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カテゴリー: 臨床薬学

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スキルアップシリーズ

スキルアップのための薬歴管理サブノート

改訂2版

くすりのカルテ研究会 著

定価

2,200(本体 2,000円 +税10%)


  • A5判  177頁
  • 2009年6月 発行
  • ISBN 978-4-525-77622-0

近年,その重要性が一層高まっている薬歴簿.何が書いてあるのか,どのように書くのか,さらに服薬管理においての薬歴活用のPointを即実践で活かすことができるように解説.さらにSOAPを用いた薬歴の記載例など,実例に基づいたケーススタディも充実.付録には,切り取って使える「要注意薬カード」を収載し,より現場で使える1冊.

  • 序文
  • 目次
序文
 初版から早いもので6年が経ってしまいました.その間に薬学部は6年制となり,薬学生は長期の病院実習・薬局実習に取り組むことになりました.薬学部6年制は薬剤師に対する社会の大きな期待の表れといえるでしょう.もちろん現在薬剤師として働いている私たち薬剤師にも,社会は同じように期待をしています.なぜなら,今ここで働いている薬剤師に期待をしたいがために薬学部を6年制にしたのですから.
 さて,大きな期待を背負って,私たち薬剤師は何を行うのでしょうか.それはまさしく服薬管理だと思います.「この患者さんにこの薬が本当に必要なのだろうか」「この量・この用法で本当に良いのだろうか」「他科受診や併用薬について問題はないだろうか」「この患者さんは間違いなく薬を使うことができるだろうか」「副作用はできるだけ避ける.それでも起こってしまったらできるだけ軽いうちに対処するにはどうしたらよいだろうか」「相互作用を避けるために患者さんに何を伝えておいたらよいのか」「患者さんの不安や不満はないのだろうか」.このように薬を適正に使用するためには管理しなければならないことがたくさんあります.
 この本の目的は,読んだ方が患者さんの服薬管理をしっかり行っていくことができるようになることです.その手段として薬歴の活用を中心課題として取り上げています.薬歴を通して服薬管理のあり方を確認していただければ幸いです.


2009年 春色
荒井なおみ
目次
Chapter1 患者情報の管理
1. 患者情報の収集と更新
  1) 初回お伺い票はなぜ必要か
  2) 初回お伺い票の項目には目的がある
  3) どのように情報を収集するか
2. 個人データ
  1) 個人データファイルの作成
  2) 活用するための記載方法
3. 病歴と疾病禁忌
  1) 緊急安全性情報から考える
  2) 病歴のある患者さん・妊娠中の患者さん

Chapter2 書きやすく読みやすい薬歴
1. 何を薬歴に記載したらよいのか
  1) 書くために必要な準備
  2) どのような内容を薬歴に記載するのか(調剤報酬算定要件の規定)
2. 書きやすく読みやすい薬歴
  1) 薬局薬剤師とPOS
  2) 薬歴簿のいろいろな記載方法
3. SOAPによる記載事例
4. 在宅患者の薬歴
  1) 在宅患者訪問薬剤管理指導業務の流れ
  2) 薬歴への記載事項
  3) 薬学的管理指導計画
  4) 訪問結果(報告書)

Chapter3 薬歴を活用した服薬管理
1. 安全管理を目指した薬歴管理
  1) 薬歴管理で安全性を確保する
  2) 医薬品の適正使用と薬歴管理
2. 調剤と薬歴管理
  1) 処方せん鑑査と薬歴管理
  2) 薬剤調製と薬歴管理
3. 服薬指導と薬歴管理
  1) 服薬指導のためのアセスメント
  2) 服薬指導の切り口を考える
4. 服薬管理のための基礎知識
  1) 副作用の管理
  2) 相互作用の管理
  3) 要注意薬の服薬管理

Chapter4 患者用の薬歴『お薬手帳』による管理
1. お薬手帳の必要性
  1) お薬手帳の位置づけ
  2) 調剤プロセスとお薬手帳
2. お薬手帳を使った情報の収集
  1) お薬手帳の個人データ部分を確認する
  2) お薬手帳の処方歴部分を確認する
3. お薬手帳を使った情報の提供および共有化
  1) 患者さんへの情報提供
  2) 医療機関との連携(情報の共有化)
  3) 患者さん自身が管理する薬歴

付録 要注意薬カード
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