書籍カテゴリー:歯学

口腔保健マニュアル

在庫状況:在庫あり

歯科マニュアル
口腔保健マニュアル

第4版

  • 明海大学教授 安井 利一 編

定価:4,860円(本体4,500円+税8%)

  • A4判 177頁
  • 2005年12月 発行
  • ISBN978-4-525-81104-4
  • ISBN4-525-81104-8

概要

「歯学教育モデル・コア・カリキュラム」と「歯科医師国家試験出題基準」の内容を折込み,大学の講義内容のエッセンスを表形式で簡潔にまとめた歯科マニュアル新シリーズ!前版“口腔衛生・歯科医療総論マニュアル”が改題して登場.講義のまとめ,コア・カリに関連したCBTや歯科医師国家試験も含めた学内外の試験直前の整理に役立つ書.

序文

わが国は少子高齢化に伴う国家の基盤的課題を抱えながら,多くの領域で変化を余儀なくされている.医療もその筆頭に上げられ,医療費削減策にともない大規模なシステム変更をしなければならなくなっている.歯科医療の現場もこの30年でまったく変化してしまったといっても過言ではない.歯科医師国家試験についても,平成16年の第97回歯科医師国家試験から,合格基準に相対基準が導入されることとなった.歯科医師国家試験に合格するには全ての領域において,より確かな知識と理解が必要になってきた.
一方,わが国の医学・歯科医学教育は国際的な視点すなわちグローバル・スタンダードから遅れをとっているとの指摘があり,コア・カリキュラムの導入がなされた.本年度から臨床実習開始前の共用試験としてCBTとOSCEが本格実施されることとなった.歯科医学教育は,わが国の国民の健康を預かる有為な歯科医師を養成するためのものであるが,スタンダード教育を一部採用したためにコア・カリキュラムの内容は理解しなければならないし,歯科医師国家試験のガイドラインも平成17年に改定され内容も変更されて平成18年実施の試験から採用されることとなった.このような状況の中で,歯科医師を目指す学生諸君は的確な知識を整理された状態で身に付けておかなければならない.
本書は,1987年に「口腔衛生マニュアル」として初めて世に出された表形式のテキストである.その後,歯科医師国家試験の内容変更にともない「口腔衛生・歯科医療総論マニュアル」として出版された.その後,一次的に中断されたが,今回,先に述べたような歯科医学教育の内容の大規模な変更による学習の困難性を克服する目的で,新たに「口腔保健マニュアル」を出版することとした.
このマニュアルはサブノート的に自分で学習した内容を追加的に記入することで自分なりの整理されたテキストを作ることができる.もちろん,コア・カリキュラムと歯科医師国家試験出題基準の両者を網羅するように計画的に作成されているので,この本で基礎学習から歯科医師国家試験学習まで利用することができる.もちろん,現在臨床等で活躍されている先生や歯科衛生士諸氏の知識の整理にも有用である.
本書は,内容に偏りが出ないように,多くの歯科大学・歯学部の口腔保健関係の先生によって執筆されたものである.先生方にはご多忙にも拘わらずご協力を戴いたことに御礼を申し上げる.また,本書を刊行するにあたりご協力をいただいた南山堂編集部の皆様に心からの御礼を申し上げる.

2005年9月 安井利一


目次

第1章 歯科保健医療総論
I.疫 学
 1.総論
   A.疫学の概念
   B.疫学的要因
   C.疫学の調査方法
   D.疫学の研究方法
   E.臨床疫学
   F.疫学指標

 2.歯科領域の疫学調査
   A.疫学調査
   B.歯科集団検診

 3.歯科領域における統計指
   A.歯の萌出状況
   B.歯の喪失(永久歯)
   C.齲蝕
   D.歯周疾患
   E.口腔清掃状態
   F.歯のフッ素症
   G.不正咬合

 4.齲蝕

 5.歯周疾患

 6.咬合の異常


II.予防と健康管理・増進
 1.健康および疾病予防の概念
   A.健康と疾病の概念
   B.予防医学と予防法の適用

 2.口腔保健管理
   A.口腔保健の現状
   B.口腔の機能とその保持・増進
   C.咬合・咀嚼機能と口腔保健

 3.健康保持・増進

 4.人口・保健統計
   A.人口静態統計
   B.人口動態統計
   C.生命表
   D.国民の健康状態と健康に対する意識
   E.社会環境の変化

 5.感染症対策
   A.感染症の流行
   B.予防対策
   C.新興・再興感染症

 6.食生活と健康
   A.食生活の現状と対策
   B.食品保健

 7.環境保健
   A.環境と適応
   B.下水道
   C.廃棄物処理

 8.大気・水と健康
   A.空気の性状と健康影響
   B.温熱環境と健康影響
   C.上水道

 9.騒音・振動と健康

 10.住居と健康


III.社会と保健医療福祉
 1.歯科医療と倫理
   A.医の倫理と歯科医師
   B.歯科医師と患者・家族との関係
   C.患者・障害者の心理的問題と社会的問題

 2.医療面接

 3.歯科医療機関の開設と管理
   A.医療行為
   B.医療施設
   C.歯科医療施設
     C-1.開設・管
     C-2.歯科医療従事者
     C-3.環境管理
   D.チームワーク診療
   E.診療記録と保存
   F.医事紛争
   G.医療危機管理(リスクマネージメント)
   H.地域保健・医療と歯科医療機関

 4.保健・医療・福祉の仕組み
   A.我が国の保健・医療制度の特徴
   B.我が国の福祉制度の特徴
   C.保健・医療・福祉の組織と業務
   D.保健所と市町村保健センター
   E.歯科保健医療の情報

 5.保健活動
   A.保健活動のすすめ方
   B.母子保健
   C.学校保健7
   D.産業保健
   E.成人・老人保健

 6.保健・医療・福祉関係法規

 7.社会保障制度と医療経済

 8.国際保健


第2章 歯科疾患の予防管理
I.口腔保健指導

 1.口腔の不潔因子と口腔清掃

 2.口腔清掃指導

 3.口腔清掃の種類

 4.口腔清掃法

 5.食事・間食指導

 6.生活習慣指導


II.口腔疾患の予防
 1.齲蝕の病因

 2.齲蝕の予防

 3.フッ化物による齲蝕予防

 4.歯周疾患の病因

 5.歯周疾患の予防

 6.不正咬合の予防

 7.口臭の予防


III.地域口腔保健
 1.母子歯科保健

 2.学校歯科保健

 3.成人・老人歯科保健

 4.要介護者歯科保健

 5.障害者歯科保健

 6.地域歯科保健

 7.産業歯科保健


IV.個人口腔保健
 1.妊産婦

 2.乳幼児

 3.学齢・青年

 4.成人・老人

 5.障害児・障害者