書籍カテゴリー:栄養学

栄養指導・教育マニュアル
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栄養指導・教育マニュアル

第4版

  • 人間総合科学大学教授 中原 澄男 監修
  • 女子栄養大学助教授 岩間 範子 編集
  • 元東海学園大学教授 山口 蒼生子 編集
  • くらしき作陽大学教授 山下 静江 編集

定価:4,400円(本体4,000円+税10%)

  • A4判 209頁
  • 2006年7月 発行
  • ISBN978-4-525-63324-0
  • ISBN4-525-63324-7

概要

<実践活動の場ですぐに役立つものを!>をコンセプトに「健康増進のための栄養指導」「ライフステージ別栄養指導」「疾患別栄養指導」の3部構成とし,今回は日本人の食事摂取基準(2005年版)の改定に伴い,内容を一新.特に,科学的根拠に基づく指標,また集団および個人の栄養評価,栄養計画に活用できる指標となるよう充実を図った.保健所・医療機関,あるいは保育所・学校・事業所・行政機関などで活躍する栄養士,管理栄養士に日々必要となる情報・資料を表組みで簡潔に編集した.

序文

戦後のわが国における栄養・食生活状況は世界にも類例を見ない,まさに革命的とも言える急激な変化を呈し,その中で疾病構造も急性感染症から生活習慣病へと大きく変化してきた.そして今日,がん,心臓病,脳卒中の3大疾患は全死因の60%近くを占め,更に肥満を基盤に耐糖能異常,脂質代謝異常,血圧高値などを併せ持つ「メタボリックシンドローム」といわれる生活習慣病予備群の幅広い裾野の形成がみられる.
生活習慣病はその名の通り,食べる,眠る,働く等の日常生活における不適正な習慣により発症が促進され,特に栄養・食生活の適否の影響は大きいものがある.この様な情勢のなかで,栄養指導・教育の在り方も欠乏予防と慢性的な過剰摂取の防止に向け,栄養・食生活だけでなく,運動や休養と合わせた「総合的な健康づくりのための指導・教育」へと発展してきている.さらには,その指導・教育は科学的な根拠に基づくことが求められている.
本書はこれらの期待に応えるものとして編纂され,保健所や市町村,保育所,学校,事業所,行政機関,医療機関などの実践の場で活躍されている栄養士・管理栄養士にとって実践活動の手引書としてはもちろんのこと,医師,看護師,保健師,養護教諭など関連領域の方々や栄養学をはじめ家政学,医学,保健学関係の教官や学生にとっても,教育・勉学の参考書として活用できる.
本書も初版刊行以来,15年余が経過し,この間における国民健康・栄養の変遷に沿うべく種々の内容改訂を図ってきたが,今回は特に日本人の食事摂取基準(2005年版)にもみられる科学的根拠に基づく指標,また集団および個人の栄養評価,栄養計画に活用できる指標となるよう充実を図った.従来版同様各方面でご活用いただければ幸いである.
最後に本書の出版に当たり,多くの方々の著書などを引用させて頂き,感謝の意を表したい.また,本書の刊行にご尽力いただいた南山堂の方々に感謝申し上げる.

2006年5月 著者代表


目次

◎ Chapter I.  健康増進のための栄養指導・教育
Summary
   1.栄養指導・教育の進め方,考え方
     (1) 栄養指導・教育の概念
     (2) 栄養指導・教育の目的
     (3) 栄養指導・教育の意義・必要性
     (4) 栄養指導・教育の内容
     (5) 栄養指導・教育の進め方
     (6) 栄養指導・教育の評価
   2.食事摂取基準の使い方
     (1) 日本人の食事摂取基準(2005年改定)の概要
     (2) 策定の基本的な考え方と主な改定点
     (3) 食事摂取基準の活用における留意点
     (4) 食事摂取基準の基本的な活用方法
   3.食品成分表の使い方
     (1) 五訂日本食品標準成分表の概要     (2) 五訂日本食品標準成分表各項目の基本的な考え方
     (3) 食品標準成分表を用いた栄養価の算出
   4.飲食物と薬物の相性
   5.食品構成の作り方─献立への展開
   6.栄養指導・教育のための行動科学
     (1) 行動科学の概念
     (2) 行動科学からみた食行動変容の機序     (3) 個人の行動変容に関する理論と応用
     (4) 個人間の行動変容に関する理論と応用
     (5) 行動療法における4つのプロセス
     (6) 集団や社会の行動変容に関する理論と応用

◎ Chapter II.  ライフステージ別栄養指導・教育
Summary
   1.妊婦・授乳婦の栄養
     (1) 妊婦・授乳婦の特性
     (2) 妊婦・授乳婦の食事摂取基準
     (3) 妊婦の栄養特性と食事摂取基準
     (4) 授乳婦の栄養特性と食事摂取基準
     (5) 妊婦・授乳婦の栄養指導・教育の実際
   2.乳幼児期の栄養
     (1) 乳幼児期の特性
     (2) 乳幼児期の栄養特性
     (3) 乳幼児期の食事摂取基準
     (4) 乳児期の栄養指導・教育の実際
     (5) 離乳食の進め方
     (6) 幼児期の栄養指導・教育の実際
     (7) 児童福祉施設の給食
   3.学童・思春期の栄養
     (1) 学童・思春期の特性
     (2) 学童・思春期の栄養特性
     (3) 栄養教諭制度
     (4) 学童・思春期の栄養指導・教育の実際
   4.青年期の栄養
   5.成人期の栄養
   6.高齢期の栄養

◎ Chapter III.  疾患別の栄養指導・教育
Summary
   1.患者栄養指導・教育の基本的事項
   2.栄養食事療法
   3.栄養アセスメントのためのデータの読み方
   4.肥満症
     (1) 栄養指導,食生活指導のポイント
   5.糖尿病
     (1) 糖尿病合併症の栄養指導・教育のポイント
   6.高脂血症
     (1) 栄養指導・教育のポイント   7.動脈硬化症
   8.脳血管障害
   9.嚥下障害と栄養ケアの実際
   10.高血圧
     (1) 概要・分類
     (2) 主な治療方針
     (3) 栄養指導・教育のポイント     (4) 食生活指導のポイント
   11.高尿酸血症
   12.心疾患
     (1) 虚血性心疾患
     (2) うっ血性心不全
   13.腎疾患
     (1) 分 類
     (2) 診 断
     (3) 治 療 法
     (4) 食・生活指導のポイント
   14.肝疾患     (1) 急性肝炎
     (2) 慢性肝炎
     (3) 脂 肪 肝
     (4) 肝 硬 変
   15.膵疾患
     (1) 急性膵炎
     (2) 慢性膵炎
   16.消化管の手術
     (1) 胃切除後
     (2) 大腸切除後
   17.上部消化管疾患
     (1) 急性胃炎
     (2) 慢性胃炎
     (3) 胃・十二指腸潰瘍
   18.下部消化管疾患
(1) クローン病
(2) 潰瘍性大腸炎
(3) 大腸ポリープ
   19.便秘・下痢
     (1) 便 秘
     (2) 下 痢
   20.骨粗鬆症
     (1) 概要・分類
     (2) 主な治療方針
   21.貧血症
   22.アレルギー疾患(食物アレルギー・アトピー性皮膚炎)
   23.がん 予 防
   24.小児疾患
   25.疾患別栄養指導・教育 例
     (1) 糖尿病 症例
     (2) 高脂血症 症例
     (3) 褥瘡 症例
     (4) 高齢者の栄養管理 例

◎ 巻末資料
I.日本人の食事摂取基準2005年版と関連図表
   1.日本人の食事摂取基準2005年版の各表
   2.気をつけて摂りたい栄養素とそれを多く含む食品
II.栄養関係通知
   1.6つの基礎食品
   2.肥満とやせの判定表・図
   3.小児の肥満とやせの判定表・図
   4.改定離乳の基本
  5.児童福祉施設の給食に関する通知
   6.食生活指針
   7.健康づくりのための食生活指針(対象特性別)
   8.健康づくりのための運動所要量
   9.健康づくりのための運動指針
  10.健康づくりのための休養指針
  11.健康づくりのための睡眠指針
  12.21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)
  11.入院時食事療養制度
  12.栄養統計表
  13.健康栄養年表

◎ 索引