書籍カテゴリー:臨床薬学|内分泌・代謝学

糖尿病薬物療法の管理MINI
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薬剤師の強化書シリーズ
糖尿病薬物療法の管理MINI

1版

  • 新潟薬科大学薬学部教授 朝倉俊成 編

定価:1,944円(本体1,800円+税8%)

  • ポケット判 260頁
  • 2012年11月 発行
  • ISBN978-4-525-70271-7

概要

2010年9月に発刊した薬剤師の強化書シリーズ「糖尿病薬物療法の管理」のエッセンスのみを集約したポケット版.
臨床現場で患者さんに質問された際や,必要なときにすぐに調べられるように,白衣のポケットに必携の一冊!

序文

近年の糖尿病治療薬は,新規のインスリンアナログ製剤やインクレチン製剤,さらに新しい機序による経口薬なども続々と開発され,同時に注入器や注射針も改良されてきています.このような多種の医薬品や医療用具を,安全にかつ有効に取り扱うために,薬剤師の関与は必須になっているといえます.
一方,糖尿病療養指導の環境が整備され,日本糖尿病療養指導士(CDEJ)や地域糖尿病療養指導士(LCDE)として活躍している薬剤師も増えました.そして,本年(2012年)には「日本くすりと糖尿病学会」も設立され,より学際的に臨床に携わることができるようになってきました.このように,糖尿病治療において薬剤師が活躍できる環境が拡充されたことで,今後,臨床での職能を発揮できる機会がますます増加してきていますし,同時にその責任も重くなることは間違いありません.
すでに糖尿病臨床にかかわっている薬剤師はもとより,これから糖尿病薬物療法を深く勉強したいという医療スタッフのために,2010年9月に「薬剤師の強化書 糖尿病薬物療法の管理」を上梓いたしました.上梓以来,非常に好評を得ており,多くの読者よりベッドサイドなどで即活用できるようなエッセンスをまとめて欲しいという要望をいただいたため,このたびその要点集をポケットサイズにまとめることになりました.薬剤師が日々進歩している臨床において「医薬品の適正使用」という旗印のもとで活躍するには,より身近な成書が必要といえます.ぜひ本書を,糖尿病にかかわるあらゆる薬剤師業務に持参して活用いただきたいと思います.
最後に,この企画を推進いただいた南山堂の大城梨絵子 氏,古川晶彦 氏に感謝申し上げます.

2012年9月吉日
朝倉俊成

目次

Ⅰ 糖尿病治療における患者心理と療養指導のコツ

Ⅱ 治療方針決定までのながれ
 1 病態の基礎 ① 糖尿病患者のインスリン分泌動態
 2 病態の基礎 ② インスリン療法が必要な糖尿病の病態
 3 検 査
 4 診 断
 5 治療方針

Ⅲ 糖尿病合併症:細小血管症と大血管症

Ⅳ 治療薬の種類と作用メカニズム
 1 経口血糖降下薬
  スルホニル尿素薬(SU薬)
  ビグアナイド薬
  インスリン抵抗性改善薬(チアゾリジン薬)
   α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)
   速効型食後血糖降下薬(グリニド薬)
   糖尿病神経障害治療薬
 2 インスリン製剤
   インスリン製剤の歴史
   超速効型インスリン
   速効型インスリン
   中間型インスリン
   混合型インスリン
   持効型溶解インスリン
 3 インクレチン関連薬
 4 インスリン注入器および注射針の種類と特徴
 5 インスリン注入器用注射針再使用の問題点

Ⅴ 処方計画の基本
 1 経口血糖降下薬の使い分け
 2 経口血糖降下薬の初回量の決め方
 3 インスリン療法の導入 初回量の決め方と責任インスリンの考え方
 4 従来療法と強化インスリン療法

Ⅵ 処方変更の基本(投与量の調節)
 1 経口血糖降下薬併用・変更のタイミング
 2 インスリン製剤併用・変更のタイミング
 3 インスリン製剤離脱のタイミング
 4 シックデイへ対応する

Ⅶ 治療薬管理の基本
 1 糖尿病治療薬併用時の留意点
 2 低血糖の管理 発現しやすい状態・時間を把握する
 3 自己注射時のピットフォール 手技説明のツボをおさえる
 4 インスリン製剤の保管と管理 「冷暗所で保管してください」の一言で大丈夫?
 5 妊娠と糖尿病
 6 肝不全患者の服薬管理
 7 腎不全患者の服薬管理

Ⅷ 民間療法,健康食品,サプリメント

Ⅸ 患者の悩みとトラブルへの対応
 1 経口血糖降下薬の服薬タイミング
 2 低血糖発作の誘発頻度の違い
 3 経口血糖降下薬の体重への影響
 4 経口血糖降下薬の相互作用について
 5 乳酸アシドーシス(副作用)について
 6 メトホルミンで低血糖を惹起する因子
 7 インスリン注入器の針が怖いのですが…
 8 インスリン製剤を保管する際の注意点
 9 インスリン製剤の使用期限について
 10 インスリン製剤を区別して使用する方法
 11 自己注射の部位や箇所の注意点
 12 インスリンカートリッジの気泡について
 13 注入器の針が折れたときの対応
 14 海外旅行時に準備しておくこと
 15 インスリン製剤の低血糖以外の副作用
 16 関節リウマチ患者の自己注射について
 17 災害時に備えて準備しておくこと
 18 グルカゴン注射における注意点

Ⅹ 事例から学ぶ―患者への指導ポイント
 1 保険調剤薬局での療養指導
 2 糖尿病連携手帳,お薬手帳を上手に使うコツ
 3 ビグアナイド薬とチアゾリジン薬の使い分け
 4 経口血糖降下薬を多剤併用している場合
 5 経口血糖降下薬で二次無効を起こした場合
 6 経口血糖降下薬で低血糖を起こした場合
 7 経口血糖降下薬からインスリン自己注射へ切り替えるタイミング
 8 経口血糖降下薬とインスリン製剤を併用している場合
 9 不規則なライフスタイルへの対応
 10 低血糖をくり返す場合
 11 血糖値の変動が激しい場合
 12 患者が体調を崩したとき(シックデイ)の対応
 13 認知症を有する患者への薬物療法導入の仕方
 14 患者のハンディキャップを把握した最適なデバイス選び

XI EBM(大規模臨床試験)

付録 表1 経口血糖降下薬一覧
   表2 インスリン製剤一覧

索引