書籍カテゴリー:臨床薬学|東洋医学

漢方処方のしくみと服薬指導
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コミュニティー ファーマシー・シリーズ
まちの薬局しごと集
漢方処方のしくみと服薬指導

1版

  • 日本薬科大学 教授 丁 宗鐵 監修
  • 森クリニック 院長 森 由雄 著

定価:2,700円(本体2,500円+税8%)

  • B5判 235頁
  • 2006年9月 発行
  • ISBN978-4-525-78631-1
  • ISBN4-525-78631-0

概要

コミュニティ・ファーマシーシリーズの第4弾.
臨床の場で実際に漢方薬を処方している医師より,漢方についてコンパクトかつわかりやすく解説しています.
総論では漢方医学の基本的な考え方や病気のとらえ方を図を用いて整理し,各論では37の疾患をあげ,各疾患に対する漢方処方の使い方を解説しました.また薬剤師に必要となる漢方薬の服薬指導のポイントや,生活指導のポイントを症例をあげて解説しています.
漢方を基礎からわかりやすく理解できるおすすめの一冊です.

序文

近年,病院も薬局も激しい競争の荒波の中で勝ち,そして生き抜くためには,他と違った特色を持ち,患者さんから選ばれる,つまり「かかりつけ」を目指すことが必要となってきています.そこで,漢方を学び,実践することにより特色ある医療機関となることもひとつの手段ではないかと著者は考えます.
本書は,薬剤師・薬学生の方々を対象とし,漢方医学の考え方から漢方処方のしくみおよびその服薬指導までを,図表を多用し,コンパクトかつわかりやすく解説した書籍です.特に服薬指導については薬剤師の方々に力を発揮していただきたい業務であり,また医師が期待する業務のひとつでもあるため,すぐに役立てていただけるよう症例を提示し,具体的に解説をしました.
薬はどんなに良いものであっても患者さんが服用してくれないことには意味がありません.そのため批判があることを承知で,私は日常の服薬の指示として,食間・食前にこだわらずに食後服用を多く実践しています.もちろん特別な場合は厳密に食前の服用を指導しています.本書ではこのような患者さんの服薬遵守を意識した症例も数多く紹介しています.
また本文中の医学的解説は最先端の内容を記載していますが,一般の方にも十分理解できるように配慮しています.さらに,漢方の基礎を学習したい医師・医学生の方々にも役立つ内容でもあるため,医師−薬剤師,そして薬剤師−患者の橋渡しとなれば幸いです.
本書執筆にあたり,ご助言をいただきました多くの薬剤師の先生方や諸先輩,南山堂編集部の方々,そして日本薬科大学教授 丁 宗鐵博士へ心より感謝の意を表します.

2006年8月  森クリニック 森 由雄


目次

総 論  漢方の基礎
1 漢方とは?
脚光を浴びる漢方
西洋医学と漢方医学の違い
  漢方医学の簡単な歴史
  漢方医学と中医学(現在の中国医学)との違い
  西洋医学の特徴と漢方医学との違い
漢方薬は本当に効くのか?
漢方治療により優れた効果が期待できる病気
漢方薬では効きにくい病気
民間薬と漢方薬の違い
医療における漢方医学の役割
  少子化と漢方医学
  高齢化と漢方医学
サプリメントについて
  サプリメントと医薬品の相互作用

2 漢方の診断法 −病気をどのように考えているのか−
陰陽虚実
  陰陽について
  虚実について
「気,血,水」
  「気」について
  「血」について
  「水」について
四診

3 漢方薬の調剤と作り方
漢方薬(煎じ薬)の調剤の仕方
漢方薬(煎じ薬)の作り方

4 漢方薬の副作用と暝眩(めんけん)
漢方薬の副作用と暝眩(めんけん)について
漢方薬の配合禁忌
妊婦に対して禁忌となる漢方薬

5 養生が大切です
  四季の養生
   春季
   夏季
   秋季
   冬季
  食の養生
  身体の養生
  心の養生

疾 患  漢方処方のしくみと服薬指導
1  かぜ症候群
2  急性気管支炎
3  慢性気管支炎
4  気管支喘息
5  胃炎・胃潰瘍
6  慢性肝炎
   C型慢性肝炎
   B型慢性肝炎
7  便秘
8  高血圧
9  高脂血症
10 狭心症
11 不整脈
12 めまい
13 脳血管障害(脳卒中)後遺症
14 花粉症(アレルギー性結膜炎・鼻炎)
15 糖尿病
16 肥満症
17 慢性腎炎
18 全身性エリテマトーデス
19 全身性進行性強皮症
20 ベーチェット病
21 関節リウマチ
22 五十肩(肩関節周囲炎)
23 変形性膝関節症
24 アトピー性皮膚炎
25 にきび(尋常性ざ瘡)
26 じんま疹
27 脱毛
28 子宮内膜症
29 更年期障害
30 月経困難症
31 冷え症
32 不妊症
33 不眠症
34 うつ病
35 心身症
36 統合失調症
37 がん(悪性腫瘍)
38 小児科領域の漢方治療
   小児への漢方薬服用上の注意
   感冒
   虚弱体質
   てんかん
   熱性けいれん
   夜泣き(夜啼症)
   夜尿症

付 録

 1汎用される漢方製剤の応用目標と解説
 2注意すべき生薬
 3保険で使用できる生薬

 一般索引
 処方索引

コラム
 特定保健用食品とは
 漢方薬(煎じ薬)の保険について
 受験生と漢方
 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)の急性肺炎,急性気管支炎に対する効果
 ダイエットピルの副作用 −エフェドラ(麻黄(まおう))に要注意−
 下剤として用いるアマメシバ(天芽芝)の健康被害
 イチョウ葉エキス
 ダイエットピルの副作用 −フェニルプロパノールアミン(PPA)−
 アリストロキア酸を含有する生薬(関木通(かんもくつう))の腎臓障害
 トリカブト中毒
 育毛薬
 子宮内膜症は増えている
 マカと不妊症
 自殺と漢方
 将軍湯(しょうぐんとう)大黄一味(だいおういちみ))について
 活性化リンパ球療法 −1つの免疫療法−