書籍カテゴリー:小児科学|東洋医学

「子ども漢方」診療ノート
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「子ども漢方」診療ノート

1版

  • なかしまこどもクリニック 院長 中島俊彦 著

定価:2,200円(本体2,000円+税10%)

  • A5判 112頁
  • 2020年1月 発行
  • ISBN978-4-525-47031-9

概要

いつもの診療で処方できる!!小児への漢方治療

漢方薬を使い慣れていない,小児科医・かかりつけ医に向けて,古典的な漢方理論を一切使用せず,現役小児科医がわかりやすく解説.子どもがよく受診する症状や疾患ごとに症例と処方例があるので,漢方になじみのない医師でも,いつもの診療に漢方をプラスして処方するコツをわかりやすく解説.

序文

 わたしはつい15年ほど前まで,西洋医学一辺倒で医療をやってきました.それで十分だと思っていました.困ったことがありませんでした.しかし,開業する直前に西洋医学ではどうしても治らない症例に出会いました.今思えば過去にも同様の症例を経験しており,その時は「こんなものだろう」と対症療法で対応していました.
 開業後,井齋偉矢先生に出会い,講演を聞いて目から鱗が落ちました.現代医学の立場にいながら漢方薬を処方できる,今まで治らなかった症例が治るのを経験しました.それからというもの,毎年のように先生の外来を訪ね,「漢方処方」について学んできました.私は小児科医ですので,小児を中心に外来をしています.漢方薬を使うことによって今までうまくいかなった症状がスッと治っていく,劇的に改善していく様子を多く見てきました.患者さんや保護者の方と手を取り合って喜べる瞬間を多く味わってきました.
 この本は漢方の知識ゼロからスタートした医者が,臨床を中心に積み上げてきた1つの集大成です.目の前にいるお子さんの症状が,この本に書かれている「漢方処方」で,少しでも快方へ向かってくれたらありがたいです.お子さんが,保護者の方が喜んでいる姿を見ることができる,それが私の幸せです.

2020年冬
なかしまこどもクリニック
中島俊彦

目次

第1章 「漢方がザッとわかる」診療ノート
 勉強しても漢方処方に踏み切れない方へ
 漢方処方を阻む壁─エビデンス
 漢方処方を阻む壁─使用経験
 保護者のニーズと医師の使命

漢方薬をイメージチェンジする
 エビデンスがない
 ・2000年の臨床経験で厳選された薬
 速効性がない
 ・『傷寒論』=急性熱性疾患への効果が示された重要原典
 問診に時間がかかって大変
 ・現代医学の知識があれば,診療時間は変わらない
 苦くて小児には使いにくい
 ・適切に選択すれば嫌がることは多くない
 小児科診療でも漢方薬は強力な武器となる

小児科診療に漢方薬を導入するメリット
 対応できない疾患が減る
 感染症およびそれに伴う諸症状への利点
 ポリファーマシーの解消
 「超多成分系薬剤」である利点

「子ども漢方」はじめの一歩
 小児科でよく使う3つの漢方薬
 漢方薬の効果を期待できない疾患
 小児薬用量の2つの算出方法
 服薬期間と効果判定の目安
 漢方薬同士の併用と服用のタイミング
 小児科でよく使う漢方薬の副作用
 漢方薬を使う保護者への指導ポイント

COLUMN ブシ含有のエキス剤を子どもが服用しても大丈夫?

第2章 「漢方処方のコツがわかる」診療ノート
 1.インフルエンザ
 2.発熱を伴う感冒
 3.咳嗽を伴う感冒
 4.鼻汁・鼻閉を伴う感冒
 5.咽の痛みを伴う感冒
 6.副鼻腔炎
 7.急性胃腸炎(嘔吐・下痢)
 8.アトピー性皮膚炎
 9.花粉症
 10.気管支喘息
 11.便 秘
 12.腹 痛
 13.頭 痛
 14.口内炎
 15.湿疹・発赤
 16.打 撲
 17.熱中症
 18.夜泣き
 19.夜尿症
 20.食欲不振
 21.その他の皮膚症状