書籍カテゴリー:耳鼻咽喉科学

新耳鼻咽喉科学
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新耳鼻咽喉科学

第11版

  • 東京大学名誉教授 野村恭也 監修
  • 東京大学名誉教授 加我君孝 編集

定価:17,280円(本体16,000円+税8%)

  • 四六倍判 764頁
  • 2013年2月 発行
  • ISBN978-4-525-37051-0

概要

1967年に初版を発行して以来,わが国の耳鼻咽喉科領域のバイブル的役目を果たしてきた本書は,時代に即して改訂を重ねてきた.今回の改訂では,原著のよさをいかしながら,図表の見直しや最新の知見を加えるとともに,各専門分野における歴史についても新たに項立てした.医学生や研修医のみならず,専門医にも手にしていただきたい書である.

序文

 東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室の第四代教授,切替一郎先生が『新耳鼻咽喉科学』を発刊されたのは1967年のことでした.このたびの改訂第11版の発刊は,初版から46年が過ぎたことになります.ほぼ半世紀の間に行われた改訂では,初版から第8版までを切替一郎先生,第9版と第10版を野村恭也先生が責任編集を担当されました.そして,今回の改訂では,1971年に東京大学耳鼻咽喉科学教室に入局した小生が担当することになりました.小生も医学生時代に,教科書として本書を買い求めました.本書の魅力は,臨床の事項に限らず,基礎的な事項も詳細に記述されていることであり,“考える”耳鼻咽喉科学の発展に大きく寄与してきました.2004年の改訂第10版の野村恭也先生の序に,「初版より40年近くの間に疾患は変化し,新しい概念の疾患も現れてきた.さらに学問の進歩により検査法,治療法も大きく変わり,耳鼻咽喉科学は大きな変貌を遂げた.このため『新耳鼻咽喉科学』を全面的に見直す時期であることを考え,今回は従来よりも大きな改訂を行うこととした」とあります.それ以来10年近く過ぎましたが,今回の第11版も全く同じ趣旨で改訂を行うことにいたしました.この10年間の大きな進歩はコンピュータの汎用化により,検査,診断,治療,手術のいずれにも大きな進歩があったこと,さらに分子遺伝学の発展により疾患の遺伝子診断という新しい分野が登場したことがあげられます.
 これまでの改訂にあたっては,1982年より廣瀬肇,森田守,飯沼壽孝,水野正浩の四氏,1998年からはさらに加我君孝,市村恵一,洲崎春海の三氏が加わり,2004年より丹生健一氏,2010年より山岨達也氏,そして今回新たに田山二朗氏,堀口利之氏が加わりました.
 今回は次の点に重点を置き,改訂いたしました.
  ・各専門分野にその分野の歴史を短く紹介し,現在のわれわれは,歴史上どのような基盤のうえにあるか,わかるようにしました.
  ・記載の見直し:重複した記載の統廃合と,新しい記載を加える一方,古い項目と記載は必要なもの以外削除しました.
  ・記載の小文字化:記載の内容によっては小文字に変え,本全体の減量を図りました.
  ・表の更新:疾患の診断基準,疾患の国際分類,疾患統計などを最新の資料にしました.
  ・原図の見直し:既有の図版を見直し,訂正,差し換え,カラー化し,わかりやすくしました.
  ・人名:文中に現れる人物の国籍,生存期間,専門分野などを脚注に記しました.
 本書が学生だけでなく耳鼻咽喉科専門医の教育や専門家の座右の書としてこれまで以上に利用され,教育,診療,研究に役立つことを願います.また,これからの耳鼻咽喉科学の発展に貢献できることを期待します.
 改訂第11版にあたり,南山堂の石井裕之氏と高見沢恵氏にご努力をいただきました.図に関しては,古川まどか氏にもご協力をいただきました.愛読者を含め,多くの皆様から貴重なご助言をいただきました.ここに心より御礼を申し上げます.


2012年12月
加我君孝

目次

Ⅰ. 耳科学・神経耳科学

耳科学の歴史
 総 論
  第1章 耳の発生と異常
  第2章 耳の解剖
  第3章 耳の生理
  第4章 耳疾患の一般症状
  第5章 耳の検査

 各 論
  第1章 外耳疾患
  第2章 中耳疾患
  第3章 内耳疾患
  第4章 後迷路性あるいは中枢性疾患

Ⅱ. 鼻 科 学

鼻科学の歴史
 総 論
  第1章 顔面および鼻の発生と異常
  第2章 鼻の解剖
  第3章 鼻の生理
  第4章 鼻疾患の一般症状
  第5章 鼻の検査法
  第6章 鼻の画像診断法
  第7章 鼻疾患の治療

 各 論
  第1章 外鼻および鼻前庭疾患
  第2章 鼻中隔疾患
  第3章 固有鼻腔の疾患
  第4章 副鼻腔疾患
  第5章 顎顔面骨折
  第6章 鼻・副鼻腔の腫瘍

Ⅲ. 口腔・咽頭科学

口腔・咽頭科学の歴史
 総 論
  第1章 口腔・咽頭の発生と異常
  第2章 口腔・咽頭の解剖
  第3章 口腔・咽頭の生理
  第4章 口腔・咽頭疾患の一般症状
  第5章 口腔・咽頭の検査法
  第6章 口腔・咽頭疾患の治療

 各 論
  第1章 口腔疾患
  第2章 咽頭・扁桃疾患
  第3章 唾液腺の疾患
  第4章 咽頭の腫瘍

Ⅳ. 喉頭科学

喉頭科学の歴史
 総 論
  第1章 喉頭の発生と異常
  第2章 喉頭の解剖
  第3章 喉頭の生理
  第4章 喉頭疾患の一般症状
  第5章 喉頭の検査法
  第6章 喉頭疾患の治療

 各 論
  第1章 喉頭の先天性奇形および狭窄
  第2章 喉頭外傷および火傷
  第3章 喉頭異物
  第4章 喉頭の炎症
  第5章 喉頭の非腫瘍性腫瘤,腫脹,肥厚
  第6章 喉頭の運動・知覚障害
  第7章 喉頭の腫瘍

Ⅴ. 気管・食道科学

気管・食道科学の歴史
 総 論
  第1章 気管・気管支の発生
  第2章 気管・食道の解剖
  第3章 気管・気管支および食道の生理
  第4章 気管・気管支および食道の検査法
  第5章 気管切開術

 各 論
  第1章 気管・気管支の疾患
  第2章 食道疾患
  第3章 嚥下障害

Ⅵ. 音声・言語医学

音声・言語医学の歴史
 総 論
  第1章 音声医学
  第2章 言語医学

 各 論
  第1章 音声障害
  第2章 言語障害

Ⅶ. 頭頸部外科学

頭頸部外科学の歴史
 総 論
  第1章 顔面および頸部の発生と異常
  第2章 顔面および頸部の解剖
  第3章 頭頸部の一般症状
  第4章 頭頸部の検査法

各 論
  第1章 顔面および頸部の奇形
  第2章 顔面および頸部の炎症
  第3章 顔面および頸部の外傷
  第4章 甲状腺の腫瘤
  第5章 頸部腫瘍
  第6章 頸部郭清術
  第7章 頭頸部再建外科

◆全身疾患と耳鼻咽喉科関連疾患