書籍カテゴリー:臨床薬学

スキルアップのための臨床検査サブノート

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スキルアップシリーズ
スキルアップのための臨床検査サブノート

1版

  • 筑波大学臨床系臨床病理学教授 中井 利昭 著

定価:2,376円(本体2,200円+税8%)

  • A5判 277頁
  • 2003年4月 発行
  • ISBN978-4-525-77591-9
  • ISBN4-525-77591-2

概要

薬剤師にも患者情報をいかに収集するのかというスキルが必要となっています.臨床検査データの収集もその1つです.しかし,収集したデータの活用には十分な理解が必要となります.本書では保険採用の検査項目をわかりやすく解説し,基準値や異常値の病気を一目でわかるよう記載しました.薬剤師業務に必ずお役立ていただける1冊です

序文

病院はいろいろな職種の方々の連係プレーで成り立っていることは言をまたないが,患者さんが病院へ行くときに連想することは“お医者さんに診てもらって,薬をもらって”である.医師と薬剤師がスポットライトを浴びているわけである.服薬指導が薬剤師の重要な責務となってきた昨今,薬剤師が臨床検査についても十分な知識を得てレベルアップすることは,“病気について十分な理解をもった病院にとってかけがえのない一員”として信頼されることにもつながる.なぜならば,今はあらゆる病気は臨床検査の裏打ちがなければ診断の確定とはならないからである.いいかえれば臨床検査の十分な理解がなければ病気がわかっていないことになる.
本書は以下のポイントに重点をおいた.
 1. 保険採用のほとんどすべての検査項目を網羅.
 2. 各章のはじめに,どういうときに検査が必要?どういう検査があるか?を挿入し理解を深められるよう配慮.
 3.「どういう検査?」はなるべく平易に,しかもレベルを落とさずに解説.
 4.「基準値」は,各施設で検査値の違いがあるので,平均値を採択.
 5.「異常値の病気」はできうる限り多くの疾患名を記載.
 6.「検査値の読み方の盲点」はいくつかの検査値の類書では記載が少ない検査値を解釈するとき陥りやすいピットフォールを指摘.
本書が薬剤師の方々のスキルアップの一助となり投薬,服薬指導の現場でいささかでもお役に立てれば望外の喜びである.

平成15年 春 中井利昭

目次

01肝機能検査
 どういうとき検査が必要?
 どういう検査があるか?
 1 AST(GOT)・ALT(GPT)・AST・m
 2 アルカリフォスファターゼ(ALP)・ALPアイソザイム
 3 γ-GT(γ‐GTP)
 4 コリンエステラーゼ(ChE)
 5 ビリルビン
 6 LD(LDH)・LDアイソザイム
 7 アデノシンデアミナーゼ(ADA)
 8 グアナーゼ(GU)
 9 プロコラーゲンIIIペプチド(P-III-P)
 10 IV型コラーゲン・7S
 11 ヒアルロン酸
 12 プロリルヒドロキシラーゼ(PH)
 13 肝細胞増殖因子(HGF)
 14 総タンパク・その分画
 15 A型肝炎ウイルス抗体(HA)
 16 B型肝炎ウイルス抗原・抗体・関連マーカー
 17 C型肝炎ウイルス抗体
 18 胆汁酸
19 ICGテスト
20 アンモニア窒素

02膵機能検査
 どういうとき検査が必要?
 どういう検査があるか?
 1 血中・尿中アミラーゼ、アミラーゼアイソザイム
 2 膵リパーゼ
 3 トリプシン
 4 エラスターゼI
 5 PFDテスト
 6 セクレチンテスト

03酵素(肝・膵関連以外)
 1 酸性ホスファターゼ
 2 CK・CKアイソザイム
 3 アンジオテンシン変換酵素(ACE)
 4 TdT(ターミナルトランスフェラーゼ)活性
 5 チミジンキナーゼ(TK)活性

04腎機能検査(含プリン体代謝)
 どういうとき検査が必要?
 どういう検査があるか?
 1 尿素窒素(BUN)
 2 クレアチン
 3 PSP排泄試験
 4 内因性クレアチン・クリアランス(Ccr)
 5 尿濃縮試験
 6 尿中β2-ミクログロブリン(β2-MG)
 7 尿中NAG
 8 尿酸

05糖代謝検査
 どういうとき検査が必要?
 どういう検査があるか?
 1 血糖
 2 HbA1C
 3 フルクトサミン・グリコアルブミン
 4 1,5-AG(1,5アンヒドロ-D-グルシトール)
 5 インスリン(IRI)
 6 C-ペプチド(CPR)
 7 抗GAD抗体
 8 グルカゴン(IRG)
 9 尿酸・ピルビン酸

06脂質検査
 どういうとき検査が必要?
 どういう検査があるか?
 1 総コレステロール
 2 LDL-コレステロール
 3 HDL-コレステロール
 4 リポタンパク分画
 5 アポタンパク分画
 6 レムナント様リポ蛋白-コレステロール(RLP-C)
 7 リポタンパク(a)<Lp(a)>
 8 リポタンパクリパーゼ(LPL)
 9 トリグリセリド(TG)

07電解質・酸塩基平衡検査
 どういうとき検査が必要?
 どういう検査があるか?
 1 ナトリウム(Na)・クロール(Cl)
 2 カリウム(K)
 3 カルシウム(Ca)・無機リン(P)
 4 マグネシウム(Mg)
 5 亜鉛(Zn)
 6 銅(Cu)・セルロプラスミン
 7 アルミニウム(Al)
 8 動脈血pH
 9 動脈血CO2分圧(Paco2)
 10 動脈血O2分圧(Pao2)
 11 血漿HCO3-
 12 Base excess(BE)
 13 浸透圧(Posm)

08内分泌検査
 どういうとき検査が必要?
 どういう検査があるか?
 1 GH・ソマトメジン-C(1GF-1)
 2 IGFBP-3
 3 ACTH
 4 LH・FSH
 5 プロラクチン
 6 TSH
 7 ADH(バソプレシン;抗利尿ホルモン)
 8 甲状腺ホルモン(T4、T3)
 9 TSH受容体抗体(TRAb)
 10 抗サイログロブリン抗体(TgAb)・抗マイクロゾーム(McAb)・抗ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb)
 11 サイログロブリン(Tg)
 12 副甲状腺ホルモン(PTH)
 13 ビタミンD・その代謝物
 14 オステオカルシン
 15 カルシトニン(CT)
 16 コルチゾール
 17 レニン・アンジオテンシン・アルドステロン
 18 尿中17-KS・その分画
 19 尿中17-OHCS
 20 アンドロステンジオン
 21 デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)・DHEA-S
 21 尿中カテコールアミン
 22 血漿カテコールアミン
 23 尿中メタネフリン2分画
 24 尿中VMA
 25 尿中・血漿・髄液HVA
 26 エストロゲン・プロゲステロン
 27 テストステロン・DHT
 28 hCG・hCG subunit
 29 尿中エストリオール(E3)
 30 hPL(ヒト胎盤ラクトゲン)
 31 ガストリン
 32 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)・脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)

09血液一般検査
 どういうとき検査が必要?
 どういう検査があるか?
 1 ヘモグロビン(Hb)
 2 赤血球数(RBC)・ヘマトクリット(Ht)
 3 赤血球指数(赤血球恒数)
 4 網赤血球数
 5 血小板数
 6 白血球数・白血球百分率
 7 鉄(Fe)
 8 フェリチン
 9 TIBC・UIBC・トランスフェリン
 10 ビタミンB12(含葉酸)
 11 骨髄像
 12 赤血球沈降速度(ESR)

10血液凝固・線溶検査
 どういうとき検査が必要?
 どういう検査があるか?
 1 出血時間
 2 部分トロンボプラスチン時間(APTT)
 3 プロトロンビン時間(PT)
 4 トロンボテスト・ヘパプラスチンテスト
 5 プロトロンビンフラグメントF1+2・TAT(トロンビン-アンチトロンビン複合体)
 6 フィブリノゲン
 7 可溶性フィブリンモノマー複合体(SMFC)・フィブリノペプチドA,Bβ15−42
 8 アンチトロンビンIII(ATIII)
 9 プロテインC(PC)・プロテインS(PS)
 10 FDP・Dダイマー
 11 β‐トロンボグロブリン(β‐TG)・血小板第4因子(PF4)
 12 トロンボモジュリン(TM)
 13 α2‐プラスミンインヒビター(α2PI)・α2PIプラスミン複合体(PIC)
 14 凝固因子定量

11自己抗体検査
 どういうとき検査が必要?
 どういう検査があるか?
 1 リウマトイド因子(RF)
 2 抗ガラクトース欠損IgG抗体
 3 抗核抗体(ANA)
 4  LE細胞テスト・LEテスト
 5 抗DNA抗体
 6 抗U1-RNP(RNP)抗体
 7 抗Sm抗体
 8 抗SS‐A/Ro抗体・抗SS‐B/La抗体
 9 抗Scl‐70抗体
 10 抗カルジオリピン抗体
 11 抗血小板抗体・PA‐IgG
 12 抗白血球抗体
 13 抗赤血球抗体(クームス試験)
 14 抗好中球細胞質抗体(ANCA)
 15 抗ミトコンドリア抗体・抗M2抗体
 16 抗LKM‐1抗体
 17 抗平滑筋抗体
 18 抗胃壁細胞抗体・抗内因子抗体
 19 抗アセチルコリン受容体抗体

12ウイルス検査(肝炎ウイルス以外)
 1  HTLV‐I(ATLウイルス)抗体
 2  HIV(HTLV‐III)抗体
 3 単純ヘルペスウイルス抗原・抗体
 4 水痘・帯状疱疹ウイルス抗原・抗体
 5 EBウイルス抗体
 6 サイトメガロウイルス抗体
 7 風疹ウイルス抗体
 8 麻疹ウイルス抗体
 9 ムンプスウイルス抗体
 10 インフルエンザ抗原検査
 11 アデノウイルス抗体
 12 コクサッキーウイルス抗体
 13 エンテロウイルス(70,71型)抗体
 14 日本脳炎ウイルス抗体
 15 ロタウイルス抗原・抗体

13非ウイルス病原体検査
 1 ヘリコバクター・ピロリ抗体
 2 クラミジア抗原・抗体
 3 カンジダ抗原・D-アラビニトール
 4 アスペルギルス抗原・抗体
 5 梅毒血清反応
 6 淋菌抗原
 7 トキソプラズマ抗体
 8 赤痢アメーバ抗体
 9 マイコプラズマ抗体・寒冷凝集反応
 10 ツツガムシ抗体
 11 ASO・ASK
 12 レプトスピラ抗体
 13 百日咳菌抗体
 14 ヴィダール反応

14細胞性免疫・移植免疫・血液型検査
 どういうとき検査が必要?
 どういう検査があるか?
 1 T細胞・B細胞サブセット
 2 NK細胞
 3 リンパ球芽球化(幼若化)試験
 4 IgG・FcR+‐T細胞百分率
 5 B細胞表面免疫グロブリン(Sm-Ig)
 6 可溶性インターロイキン2レセプター(sIL-2R)
 7 HLAタイピング
 8 血液型

15タンパク・補体・炎症性反応物質・その他
 1 免疫グロブリン(G,A,M,D)
 2 IgE(免疫グロブリンE)・特異IgE
 3 免疫複合体(IC)
 4 補体価・C3、C4
 5  CRP
 6 シアル酸
 7 α1‐アンチトリプシン(α1‐AT)
 8 血清、尿α1-ミクログロブリン(α1-m)
 9 ハプトグロビン(Hp)
 10 クリオグロブリン
 11 ミオグロビン・ミオシン軽鎖
 12 心臓由来脂肪酸結合蛋白(h‐FABP)
 13 トロポニンT
 14  KL‐6

16腫瘍マーカー検査
 どういうとき検査が必要?
 どういう検査があるか?
 1 α‐フェトプロテイン(AFP)・AFP‐L3%
 2 PIVKA‐II
 3 CEA
 4 CA19‐9
 5 KMO1
 6 Span‐1抗原
 7 DU‐PAN‐2
 8 NCC‐ST-439
 9 シフラ(サイトケラチン19フラグメント)
 10 SCC
 11 ProGRP
 12 NSE(神経特異エノラーゼ)
 13 SLX(シリアルSSEA‐1)
 14 PA(前立腺特異抗原)
 15 CA15‐3
 16 BCA225
 17 CA125
 18 CA130
 19 CA72‐4
 20 STN(シアリルTn抗原)
 21 GAT(癌関連ガラクトース転移酵素)
 22 尿中BTA
 23 尿中NMP22
 24 BFP(塩基性フェトプロテイン)
 25 TPA
 26 IAP

17尿・便・骨髄検査
 1 尿比重・尿浸透圧
 2 尿タンパク
 3 尿中微量アルブミン
 4 尿ベンス・ジョーンズタンパク
 5 尿糖
 6 尿ケトン体
 7 尿ウロビリノーゲン・ビリルビン
 8 尿潜血
 9 尿ポルフィリン体
 10 便潜血
 11 ベロ毒素直接検出法
 12 寄生虫卵
 13 髄液細胞数
 14 髄液タンパク
 15 髄液糖

18薬物濃度検査
 どういうとき検査が必要?
 どういう検査があるか?
 1 ジゴキシン・ジギトキシン
 2 リドカイン
 3 テオフィリン
 4 炭酸リチウム
 5 フェニトイン(PHT)・フェノバルビタール
 6 アミノグリコシド系薬剤
 7 その他の薬剤