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カテゴリー: 臨床薬学

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スキルアップシリーズ

スキルアップのための漢方相談ガイド

改訂2版

日本薬科大学 教授 丁 宗鐵 編集
お茶の水女子大学 客員教授 佐竹元吉 編集

定価

3,080(本体 2,800円 +税10%)


  • A5判  397頁
  • 2012年4月 発行
  • ISBN 978-4-525-77682-4

症状・症候ごとに漢方薬の方剤選択をフローチャートでわかりやすく解説.
前版より20%増やして厳選した60症状・症候を収載.
最新のエビデンスと一般用漢方製剤基準も収載した漢方相談の即戦力となる一冊.

  • 序文
  • 目次
序文
 2004年に初版が出版された本書は,もともとは薬剤師を対象にしたスキルアップシリーズの一冊として編集・出版されたものである.当初よりの編集方針として,保険薬価に収載され,医師が用いる医療用漢方製剤の147処方にしばられず,新しく改正されると予想されていた一般用漢方製剤210処方に準拠して編集してきた.新しい処方と漢方の最新情報を取り入れて編纂した本書だったが,ありがたいことに内外から高い評価をいただいた.また薬局漢方の新たな可能性を開いた本との評価もいただいた.
 さらにこちらの予想に反し,漢方に熱心な医師もこの本を購入されたという話を多数耳にし,この本に書かれた新しい情報が非常に価値のあるものだということを改めて実感することができた.
 8年ぶりの改訂にあたり,一般用漢方製剤承認基準の最新情報はもちろんのこと,実際に漢方相談薬局で医療の最前線にたつ薬剤師が,患者のいろいろな悩みや相談を受けることができるようになるための充実した内容になるよう心がけて編纂したつもりである.適正使用や漢方相談のポイント,それぞれの処方のEBMも記載され,即戦力になる一冊になったものと自負している.
 また,漢方のみならず,相談を受ける薬剤師が最低限知っておくべき西洋医学的な治療薬剤の常識やライフスタイルの注意点などについても併せて記載し,本当の意味での最新の統合医療を知ることのできる一冊でもある.薬学部6年制の新しい薬学教育に対応した新しい教科書としても是非活用していただきたい.


2012年冬
丁 宗鐵
目次
第1章 総論

1.薬系漢方と適正使用
2.漢方薬のEBM
3.予防と体質改善

第2章 全身に関する症状・症候

1.冷え
2.ほてり
3.疲労,倦怠
4.発熱,悪風,悪寒
5.動悸
6.食欲不振
7.不眠

第3章 内科

■精神・神経疾患
1.頭痛
2.しびれ,ふるえ
3.うつ,精神不安
4.摂食障害
5.めまい
6.認知症

■呼吸器疾患
7.かぜ症候群,インフルエンザ
8.遅延性咳嗽,慢性咳嗽
9.気管支喘息

■循環器疾患
10.高血圧の随伴症状
11.低血圧
12.脳血管障害

■消化器疾患
13.胃炎,胃・十二指腸潰瘍
14.下痢,過敏性腸症候群
15.便秘
16.胃食道逆流症
17.嘔気,嘔吐,二日酔い

■肝・胆・膵疾患
18.肝機能障害,肝硬変
19.胆石,胆嚢炎
20.膵炎

■代謝・内分泌疾患
21.糖尿病合併症
22.肥満,脂質異常症
23.やせ
24.甲状腺機能異常

■自己免疫疾患・血液疾患
25.痛風
26.骨粗鬆症
27.腎炎,ネフローゼ症候群
28.膠原病,全身性エリテマトーデス
29.貧血

第4章 腎・泌尿器科

1.排尿障害
2.尿路感染
3.不妊(女性)
4.不妊(男性)
5.精力減退(ED)

第5章 外科

1.全身消耗状態(がん,感染症など)
2.外科術後の消化器症状─腸閉塞─


第6章 整形外科

1.腰痛,坐骨神経痛
2.肩こり,五十肩
3.関節痛,こむら返り,関節リウマチ

第7章 皮膚科

1.アトピー性皮膚炎
2.にきび
3.しみ,肌あれ

第8章 耳鼻科・口腔科・眼科

1.アレルギー性鼻炎,花粉症
2.扁桃炎
3.口内炎
4.乾き目

第9章 産婦人科

1.妊娠中の諸症状
2.月経不順,月経痛
3.更年期障害


第10章 小児科

1.起立性調節障害,小児虚弱体質
2.夜尿症
3.夜泣き,ひきつけ
4.発達障害


第11章 薬局における漢方相談業務の実際

1.漢方薬の剤形
2.煎剤の調剤・服用方法
3.エキス剤の調剤・服用方法
4.現代医療における漢方薬局の役割
5.未病に対する漢方相談の実際


第12章 主要漢方製剤の効能・効果一覧

索引
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