目次

・歴史と現況 腹腔鏡下肝切除術:その時代変遷から近年の動向まで

第Ⅰ章 適応と基本的手技
 1.適応(疾患・腫瘍条件・肝機能)
 2.Difficulty Scoring System
 3.画像診断の応用①
 4.画像診断の応用②
 5.新しい肝臓解剖の考え方
 6.アプローチ法(Pure-Lap,HALS,Hybrid)
 7.体位とポート配置
 8.肝の授動
 9.肝実質切離に用いる器機
 10.グリソン鞘と血管の処理

第Ⅱ章 術式別の手術手技
 1.部分切除
 2.外側区域切除
 3.内側区域切除
 4.前区域切除
 5.後区域切除
 6.左葉切除
 7.右葉切除
 8.尾状葉切除
 9.S2およびS3切除
 10.S5およびS6切除
 11.S7およびS8切除
 12.ドナー肝切除①(腹腔鏡補助下:Hybrid)
 13.ドナー肝切除②(完全腹腔鏡下:Pure-Lap)
 14.ロボットによる切除
 15.その他の術式 ─横隔膜下腫瘍に対するアプローチ法の工夫─

第Ⅲ章 術中・術後のトラブルと回避法
 1.出 血
 2.他臓器損傷
 3.ガス塞栓
 4.自動縫合器関連

・肝臓内視鏡外科研究会でのアンケート結果
・肝臓内視鏡技術認定制度
・前向きレジストリーの現状報告