書籍カテゴリー:臨床看護学

慢性疾患をもちながら生きる人々へのサポート

在庫状況:絶版

慢性疾患をもちながら生きる人々へのサポート

1版

  • 東邦大学医療短期大学学長 梶山 祥子 編
  • 元東邦大学医学部付属大森病院看護部長 原 信子 編

定価:3,024円(本体2,800円+税8%)

  • B5判 172頁
  • 2000年7月 発行
  • ISBN978-4-525-50201-0
  • ISBN4-525-50201-0

概要

成人病が生活習慣病と呼ばれるようになるなど,患者自らが病気をコントロールしていくことの重要性が認識されるようになっています.そんな流れの中,ナースに求められているのは,患者への教育や指導ではなく「病気と共に生きていく主体は患者自身であることを常に念頭におきつつ,それをサポートすること」だ.という視点でつくられた慢性疾患看護の実践書です.前半は臨床ナースたちの「私にも似たような経験がある!」実体験とその解説.また後半にはカウンセリングテクニックや疾病動向などの最新の知見,使える情報が満載です.

目次

第1部

はじめに

I章 セルフケア確立のためのサポート

 A.病気や治療を受け入れることの難しさ

   1.2時間の話し合いで気持ちが変わった 多発性硬化症

   2.ウイニングが進まないことを問題視し,

      ADLが拡大できない状況にいる患者の心理を見ていない 肺気腫,慢性呼吸不全

 B.セルフケアへの動機づけ

   1.食事療法を確実に行うことへの動機づけができない患者との関わり 糖尿病

   2.患者のやる気のタイミングをつかめ 糖尿病

   3.再梗塞防止のための日常生活の制限,高いハードルをクリア 心筋梗塞

 C.前向きな闘病姿勢へ

   1.「頑張れ」と言われないことで闘病意欲を取り戻した 突発声門脈圧亢進症

   2.患者が苦痛を乗り越えるためにナースとしてできること クローン病

   3.共感が患者の姿勢を前向きに変える HIV

 D.時には理解しがたい行動も

   1.怒りを医療者にぶつけてきた事例 頸椎症性筋萎縮症

   2.自分で尿を測る喜びを看護婦とともに… 慢性腎不全

 E.終わりのない治療と自己管理

   1.自己啓発へのアプローチ IgA腎症

   2.闘病意欲を失った患者への援助 腎移植後肺結核

   3.「私を理解して」―患者を支えてきたものは何かを理解できるまで 慢性関節リウマチ

 F.家族へのサポート

   1.意識レベル300の患者が歩いて帰った 急性心筋梗塞・心肺蘇生後

   2.視力障害のある患者の退院までの関わり 糖尿病性網膜症

   3.義母の世話に疲労困憊 心筋梗塞

 G.慢性疾患をもつ子どもたちが直面する困難

   1.腎移植手術をうけるための準備 慢性腎不全

   2.学校検診で糖尿病を発見されて来院 インスリン依存性糖尿病

 H.慢性疾患の治療における患者と医療者の関係

   1.慢性疾患とは

   2.慢性疾患患者の心理的適応過程

   3.慢性疾患は患者が主役である

   4.臨床での問題点

   5.事例紹介

第2部

はじめに

II章 慢性疾患患者の心のサポート

 A.ライフスタイルと健康

 B.生活習慣病の心理社会的要因

 C.慢性疾患患者の心理

 D.病気への対処行動

 E.保健行動の実行を支える要因

 F.保健行動変容のサポート

 G.家族へのサポート

III章 慢性疾患患者と社会との関わり

 A.社会生活への適応

 B.セルフヘルプ・グループ,サポートグループの役割

IV章 慢性疾患患者の看護の特徴

 A.「慢性疾患患者」の個別性と共通的困難

 B.「教育」「指導」は有効か?「相談」「支援」の重要性

 C.ナースの達成感とストレス・患者の達成感とストレス

V章 慢性疾患の動向

 A.慢性疾患(Chronic disease)とは

 B.慢性疾患は増加しているのか

 C.慢性疾患の予防



 索 引