書籍カテゴリー:癌・腫瘍学

What's New in Oncology
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What's New in Oncology
がん治療エッセンシャルガイド

第3版

  • トーマス・ジェファーソン大学腫瘍内科教授 佐藤隆美 編
  • 国立がん研究センター企画戦略局長/中央病院副院長(研究担当) 藤原康弘 編
  • 杏林大学医学部内科学腫瘍内科教授 古瀬純司 編
  • 亀田総合病院腫瘍内科部長 大山 優 編

定価:15,120円(本体14,000円+税8%)

  • B5判 937頁
  • 2015年11月 発行
  • ISBN978-4-525-42023-9

概要

“Up-to-Date”ながん治療法を“詳しく解説”した実践書

日本のすべてのがん治療医必携!25のがん種について疫学などの基礎知識,診断方法, Global Standard に基づいた最新の治療方法を各領域の専門医が詳述.治療方法は薬物療法を中心に,エビデンスに基づいて実践で役立つように丁寧に詳しく解説.改訂3版は最新情報に全面アップデート,特に薬物療法の解説を重点的にボリュームアップした.

序文

 近年の分子生物学の進歩により,がんの治療は,単にその発生臓器と組織型に基づくだけではなく,がんの遺伝子解析に基づいて,その患者に最も適した治療(Personalized cancer treatment,Precision medicine)を施すことが求められるようになってきている.一方,Immune Checkpoint Blockadesを中心とした免疫療法の進歩により,進行がんでも劇的な腫瘍縮小効果が得られるようになり,長期生存例も増えてきている.それと同時に,これらの免疫療法に特異的な自己免疫性有害事象が発生するようになり,副作用プロファイルの多様化への対応も,腫瘍専門医には求められるようになってきた.このようながん治療の変化は,消化器や呼吸器など,それぞれの臓器を中心にして発達してきた日本の腫瘍内科にとっては,大きなチャレンジとなっている.
 今回の本書の改訂では,上記のようながん治療をとりまく状況の変化を踏まえ,それぞれのがんの分子生物学的特徴に基づく新規治療の開発や,新しい免疫療法の役割も含めて解説を加えることに重点をおいた.その意味で,改訂3版は,従来からある化学療法,放射線療法に加え,最近開発された分子標的薬や新しい免疫療法にわたるまで,それぞれのがんの分野での近年の変化を的確にとらえたUp-to-Dateな内容にすることができたと確信している.
 がんの診断・治療技術の進歩により,がんの標準治療は,日々刻々と変化している.そのようななかで,その流れを的確につかみ,日々のがん診療にあたられている腫瘍内科医の方々に最新の情報を届け,質の高い標準的ながん治療を患者に施すための手助けとなり続けるのが,本書に与えられた使命だと考えている.本書の内容をさらに充実させるためにも,多くの読者の方々から今回の改訂版についての忌憚のないご意見,ご助言をいただければ幸いである.
 最後に,がんの最新治療に関する膨大な情報を適切に整理し,それぞれの分野で最もふさわしい著者を選んでいただいた共同編者の藤原康弘先生,古瀬純司先生,大山優先生と,この場を借りて最新版発行の喜びを分かち合いたいと思う.さらに,それぞれの専門家からいただいた原稿の整合性,一貫性を保つために,多くの時間を割いていただいた南山堂,特に熊倉倫穂氏に編者を代表して深謝させていだきたい.

2015年9月
佐藤隆美

目次

総 論
 1.がん治療に必要な基礎知識
 2.がん治療における外科の役割
 3.分子標的薬
 4.放射線治療の基礎知識
 5.高齢者がんの治療
 6.Oncologic Emergenciesと全身管理
 7.がん治療に必要な支持療法
  1)感染症の予防と治療
  2)B型肝炎ウイルス(HBV)の再活性化への対策
  3)感染症対策としての口腔ケア
  4)胸水,腹水,心?水の治療
  5)抗がん薬による悪心・嘔吐の予防と治療
  6)血小板減少症の予防と治療
  7)貧血の予防と治療
  8)血管外漏出の予防と対応
  9)静脈カテーテル・ポートの管理
  10)血栓症の予防と治療
  11)骨転移の治療と有害事象の管理
  12)分子標的薬特有の副作用と対策
 8.腎障害・肝障害および合併症患者のがん薬物療法の注意点
 9.緩和ケア
 10.サイコオンコロジー
 11.遺伝性腫瘍症候群
 12.遺伝カウンセリング
 13.がんサバイバーシップ
 14.がん検診

各 論
 1.中枢神経系腫瘍
 2.頭頸部がん
 3.肺がん,悪性胸膜中皮腫
 4.乳がん
 5.食道がん
 6.胃がん
 7.原発性肝がん
 8.胆道がん
 9.膵がん
 10.結腸・直腸がん,肛門がん
 11.腎細胞がん
 12.尿路上皮がん:膀胱がん,腎盂・尿管がん
 13.前立腺がん
 14.婦人科がん
 15.胚細胞腫瘍
 16.骨・軟部腫瘍
 17.皮膚がん
 18.内分泌がん
 19.神経内分泌腫瘍
 20.原発不明がん
 21.白血病:急性白血病,慢性骨髄性白血病
 22.悪性リンパ腫
 23.多発性骨髄腫
 24.造血幹細胞移植
 25.HIV関連悪性腫瘍

ASCO Update 2013〜2015
付表1.用語解説
付表2.有害事象共通用語規準 v4.0日本語訳JCOG版(CTCAE v4.0-JCOG)
付表3.新規承認品目一覧(抗悪分野)(2012年8月〜2015年7月末)
付表4.主な抗がん薬,G‐CSF製剤,制吐薬