書籍カテゴリー:臨床看護学|救急医学/災害医学

災害看護
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災害看護
心得ておきたい基本的な知識

第2版

  • 日本赤十字看護大学教授 小原真理子 監修
  • 福井大学医学部看護学科教授 酒井明子 監修

定価:3,024円(本体2,800円+税8%)

  • B5判 286頁
  • 2012年2月 発行
  • ISBN978-4-525-50252-2

概要

災害時にすばやく対応できる知識を持つことは,自分や患者を守ることに繋がる.災害サイクル別の看護,病院における防災の仕組みなど,災害看護活動に従事する際の必須知識をまとめた.東日本大震災(2011)の現状と課題も記載し,発展の著しい災害看護の最新の動向を網羅した.看護師として災害時に自ら行動が起こせる基本的知識を集成した書籍.

書評

筒井真優美 先生
(桜の花の咲くころ 日本赤十字看護大学)
1995年に阪神・淡路大震災,地下鉄サリン事件がおき,1999年に日本災害看護学会が創設され,2008年のカリキュラム改正で,「災害看護」が... [ 続きを読む ]

序文

 2007年に本書の初版を刊行致しました.本書はその第2版に当たります.初版出版後も,多くの災害が国内外を問わず発生し,読者の皆さんも「災害看護」の必要性を日々強く感じていることと思います.国外の大規模災害では,2008年4月にミャンマーで大型サイクロン・ナルギスによる被害,5月に四川大地震,2010年1月にはハイチ地震が発生しました.地球温暖化や気候変動などの影響から世界的に自然災害は増加傾向にあります.日本国内では,2007年7月の新潟県中越沖地震,ゲリラ豪雨なども頻発しており,そして2011年3月11日,東日本大震災が発生しました.
 東日本大震災は皆さんご存知のように,地震,津波による被害だけでなく,福島第一原子力発電所の放射性物質漏えい事故も引き起こし,未曾有の大規模災害となりました.津波にのみ込まれ,流されていく人々や車,家,まち.崩壊した建物の瓦礫の山.圧倒的な自然の恐ろしさを突き付けられ,現実とは信じがたい状況が次々に起こる中で,看護の本質を自問しながら,救護活動や支援活動に従事された方も多いのではないでしょうか.
 東日本大震災を契機に,私たちは,災害は「どこかで,いつか起こるかもしれないもの」という漠然とした認識ではなく,「誰の身にも(自分の身にも),いつでも起こりうるもの」という意識を心に深く刻むことになりました.そして,看護職として,災害に備え,被災者のこころに寄り添いながら看護ケアを行う大切さを再確認することになったと思います.
 災害時の看護職の役割は,災害サイクル別に変わっていきますが,どの場面においても被災者に共感し,同職および他職種と連携し,協働していく気持ちが一番重要なことに変わりありません.災害という衝撃的な出来事を前にしても,そこから立ち直っていこうとする人間の強さや,被災者や支援者が一丸となって復興を目指していく姿勢に「災害看護」のあるべき姿を見ることができます.
 本書は,災害時に適切な看護ケアを提供するために必要な基本的知識をまとめています.改訂2版では,チーム医療の新たな視点となる「インタープロフェッショナル・ワーク(IPW)」や,高齢化社会で課題となる「震災と介護保険」「高齢者のこころのケア」についても記載しています.また,実際の支援活動時に必要となる保健師との連携や災害時要援護者別の看護ケアのポイント,災害時に特有な外科的処置や感染症対策の知識にも触れ,より実践的な知識を学べるようになっています.もちろん,東日本大震災の救護・支援活動についても,臨場感のあるコラムも含め記載しています.そして,今後の災害看護の発展に必要な理論と研究,人材育成の必要性についても言及しています.近年の災害看護に対する注目度が反映され,2009年には,看護基礎教育の統合分野に「災害看護」が導入され,災害看護の基礎的知識の獲得の基盤は準備されました.今後は,全看護職が災害看護の基本的知識と看護ケア基本の習得から一歩進んで,災害看護分野におけるリーダー的存在である高度実践看護師の育成が課題であると考えられます.
 災害看護の実践には,知識の習得とともに,平時から具体的に行動を起こせるように訓練しておくことが必要です.しかし,まずは正確な知識を身に付けて,そこから実践力につながる災害対応を常にイメージしておくことが重要です.本書が災害看護を学ぶ皆さんにとって,基礎的知識の習得にお役に立てれば幸いです.


2012年1月
著者を代表して 小原真理子

目次

第1章 災害看護の歴史,現状,課題
 A 災害の歴史に学ぶ災害看護
  1 日本における災害対策の歴史
   a)古代
   b)中世
   c)近世
   d)近代
   e)現代
  2 経験から学ぶ災害医療と看護
   a)災害で起こりやすい医療上の問題    
   b)日本赤十字社の災害救護の活動方針    
  3 災害で活躍した看護職
   a)1888(明治21)年の磐梯山噴火と1890(明治23)年のトルコ軍艦遭難事件   
   b)1891(明治24)年の濃尾地震と1896(明治29)年の明治三陸大海嘯      
   c)1923(大正12)年の関東大震災    
 d)1959(昭和34)年の伊勢湾台風と1985(昭和60)年の御巣鷹山日航機墜落事故 
   e)1995(平成7)年の阪神・淡路大震災,地下鉄サリン事件   
   f)国際救援と看護職    

 B 災害看護の発展と今後の課題  
  1 災害救援の国際的組織と活動  
   a)世界における救護団体の設立  
   b)赤十字の組織   
   c)NGO
  2 看護専門職と災害看護
   a)期待される災害看護
   b)災害時における看護専門職の組織活動の経緯   

 C 日本および世界における災害と救援活動   
  1 日本の災害・防災対策・救護活動   
   a)日本の災害
   b)日本の防災対策    
   c)日本の災害救護活動の現状とあり方  
  2 世界の災害・防災対策・災害救援   
   a)世界の災害
   b)国際的視野からみた防災対策   
   c)国際救援活動の現状とあり方   

 D 国際災害保健におけるチーム医療とインタープロフェッショナル・ワーク    
  1 インタープロフェッショナル・ワークとは  
  2 IPWの概念モデル    
  3 国際災害保健活動におけるIPW   
   a)多職種チームの構成  
   b)多職種連携と協働の実際    
  4 IPWを展開するための能力 

第2章 災害と災害看護に関する基礎知識
 A 災害の定義,災害の種類と疾病構造,災害医療
  1 災害の定義  
  2 災害の種類と災害サイクル   
   a)災害の種類
   b)都市型災害と地方型災害
   c)災害サイクルとフェーズ(時相)   
  3 災害の種類別の疾病構造     
   a)自然災害    
   b)人為災害    
   c)産業事故/NBCテロ
  4 災害サイクル別の疾病構造    
  5 震災関連死の実態とその対策   
   a)阪神・淡路大震災における震災関連死   
   b)新潟県中越地震における震災関連死   
   c)震災関連死への対策  
  6 災害医療   
   a)局地型災害の医療対応    
   b)大規模広域災害の医療対応    

 B 災害看護の定義と災害サイクル別にみる看護の役割    
  1 社会現象にみる災害看護の必要性     
  2 災害の定義    
  3 災害看護の定義   
  4 災害看護の対象者   
  5 災害の時期と活動現場からみた災害看護の役割構成   
   a)「災害時の救命救急医療と療養環境整備」の役割   
   b)「被災者のこころのケア」の役割     
   c)「避難生活の支援」の役割   
   d)「災害時要援護者の生活の援助」の役割
   e)「復興に向けての支援」の役割    
   f)「病院防災力の備え」の役割   
   g)「地域防災力の備え」の役割    
  6 災害サイクル別にみる看護の役割と活動内容    
   a)災害サイクル  
   b)急性期(フェーズ0〜1,発災直後〜72時間)の看護活動  
   c)亜急性期(フェーズ2,72時間〜2,3週)の看護活動     
   d)慢性期(フェーズ3,〜数か月)・復興期(〜数年)の看護活動     
   e)静穏期の看護活動  
  7 災害サイクル別における医療現場と生活の場の援助内容

 C 災害情報と人々の避難行動     
  1 災害情報とは     
  2 避難に関する情報と避難行動  
   a)避難行動への影響要素     

 D 自分および家族を災害から守る備え  
  1 わが国の地震対策    
   a)緊急地震速報    
  2 自宅の備え    
   a)高層住宅の場合    
  3 火の始末  
  4 安否の確認   
  5 避難について 
  6 ライフラインが途絶した中でも自宅で生活するための備え    
   a)水の備蓄と有効活用  
   b)食糧の備蓄-災害時の食事は大変重要
   c)非常持ち出し品の準備    
   d)携帯ラジオ・携帯電話    
  7 近隣との協力    
  8 減災     

 E 知っておくべき災害関連法規  
  1 災害関連法案
   a)災害対策基本法    
   b)災害救助法
   c)被災者生活再建支援法   
  2 トリアージ実施に関して  
   a)トリアージ実施者    
   b)災害時の救護・救援医療に関連する補償  
   c)トリアージに関連する過誤と訴訟     
  3 災害現場での応急処置    

 F 震災と介護保険     
   a)小千谷市における高齢者の緊急入所の推移    
   b)緊急入所者の高齢者人口に占める割合  
   c)介護保険の弾力的運用とケアマネージャーの活躍   
   d)小千谷市における緊急入所の解消  
   e)巨大地震への備え

 G 災害看護活動における倫理と心構え    
   a)無害の原則
   b)善行の原則
   c)自律の尊重の原則
   d)公正・正義の原則     

第3章 災害看護の実践に必要な知識・技術
 A 災害急性期の看護と救急看護の違い  
   a)個人と集団という対象の捉え方の違い   
   b)災害急性期看護の基盤となる救急看護     
   c)地域医療の観点からの共通点・相違点    
   d)災害時に特有の医療救援チームやボランティアとの連携  
   e)経験による技能の卓越に関する相違   

 B 災害急性期の医療ニーズと看護ニーズ    
   a)医療ニーズ     
   b)看護ニーズ

 C 災害中長期の看護     
  1 災害初期と中長期の看護ニーズ   
  2 被災者の実態把握    
  3 避難所・仮設住宅・在宅における生活者への援助  
   a)避難所での援助    
   b)仮設住宅での援助
   c)在宅生活者への援助    
  4 心理面への対応   
  5 職員の心身の健康管理    
  6 ボランティアへの活動支援    

 D トリアージ(被災傷病者の緊急度判定のコツ)     
  1 災害現場における被災傷病者の救護過程      
   a)発災現場および周辺区域  
   b)傷病者集積エリア      
   c)トリアージエリア    
   d)応急処置エリア    
   e)搬送待機エリア    
  2 トリアージ区分と判断根拠  
   a)緊急治療群(赤:Ⅰ)    
   b)準緊急/待機治療群(黄:Ⅱ)  
   c)治療保留/軽症/非治療群(緑:Ⅲ)
   d)搬送適応外/不搬送群(黒:0)   
  3 一次トリアージ(modified START)の手順    
   a)歩行の評価
   b)呼吸の評価
   c)循環の評価
   d)意識の評価
  4 二次(医療)トリアージの手順
   a)第一段階:生理学的指標による評価   
   b)第二段階:解剖学的指標による評価   
   c)第三段階:受傷機転による評価     
   d)第四段階:傷病者因子による評価
  5 多数傷病者管理としてのトリアージの実際    
   a)避難する被災者の状況や症状を確認する
   b)状況や症状による被災者の分類     
   c)傷病者集積エリアにおけるSTARTによる応急救護所への搬送順位決定    

 E 看護師が行うトリアージ     
  1 看護師が行うトリアージの役割と限界    
  2 トリアージナースに求められる資質     
  3 トリアージタッグの記載方法     
   a)トリアージタッグを迅速に記載するためのポイント    
   b)トリアージタッグ記載上の注意事項  
   c)トリアージタッグへの記載     
   d)記載内容の修正時  
  4 看護師によるトリアージ時の役割拡大
  5 災害現場のトリアージにみるケアリング    
  コラム 黒タッグの記載に関する課題─福知山線列車脱線事故の事例から   

 F 災害拠点病院とは   
  1 災害拠点病院の区分
   a)病院の選定
  2 災害拠点病院(地域災害医療センター)の指定要件
   a)運営方針    
   b)施設および医療設備
  3 災害発生時における災害拠点病院の役割  
   a)被災地内の災害拠点病院の役割  
   b)被災地外の災害拠点病院の役割  

 G 避難所,救護所の設営と必要物品    
  1 避難所の設営
   a)避難所の機能  
   b)避難所開設の流れ
   c)避難所の設備  
   d)福祉避難所 
  2 ボランティアの受け入れ・活動支援  
   a)ボランティアの受け入れ   
   b)活動支援    
  3 救護所の設営
   a)救護所設置の目的と役割    
   b)救護所設置
   c)救護所の開設  
  4 避難所,救護所に必要な物品
   a)避難所  
   b)救護所  

第4章 災害時の看護活動の実際
 A 災害急性期の看護
  1 被災地病院における看護の役割    
   a)患者および職員の安全確保,情報収集     
   b)避難・誘導     
   c)救急外来など,多数傷病者の受け入れの初期対応   
   d)トリアージ・各エリアの対応  
   e)災害対策本部   
   f)職員参集    
   g)院外機関,マスメディアなど  
   h)災害対策本部の解散の判断
  2 避難所における看護の役割     
   a)避難所とは     
   b)避難所の立ち上げと被災者の受け入れ     
   c)衛生面の管理  
   d)避難所における環境づくり
   e)安全面の管理  
  3 巡回診療における看護の役割    
  4 現場救護所における看護の役割    
   a)情報収集    
   b)救護班の編成   
   c)救護所の開設   
   d)応急処置    
   e)後方搬送    
  5 災害特有の疾病と治療・看護
   a)災害時の外傷と看護   
   b)災害時の感染症対策と看護
   コラム 日本赤十字社のDMAT(Disaster Medical Assistance Team)

 B 災害中長期の看護
  1 災害復興と看護
   a)復興とは    
   b)被災者の視点からみた生活の再建
   c)復興期における看護の役割
  2 被災者の生活を基盤とする支援
   a)避難所(要援護者に対しての避難所のあり方)
   b)仮設住宅
   c)被災自宅    
  3 地域復興への支援    
   a)その人の住まいを考えることから復興に力を注ぐ
   b)復興住宅に住んでからの支援    
   c)場の提供が人づくり
   d)四季を通じて,癒しの日々への支援
   e)地域の視点をどこにおくか
   f)震災を通してみえた,災害が浮き彫りにした高齢者問題
   g)地域社会の中で看護を構築する重要性
   h)コンビニ福祉について
   i)グループハウスとは
   j)これからの看護のあり方について
  4 支援する他職種との連携
   a)医療者との連携
   b)医療福祉との連携
   c)保健師との連携
   d)地域とボランティアとの連携    
   e)活動の中からみえたことをさらに展開
   コラム 三宅島に帰島した被災高齢者の支援活動の実際  

 C 静穏期における災害看護の取り組み
  1 地域住民への防災教育   
  2 災害看護教育における重要な視点     
  3 病院組織での防災準備のポイント   

 D 災害時の保健活動(保健師の災害時保健活動)  
  1 自然災害時の健康ニーズ    
  2 保健師の災害時保健活動   
  3 災害時の地域アセスメント    
   a)地域全体の把握     
   b)健康問題別の把握
  4 有効な災害時健康ニーズ支援のために   
   a)安心を与えることと,孤立化の防止   
   b)1人ひとりの健康レベルを維持する  

 E 日本看護協会における災害支援ナース    
   a)日本看護協会の災害時支援ネットワーク
   b)災害支援ナース    
   c)災害支援ナースの派遣基準(災害規模に従い実施)    
   d)派遣期間および派遣場所  
   e)災害支援ナースの身分保障   

 F 災害時要援護者への看護
   a)在宅酸素療法患者
   b)糖尿病患者
   c)透析患者     
   d)ストーマ保有者(消化管ストーマ,尿路ストーマを造設している患者)     
   e)精神疾患を持つ患者(在宅療養中)    
   f)認知症患者  
   g)妊産婦の対応     

 G 国際救援活動と看護
  1 急性期の国際救援活動における看護の役割   
   a)JDR医療チーム活動の概要   
   b)JDR医療チーム活動:フィールドクリニックでの看護の役割   
   c)JDR医療チーム活動:病院支援での看護の役割  
  2中長期(復興期)の国際救援活動における看護支援の方向性     
   a)スマトラ島沖地震・インド洋大津波災害被災地における生活上の問題  
   b)生活上の問題をアセスメントする調査概要  
   c)中長期における看護支援の方向性   

第5章 被災者と救援者に対する「こころのケア」
 A 被災者の心理過程とこころのケアの基本   
  1 ストレスとは    
  2 被災ストレス   
  3 時系列からみる被災者心理の変化    
  4 外傷後ストレス障害(PTSD) 
  5 こころのケアの基本的な考え方と活動
   a)こころのケアの基本的な考え方    
   b)こころのケア活動    

 B こころのトリアージ     
  1 トリアージの分類   
  2 「こころのケア」=「治療」ではない   
  3 こころのトリアージとこころのケア活動  
  コラム 被災者の心理の個別性   
  コラム 自然な“こころのケア”を目指して   
  コラム 医療トリアージと“こころのケア”  

 C こころの専門家との連携   
  1 専門家への紹介   
  2 現場での円滑な連携      

 D 小児のこころのケア    
   a)子どもの特性  
   b)環境の影響  
   c)必要な配慮・看護    

 E 高齢者のこころのケア  
   a)高齢者特有の反応   
   b)高齢者のこころのケアの実際     

 F 援助者のストレスとストレスマネジメント  
  1 援助者の立場と役割     
  2 援助者のストレスとストレス反応  
   a)援助者のストレス     
   b)援助者のストレス反応   
  3 援助者のストレスマネジメント

第6章 災害に備えた病院防災
 A 病院防災の考え方    
  1 災害体験から病院防災・減災をどう考えるか
  2 予測可能な災害対策と予測できないこと   
   a)予測が可能なこと     
   b)予測が不可能なこと

 B 災害時に対応できるマニュアルの考え方
  1 災害対策マニュアルの4つの視点   
  2 各視点の対策のポイント   
   a)第1の視点:備えとしての対策(平時に何をしておくか)  
   b)第2の視点:災害対策(災害発生時にどのように対応するか)     
   c)第3の視点:救護対策(多数発生した傷病者にどのように対応するか)
   d)第4の視点:後方支援対策(遠方の災害に対しどのように支援するか)

 C 防災マニュアルの整備と活かし方

第7章 災害看護の発展に向けて(教育,理論,研究)
 A 災害看護分野の人材育成
  1 看護基礎教育における災害看護教育の現状と課題  
   a)看護基礎教育における災害看護教育の現状     
   b)社会現象と関連させながら学ぶ災害看護の課題  
   c)災害看護教育方法のあり方  
   d)授業プログラムの具体例     
  2 災害看護分野における高度専門看護職の育成の必要性    

 B 災害看護の理論と研究  
  1 災害看護における看護理論  
  2 福井豪雨における体験   
  3 時間論との出会い   
  4 災害看護学の研究    
  5 災害看護と活動理論     

第8章 東日本大震災の支援活動から学ぶ災害看護
 A 東日本大震災の概要
  1 発生状況と特徴   
  2 死者・行方不明者の状況    
  3 外傷・負傷者などの状況  
  4 避難所などの状況   

 B 健康被害   
  1 津波(津波での疾病構造)   
  2 放射線
   a)事故の概要
   b)今回の事故による放射線被ばくで考えられる健康被害 
  3 ライフライン長期間停止による新たな震災関連死
   a)震災関連死の死因と発生場所の特徴    
   b)関連死の発生時期
   c)在宅要介護高齢者の緊急入所   
   d)石油不足の原因     

 C 被災地における看護活動/支援の実際     
  コラム 被災病院(1)-石巻赤十字病院の災害対応 
  コラム 被災病院(2)-国立釜石病院の災害対応   
  コラム 被災地の病院支援活動     
  コラム 避難所から仮設住宅の支援・看護活動    
  コラム 日本看護協会の災害支援ナースの活動    
  コラム 福祉施設(知的障がい者施設:ハマナス学園)への支援    
  コラム 津波被害にあった孤立地域での在宅支援     
  コラム 地域で生活する精神障がい者の被災体験
  コラム 被ばくに関する心理とこころのケア    
  コラム 津波での喪失体験に対するこころのケアについて 
  コラム 弁護士の支援活動(中長期補償など)  

  おわりに    
  引用・参考文献  
  索 引