書籍カテゴリー:臨床薬学

これからはじめるIT活用術  
立ち読み

在庫状況:絶版

薬剤師の強化書シリーズ
これからはじめるIT活用術  

1版

  • 金城学院大学薬学部薬学教育・応用薬学分野 教授 安藤 裕明 編
  • 大阪府立成人病センター 副薬局長 丁 元鎮 編
  • 函館新都市病院 医療次長薬剤部統括 和田 育男 編

定価:2,700円(本体2,500円+税8%)

  • B5判 192頁
  • 2009年12月 発行
  • ISBN978-4-525-78821-6

概要

薬学生や薬剤師に必須であるパソコンなどのIT利用の解説書.メールの使い方や情報検索の仕方から,医薬品情報の入手・共有化やプレゼン資料の作り方など,今さら聞けないパソコンの基本的知識から,業務での具体的な利用・応用法まで詳しく紹介.解説の手順に従えば,パソコン初心者でも簡単に作業できる,IT利用のコツやヒントが満載.

序文

「雲の上の人」ならぬ「雲の上のコンピュータ」が地上に舞い降りてきた.これを「クラウド・コンピューティング」という.もちろん原義はcloud computingであるが,日本語だと「クラウド」はcrowdとも読める.その場合はcrowd computingとなる.「群れなすコンピュータ」という意味にでもなろうか.どちらにしても何だかよくわからない.わかっているのは,とにかく私たちはコンピュータに囲まれて日々を暮らしているということだ.これを使いこなせるか否かによって,仕事や生活のあり方が左右されるかも知れないということは容易に想像がつく.しかし,本当にそうなのか.そう考える薬剤師の卵や薬学の初学者のために本書は書かれた.
 医療社会において,薬剤師への期待は高まるばかりである.人々が薬剤師にクスリの専門家たる資質の向上を望むのは当然のことである.そして,古来より人々が知的職業人に「よみ・かき・そろばん」の能力を問うてきたのは自明のことだ.薬剤師が知的職業人士の一角を担っているのは論を俟たない.だから,IT能力の向上が「よみ・かき・そろばん」能力の錬磨につながることにも異論はないだろう.
 本書では薬学の初学者にpersonal computingのヒント,つまり“hacks”を多く示す.執筆者らの年齢は必ずしも若くはないが,名うてのパソコン使いばかりである.彼らのほとんどはそれらの“hacks”を駆使して仕事の能率を向上させ,日々の職業生活を楽しいものにしてきた.それだけは保証できる.あとは読者がそれらのヒントを自らのIT生活にどう活かすかにかかっている.
 ただし,本書は単に楽しみのためにだけ書かれたのではない.薬学の初学者たちが学ぶべきコア・カリキュラムを読者が知らぬ間にマスターできるよう,注意深く配慮してある.そのことも保証しておこう.
 ここで,読者にお願いしておきたいことを述べる.読むだけではなく自ら実践すること,“ケータイ活用術”と“個人IT活用術”を区別しないこと,日々の職業生活や研究生活に役立たない“hacks”は無駄であると知ること,“個人IT活用術”とは,結局,人と人との相互理解の強化のためにあることを認識すること,何よりもまず薬学者としての資質向上に努めること.以上.
 読者からの忌憚のない意見を歓迎する.teisharp@gmail.com宛てメールを寄せられたい.いずれ何らかのかたちで還元したい.


2009年10月
著者を代表して
大阪府立成人病センター薬剤部
丁 元鎮



目次

本編「きわめる」
1.薬剤師と情報,IT
  1)  薬剤師の仕事
  2)  情報ってナニ?4
  3)  薬学生とIT
  4)  個人情報保護法と医療人

2.コンピュータの基礎知識と操作
  5)  コンピュータにできること
  6)  複数スタッフがコンピュータを使うとき,終わるとき
  7)  コンピュータにトラブル発生
  8)  データをしまう,持ち運ぶ
  9)  コンピュータを処分する
  10)  フローチャートは薬剤師業務にも有用
  11)  ソフトウェア使用上のルール,マナー
  12)  フリーソフトは使わにゃ損(ありがたく使う)
  13)  ソフトのインストール・アンインストール
  14)  あれ? 消えちゃった(データを助ける)

3.図書館が閉館しても大丈夫!どこでもできる情報入手方法!!
  15)  ネットワークにつなぐ
  16)  インターネット,イントラネットのしくみ
  17)  ネットサーフィンの道具を使いこなす(ブラウザ)
  18)  Wikipediaについて
  19)  Web2.0の次にくるもの
  20)  PubMed
  21)  医薬品医療器機情報提供ホームページ
  22)  日本医薬品集DB,iyakuSearch,CiNii
  23)  便利と危険は裏合わせ

4.幅広く情報を読みたい・聞きたい・見たい
  24)  書き手は何を伝えたいのか?読み手はどこをみればいいのか?
  25)  専門用語の意味,外国語を読む
  26)  辞書を鍛える
  27)  ソフトで外国語を読む
  28)  動画を見る

5.いつでも情報を交換したい
  29)  ネチケット
  30)  友達とメールで情報交換,メールの基礎(送受信,転送)
  31)  メールが届かない
  32)  メーリングリストを活用してみよう
  33)  スパム(迷惑)メール対策

6.情報を整理する
  34)  何のために整理するのか
  35)  ブラウジングしたログの整理
  36)  論文を整理する
  37)  画像・書類の整理
  38)  表にしてまとめる・表を他のソフトで使う
  39)  相手が理解しやすいならグラフ化
  40)  統計処理も簡単!
  41)  Excelでデータベース
  42)  エディタとワープロ

7.魅力的な資料を作成したい
  43)  情報を利用する際のマナー
  44)  あると便利なプレゼンテーション時の配布資料
  45)  ポスターの作り方
  46)  やっぱり絵だよ
  47)  パソコンで絵を描く
  48)  構造式や反応式を簡単に書きたい
  49)  Officeソフト間でデータを共有する

8.情報を伝える・発表する・公開する
  50)  人に伝えることは,むずかしい
  51)  ビジュアル世代の画像プレゼンテーション
  52)  PowerPointで自己紹介
  53)  オーバーヘッドプロジェクタ(OHP)
  54)  ホームページとブログ
  55)  ブログを作ってみよう!

9.もっとIT
  56)  携帯を極める
  57)  薬剤師業務と携帯情報端末(PDA)
  58)  PDFファイルを作る
  59)  PDFで楽々文書管理
  60)  有料ソフトを超えるフリーソフト
  61)  素早く入力する
  62)  MacとWindowsの壁が壊れた

演習編「かくにんする」

  63)  インパクトのある自己紹介
  64)  研修結果をレポートとしてまとめる
  65)  質問者に必要な情報を提供する

索  引
ソフト・サイト索引

コラム
  68)  体表面積ってナニ?
  68)  パソコン上の英文を読むための辞書ソフト活用法
  68)  「^」や「~」,これ読める?
  68)  コンピュータ+遠隔操作=超便利
  68)  医療関係者は略語がお好き
  68)  グループウェアって何?
  68)  お得なパソコン購入時期
  68)  昔FDRUGというものがあった
  68)  カラーユニバーサルデザイン
  68)  SNSって何?
  68)  DI報告書とは
  68)  副作用情報を報告する(義務だぞ!)
  68)  今でも現役! Palmのここがスゴイ
  68)  無線LAN・HOTSPOT

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