書籍カテゴリー:基礎薬学

薬学概論
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薬学概論

第4版

  • 日本薬剤師研修センター名誉会長・静岡県立大学名誉教授 村田 敏郎 監修
  • 日本大学名誉教授 澤村 良二 編集

定価:3,024円(本体2,800円+税8%)

  • B5判 176頁
  • 2006年4月 発行
  • ISBN978-4-525-70064-5
  • ISBN4-525-70064-5

概要

薬学生の導入教育として,薬の本質と薬学の使命を正しく認識し,薬学人としての心構えを身につけることを目的とした教科書.4版では,薬事法の改正,薬学教育6年制への移行など薬学をめぐる大きな変革が進む中,できるだけ現在の医療,保険等諸制度や近未来の状況に対応できるよう配慮して全体的な見直しを行った.MR教育の参考書としても最適.

序文

わが国の薬学教育は平成18年から教育年限を変更・拡張という変革の時期に入るが,これを契機として薬学教育の一層の充実を図り将来の大きな成長と発展を期する大切なときを迎えている.
「薬学概論」といえば,昭和46年に刊行された 故 宮木高明先生の著作を忘れるわけにはいかない.先生が提唱されたのは<薬学の理念を確立するための哲学>であり,薬学独自の学問体系をどのように構築していくかの方法論でもあった.われわれが薬学概論の初版を執筆し,新しく薬学生となった人が薬の本質と薬学の使命を正しく認識し薬学人としての心構えを身につけることを目標として上梓したのは平成7年のことである.当時,執筆者の一人 中村 健教授には企画,構成や資料について,徳竹伯夫教授には構成上の均衡や表現の整合性などについて,労をいとわず協力していただいた.改めてここに厚く感謝申し上げる.その後,医療関連科学の目覚しい進歩と法律・制度の多岐にわたる変遷に対応して,頻繁に改訂を重ねて既に11年を経た.
近代国家においては,医薬品の取り扱いは厳しい法律の規制を受けており,その取り扱いの責任者となるのは薬についての専門家である薬剤師である.この薬剤師を養成する教育機関は薬系大学に限られているが,このたび学校教育法と薬剤師法の改正により薬剤師養成教育の年限が6年となり,ここにわが国の薬学教育が4年制と6年制の2本立てで行われることになった.しかし薬学が目指す理念や目標に相違があるわけではない.日本薬学会が提示する教育カリキュラムのなかでも導入教育の必要性が重視されるところとなった.新しい教育制度のなかでこれからの薬学生はより高い目標を目指して社会の要求に応え,職務の場も拡張させていく必要がある.
この変革の時期にあたって,本書も多くの加筆訂正を加えて改訂4版を出版することとしたが,執筆方針の第1は,薬学教育の場に新しく参入してきた人に導入教育として薬の本質と薬学の現状・将来について正確な認識を与え,薬学人としての自覚を高めることにある.もう一つの観点として本書では医療制度,医薬分業,医薬品の供給・流通・安全監視,医療保険,医療経済など広い視点に立って系統立てた記述をしているので,薬剤師資格を取得する時点や社会人となりあるいは生涯教育に入ってからも,折に触れてその時点での資料を自身で補いながら永く座右の書としていただければ幸いである.

2006年 早春   澤 村 良 二 識


目次

1.総 論
 1-1 薬学の使命
 1-2 薬学教育と薬剤師職能
 1-3 薬学と社会とのかかわり
 1-4 薬学の歴史
 1-5 薬と法律

2.医薬品とは
 2-1 薬の知識
 2-2 主作用,副作用,相互作用
 2-3 医薬品の特性
 2-4 医薬品の分類
 2-5 医薬品の素材
 2-6 医薬品の名称
 2-7 医薬品と特許
 2-8 育 薬

3.医薬品開発と有効性・安全性の評価
 3-1 医薬品開発手順のあらまし
 3-2 医薬品の開発研究(1)
     スクリーニングテストから非臨床試験まで
 3-3 医薬品の開発研究(2)
     新投与法,新剤形
 3-4 医薬品の開発研究(3)
     臨床試験から薬価基準収載まで
 3-5 製造販売後の安全対策

4.医療・保健と薬剤師
 4-1 医薬分業と薬剤師
 4-2 地域医療・地域保健と薬剤師

5.薬剤師の業務と活動
 5-1 調剤業務
 5-2 病院薬剤師活動
 5-3 地域保険薬局の薬剤師業務

6.薬と社会
 6-1 薬と社会のかかわり
 6-2 医療と製薬産業
 6-3 医療制度と医薬品
 6-4 社会への薬の貢献

法律の条文抜粋

資 料