書籍カテゴリー:基礎薬学

薬の倫理

在庫状況:品切れ

薬の倫理

1版

  • 天野 宏 著
  • 花野 学 監

定価:2,484円(本体2,300円+税8%)

  • A5判 186頁
  • 1998年 発行
  • ISBN978-4-525-70001-0
  • ISBN4-525-70001-7

概要

薬に関する不祥事はあとを絶たない.開発,販売などばかりが進み,薬の負の側面やそのあり方を深く追求しなかったからであろう.本書では,薬をめぐる事件とその教訓に基づく法律の整備などから,開発者,販売者,使用者それぞれの薬の倫理を考える.薬学生,薬剤師,MRをはじめとする薬に関わる全ての人々必読の書.

目次

序章 薬の倫理
A.健康と福祉に貢献した薬
B.長寿国の日本と薬
C.薬のもつ危険性
D.問われる薬の倫理
第1章 薬の悲劇と倫理の芽生え
A.倫理の欠如により発生した主な薬禍
B.医薬品開発に伴う薬の不祥事と倫理
C.治験と医師と製薬企業の倫理
D.薬の倫理を育んだキーフォーバー・ハリス医薬品改正法
第2章 薬の倫理が根付かなかった日本の薬史
A.医師の世界で古くから問われた倫理
B.薬の安全性神話
C.薬はモノという認識
D.明治の医薬制度と薬の倫理
E.薬業者のあり方を指摘した福沢諭吉
第3章 医薬品の製造と倫理
A.戦後の特殊な医薬品事情
B.GMP(Good Manufacturing Practice)の導入
C.臨床試験と倫理
D.医薬品による健康被害の再発防止についての報告書
第4章 医薬品の販売と倫理
A.薬の大廉売と倫理
B.国民皆保険制度で伸びる医薬品産業
C.芽生えた製薬企業の薬の販売倫理
D.医薬品プロモーションに関する倫理規定
E.医薬品を扱う人(MR)の資質と倫理
F.新たな医薬品プロモーションの見直しと倫理
G.PMSとGPMSP(Post Marketing Surveillance,Good Post Marketing Surveillance)
H.MRの業務に大きく関与するGPMSP
I.MRの資格化と倫理
J.消費者の薬乱用と販売倫理
K.医薬品販売と判例などの教訓
L.薬の販売と明治先覚者の倫理観
第5章 医薬品の情報と倫理
A.明治初期に薬情報を重視した福沢諭吉
B.医薬品の特殊性と情報提供
C.判例にみるMRの情報提供と倫理
D.判例に見る添付文書の重要性
E.PL法と添付文書
F.添付文書の見直し
第6章 医薬分業と薬の倫理
A.医薬分業の現状
B.大手チエ−ン調剤薬局のリベ−ト事件
C.不正な分業を阻止するための診療報酬改訂
D.保険薬局開設の問題
E.福沢諭吉が指摘した分業によるリベ−ト問題
F.丹波敬三の医薬分業論
第7章 薬の倫理の確立を目指して
A.予想される超高齢化社会
B.ソリブジン事件と適正使用
C.重視される薬剤疫学
D.21世紀の医療と薬剤師,薬学研究者,薬業関係者
E.むすび
資料
1.薬祖神の歴史
2.ヒポクラテスの誓い
3.曲直瀬玄朔当門下之法則
4.医戒と薬の倫理
5.緒方洪庵の扶氏医戒之略
6.薬剤師倫理規定