書籍カテゴリー:臨床薬学

セルフメディケーション
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薬剤師の強化書シリーズ
セルフメディケーション

1版

  • 鈴鹿医療科学大学薬学部教授 大井一弥 著
  • 城西大学薬学部 根本英一 著

定価:2,376円(本体2,200円+税8%)

  • B5判 141頁
  • 2009年11月 発行
  • ISBN978-4-525-78811-7

概要

一般用医薬品が,身近な存在になった現在,適切なセルフメディケーションの支援を担う薬剤師・登録販売者へ期待が高まっている.本書は患者が訴える代表的な10症状を切り口とし,適切なセルフメディケーションを実践するうえで必要なエッセンスを解説した.
また,各症状別にスクリーニングチャートを収載し,即実践で活用できるよう編集した.

序文

近年,健康や疾病に対して国民の関心が高まり,セルフケア時代の到来といわれています.つまり,日常的に,自分の健康状態について注意を払い,いつもとは違う体の変調が生じれば,助言や情報に基づき,生活習慣の改善に努めるか,薬を服用するか,もしくは病院を受診するかの選択がなされるわけであります.
仮に体の不調を訴えたとしても,薬の服用などにより,軽度なまま快方に向かうことを誰しも願うものであります.その心理こそが,身近な一般用医薬品の使用に繋がりますが,それが医師の診断を必要とするものか否かの判断が下された後であれば,今,まさに求められているセルフメディケーションの実践がなされたものといえます.
薬局を訪れる顧客や患者は“熱がある”“頭が痛い”というように,体感している症状を述べることによって,薬剤師に何らかの判断を受けたいわけです.しかし,症状だけを単的に捉えて薬を勧めるだけの対応では,十分に職能を発揮しているとは言えません.つまり,面談による聴取を施行し,顧客や患者個々に応じたジャッジを下し,症状の緩和に対して何がベストかを的確に助言することが,本来,求められるスキルでありましょう.
顧客や患者が症状を訴える背景に加えて,その出現時期,持続期間,随伴症状の有無を確認せずに,薬を安易に勧めることにより,症状をさらに悪化させてしまうことも考えられるため,医学・薬学的根拠に基づいた慎重な対応が望まれます.
そこで,今回われわれは,顧客や患者が日常的によく訴える症候を10項目選択し,面談時の聴取をスムーズに行うためのスクリーニングチャートを作成しました.また,主訴とともに得た情報から推察される病態を列挙,解説し,薬剤師として実践可能な解説を心がけ,執筆いたしました.薬剤師のみならず登録販売者の方々にも,セルフメディケーション普及の一助としてお役立ていただければ幸いです.
最後に,本書の編集に多大なご協力をいただきました南山堂 古川晶彦 編集長および関係諸氏に深謝いたします.


2009年9月
大井 一弥



目次

セルフメディケーションと薬剤師の役割
1 熱がある
2 頭が痛い
3 のどが痛い
4 咳が出る
5 鼻水が出る,鼻がつまる
6 下痢している
7 便が出にくい
8 眠れない
9 肩・腰・膝・筋肉が痛い
10 湿疹が出た

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