カテゴリー: 産婦人科学
ウィリアムス産科学 原著25版
第2版
岡本愛光 監修
佐村 修 監訳
種元智洋 監訳
上出泰山 監訳
東京慈恵会医科大学産婦人科学講座「Williams OBSTETRICS」翻訳委員会 翻訳
定価
41,800円(本体 38,000円 +税10%)
- 四六倍判 1626頁
- 2019年5月 発行
- ISBN 978-4-525-33102-3
「ウィリアムス産科学」の原著25版の翻訳版をいち早くお届け
一世紀以上の間,世界で最も詳しく,かつ権威ある産科学の臨床テキストとして読み継がれてきた『Williams OBSTETRICS』の,最新の診療に即した内容で改訂された第25版の翻訳版.産科に携わる医師に必要なすべての知識を網羅した,価値ある一冊.
- 序文
- 目次
序文
本書の原著『Williams Obstetrics 25th Edition』が出版されたのは2018年4月のことでした.ご存じのように,この本は長年,周産期領域でバイブルとして利用されており,産婦人科で周 産期領域に携わる者は必ず目を通す本であります.われわれはこの前版である第24版を翻訳し, 2015年に出版しました.幸いにも第24版の翻訳本は多くの周産期医療に携わる人たちに受け入られ使用されています.この度,『Williams Obstetrics』の最新版が4年を経て発刊され,その 内容を見ると,前版と比較して,新たに3,000以上の新しい文献を引用・更新し,さらに,900 枚近くの超音波断層法画像,MRI画像,写真,顕微鏡写真,グラフなどを色彩豊かに盛り込んだ, まさに周産期領域のバイブルにふさわしい内容となっています.日本の周産期の現場は,労働環境 が非常に厳しくなっており,英語でこの本をじっくり読み理解する時間がないことが以前より問題 になっていました.今回,周産期医療の現場で働く関係者に,「この素晴らしい本の最新の翻訳書を できるだけ早く届けたい」との思いで東京慈恵会医科大学関連の産婦人科医師が翻訳に協力し,原著発刊から1年で出版することができました.
日本でも日進月歩の周産期医療に対応すべく,「産婦人科診療ガイドライン─産科編」が2008 年より定期的に発刊されるようになり,いわゆるエビデンスに基づいた診断治療を行うことが必要になってきています.医学の進歩は周産期医療だけでなく,どの分野でも急速であり,今後もこの傾向は変わることはないと思います.医療を行うためには現時点でわかっていること,わかってい ないことを明らかにして,その中から標準となる診断,治療を行っていかなくてはなりません.そ の際には道標となるガイドラインや,このような本が必要となります.この本に書かれている項目 は多岐にわたりますが,あくまで現時点でのその領域のまとめを示したにすぎません.また,アメ リカでの医療について述べられているために,日本での標準的な医療と大きく異なることもありま す.周産期医療に携わる者は,このことを踏まえてこの本を利用していただき,日本とアメリカの 違いを理解し,その中から日本発の世界的エビデンスの確立を目指していただければ幸いです.
監訳に当たっては,訳文を原文と照合してできる限り原文に忠実に,そして日本語としても読みやすくなるよう心がけましたが,なお未熟な点があろうかと思われます.ご叱正いただければ幸いです.
本書は持ち運べるような本ではありません.また,机の上や本棚に飾っておく教科書でもありません.診療の場ですぐ手にとって開いて調べることができる実用書として,これだけまとまった本はありません.毎日使っていると表紙カバーは汚れて破損してきますが,その時は,ぜひカバーを取ってみてください.カバーの下に隠れている装丁も洋書風に素敵に仕上げてもらいました.
最後に,この短い時間の中で,忙しい仕事の合間に翻訳に協力いただいた東京慈恵会医科大学産 婦人科学講座「Williams OBSTETRICS」翻訳委員会のメンバーの方々,ならびに南山堂の高見沢 恵氏,松村みどり氏のご尽力に,心から謝意を表します.そして,この翻訳本を作成する上でさま ざまな場面で助けていただいた親愛なる家族へ改めて感謝いたします.
2019年4月
岡本愛光
佐村 修
種元智洋
上出泰山
日本でも日進月歩の周産期医療に対応すべく,「産婦人科診療ガイドライン─産科編」が2008 年より定期的に発刊されるようになり,いわゆるエビデンスに基づいた診断治療を行うことが必要になってきています.医学の進歩は周産期医療だけでなく,どの分野でも急速であり,今後もこの傾向は変わることはないと思います.医療を行うためには現時点でわかっていること,わかってい ないことを明らかにして,その中から標準となる診断,治療を行っていかなくてはなりません.そ の際には道標となるガイドラインや,このような本が必要となります.この本に書かれている項目 は多岐にわたりますが,あくまで現時点でのその領域のまとめを示したにすぎません.また,アメ リカでの医療について述べられているために,日本での標準的な医療と大きく異なることもありま す.周産期医療に携わる者は,このことを踏まえてこの本を利用していただき,日本とアメリカの 違いを理解し,その中から日本発の世界的エビデンスの確立を目指していただければ幸いです.
監訳に当たっては,訳文を原文と照合してできる限り原文に忠実に,そして日本語としても読みやすくなるよう心がけましたが,なお未熟な点があろうかと思われます.ご叱正いただければ幸いです.
本書は持ち運べるような本ではありません.また,机の上や本棚に飾っておく教科書でもありません.診療の場ですぐ手にとって開いて調べることができる実用書として,これだけまとまった本はありません.毎日使っていると表紙カバーは汚れて破損してきますが,その時は,ぜひカバーを取ってみてください.カバーの下に隠れている装丁も洋書風に素敵に仕上げてもらいました.
最後に,この短い時間の中で,忙しい仕事の合間に翻訳に協力いただいた東京慈恵会医科大学産 婦人科学講座「Williams OBSTETRICS」翻訳委員会のメンバーの方々,ならびに南山堂の高見沢 恵氏,松村みどり氏のご尽力に,心から謝意を表します.そして,この翻訳本を作成する上でさま ざまな場面で助けていただいた親愛なる家族へ改めて感謝いたします.
2019年4月
岡本愛光
佐村 修
種元智洋
上出泰山
目次
Section1 総 説
1.産科の概要
Section2 母体の解剖と生理
2.母体の解剖学的構造
3.先天性泌尿生殖器異常
4.母体の生理
Section3 胎盤形成,胎芽形成,胎児発育
5.着床と胎盤の発生
6.胎盤の異常
7.胚芽形成と胎児発育
Section4 妊娠前と出生前のケア
8.妊娠前カウンセリング
9.妊娠管理
Section5 胎 児
10.胎児の画像診断
11.羊 水
12.奇形,催奇形物質,胎児毒性物質
13.遺伝学
14.出生前診断
15.胎児異常
16.胎児治療
17.胎児の評価
Section6 妊娠初期の合併症
18.流 産
19.異所性妊娠
20.妊娠性絨毛性疾患
Section7 陣 痛
21.分娩の生理
22.正常分娩
23.異常分娩
24.分娩時の評価
25.産科麻酔
26.分娩誘発,分娩促進
Section8 分 娩
27.経腟分娩
28.骨盤位分娩
29.器械分娩
30.帝王切開と周産期子宮摘出術
31.既往帝王切開の分娩
Section9 新生児
32.新生児
33.正期産児の疾患・外傷
34.早産児
35.死 産
Section10 産 褥
36.産 褥
37.産褥合併症
38.避 妊
39.不妊手術
Section11 産科合併症
40.高血圧性疾患
41.産科出血
42.早 産
43.過期妊娠
44.胎児の発育異常
45.多胎妊娠
Section12 合併症妊娠
46. 総論と母体評価
47.集中治療と外傷
48.肥 満
49.心血管疾患
50.高血圧症
51.肺疾患
52.血栓塞栓症
53.腎泌尿器疾患
54.消化管疾患
55.肝,胆道系,膵臓疾患
56.血液疾患
57.糖尿病
58.内分泌疾患
59.結合組織疾患
60.神経疾患
61.精神障害
62.皮膚疾患
63.腫瘍性疾患
64.感染症
65.性感染症
付 録
1.産科の概要
Section2 母体の解剖と生理
2.母体の解剖学的構造
3.先天性泌尿生殖器異常
4.母体の生理
Section3 胎盤形成,胎芽形成,胎児発育
5.着床と胎盤の発生
6.胎盤の異常
7.胚芽形成と胎児発育
Section4 妊娠前と出生前のケア
8.妊娠前カウンセリング
9.妊娠管理
Section5 胎 児
10.胎児の画像診断
11.羊 水
12.奇形,催奇形物質,胎児毒性物質
13.遺伝学
14.出生前診断
15.胎児異常
16.胎児治療
17.胎児の評価
Section6 妊娠初期の合併症
18.流 産
19.異所性妊娠
20.妊娠性絨毛性疾患
Section7 陣 痛
21.分娩の生理
22.正常分娩
23.異常分娩
24.分娩時の評価
25.産科麻酔
26.分娩誘発,分娩促進
Section8 分 娩
27.経腟分娩
28.骨盤位分娩
29.器械分娩
30.帝王切開と周産期子宮摘出術
31.既往帝王切開の分娩
Section9 新生児
32.新生児
33.正期産児の疾患・外傷
34.早産児
35.死 産
Section10 産 褥
36.産 褥
37.産褥合併症
38.避 妊
39.不妊手術
Section11 産科合併症
40.高血圧性疾患
41.産科出血
42.早 産
43.過期妊娠
44.胎児の発育異常
45.多胎妊娠
Section12 合併症妊娠
46. 総論と母体評価
47.集中治療と外傷
48.肥 満
49.心血管疾患
50.高血圧症
51.肺疾患
52.血栓塞栓症
53.腎泌尿器疾患
54.消化管疾患
55.肝,胆道系,膵臓疾患
56.血液疾患
57.糖尿病
58.内分泌疾患
59.結合組織疾患
60.神経疾患
61.精神障害
62.皮膚疾患
63.腫瘍性疾患
64.感染症
65.性感染症
付 録