書籍カテゴリー:歯学

口腔外科マニュアル

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歯科マニュアル
口腔外科マニュアル

第4版

  • 日本歯科大学教授 佐藤 田鶴子 編
  • 大阪歯科大学教授 覚道 健治 編
  • 神奈川歯科大学教授 久保田 英朗 編

定価:5,184円(本体4,800円+税8%)

  • A4判 215頁
  • 2006年3月 発行
  • ISBN978-4-525-83014-4
  • ISBN4-525-83014-X

概要

講義内容のエッセンスを表形式で簡潔にまとめた歯科マニュアル新シリーズ!
講義のまとめ,学内外の試験直前の整理に役立つ書

序文

本書の前回の改訂は,四年に一回行われる「歯科医師国家試験出題基準」改定(平成6年)直後であった.以後3回の改定を迎え,本書が世に出るときには,平成18年度改定版に準ずる国試に対応するものとなる.この「口腔外科マニュアル」は1987年が初版であり,早20年,ヒトでいえば,生まれた子どもが成人になる年月を重ねた.初版時から本書の作成にかかわる機会に巡り会えた者として,やはり時代の変革を感じる.
当初「口腔外科」は各科の居並ぶなか,まさに歯科中の「華」であった.しかし,時は学問形態をも変え,国試出題基準から「口腔外科領域」なる出題項目も消えた.内容が消えたのではなく,「臨床上必要な歯科医学および口腔衛生に関して,歯科医師として具備すべき知識および技能について」という歯科医師法に準じ,過去の,狭く肩張り合った科目別の垣根が取り除かれた.また,歯科医学教育の大きな変革として,平成18年から正式施行される臨床実習前学生に対する共用試験に対応し,モデル・コア・カリキュラムが提示され,社会に歯学系大学教育の質を保証しなければならない時代となった.そのため,以前の本書にはなかった「患者中心の医療に向けた歯科医師の育成を目指す」という病院実習直前の4〜5学年までの教育も包含しなければならなくなった.したがって今回の改訂では,疾患を中心にみる口腔外科から,患者さんの全人的対応ができる内容に変わった.とくに,今までみられなかった歯科医療倫理など,患者さんの尊厳にかかわる問題をも理解させるために様変わりしている.時代と共に本書も育ってきたという所以である.
前述のように,従来の厳格なイメージの「口腔外科」から広い視野での「口腔外科」に変わっていることにお気づきいただいたうえで,本書をご活用願いたい.
しかし,本書の記載の特徴はあくまでも残し,長文にならず,理解しやすい項目別で書かれている.常に机上に置き,知識のextractに素早く応じられるためにもご活用願えれば幸いである.
また,本書の著者には経験の深い,かつ進歩に対応した専門家にお願いしている.ご多用な折にご執筆いただいた先生方には深謝申し上げます.
さらに,終始,緻密な編集作業を手がけていただいた南山堂編集部の皆様に感謝申し上げます.

2006年1月    編者代表  佐藤 田鶴子


目次

第1章 診察・診断法
 I.医療面接と診察
  1.医療面接
   A.意義と目的
   B.面接のマナー
   C.病歴聴取(問診=医療面接)
  2.診 察 法
  3.局所の診察
  4.年齢に応じた診察:小児の診察

 II.主要症候
  1.全身的症候
   A.一般的症候
   B.皮膚症候
   C.呼吸器・循環器症候
   D.消化器症候
   E.造血・リンパ組織の症候
   F.腎・泌尿器・生殖器症候
   G.神経・感覚器・運動器の症候
   H.心理・精神機能症候
  2.局所症候
  3.全身的疾患による主な口腔症状

 III.検   査
  1.検査の概要
  2.検体検査
   A.検体の採取
   B.一般臨床検査
   C.血液学検査
   D.生化学検査
   E.免疫学検査
   F.微生物学検査
   G.病理組織検査と細胞診
   H.染色体・遺伝子検査
  3.生体機能検査
  4.内視鏡検査
  5.口腔検査
  6.口腔機能検査
  7.皮膚・感覚器機能検査
  8.心理・精神機能検査
  9.画像検査


第2章 口腔外科的疾患
 I.変形を主徴とする疾患
  1.先天異常・後天異常・発育異常
  2.口唇・口蓋裂および類似疾患
  3.先天異常に対する治療
  4.顎骨の異常
  5.変型症に対する治療
  6.軟組織の異常
  7.口腔・顔面の異常を示す骨系統疾患・症候群

 II.損   傷
  1.損傷の種類
  2.創傷の治癒過程
  3.歯の損傷
  4.骨   折
  5.軟組織の損傷
  6.合併損傷
  7.損傷に対する治療

 III.炎症性疾患
  1.炎症総論
  2.歯周組織の炎症
  3.顎骨の炎症
  4.顎骨周囲軟組織の炎症
  5.歯性上顎洞炎
  6.特異性炎(肉芽腫性炎)
  7.歯性全身感染症
  8.炎症に対する治療
   A.消炎手術
   B.消炎治療
   C.薬物療法
   D.治療前後の患者管理

 IV.嚢胞,腫瘍および類似疾患
  1.嚢胞の概念
  2.顎骨に発生する歯原性嚢胞
  3.顎骨に発生する非歯原性嚢胞と類似疾患
  4.軟組織に発生する歯原性嚢胞
  5.軟組織に発生する非歯原性嚢胞
  6.腫瘍総論
  7.歯原性腫瘍
  8.非歯原性良性腫瘍
  9.非歯原性悪性腫瘍
  10.前癌病変と前癌状態
  11.腫瘍類似疾患
  12.嚢胞の手術
  13.腫瘍の治療
  14.治療前後の患者管理

 V.全身疾患と口腔病態
  1.全身疾患における口腔症状
   A.感 染 症
   B.免疫異常
   C.内分泌障害・代謝障害
   D.栄養障害
   E.血液疾患・出血性素因
   F.心因性病態
   G.薬物の副作用
 2.歯科治療で全身管理に留意すべき疾患

 VI.顎関節疾患
  1.発育異常
  2.損傷(外傷)
  3.炎症性疾患
  4.腫   瘍
  5.その他の顎関節疾患

 VII.唾液腺疾患
  1.唾液腺総論
  2.形態・機能異常
  3.炎症性疾患,外傷,閉塞性疾患
  4.嚢   胞
  5.腫瘍と類似疾患
  6.全身疾患に関連する病変

 VIII.口腔粘膜疾患
  1.口腔粘膜疾患総論
  2.口腔粘膜疾患と類似疾患
  3.舌炎,口唇炎および類似疾患
  4.口腔粘膜疾患の治療

 IX.口腔領域の神経疾患
  1.神経疾患総論
  2.神経疾患
  3.神経疾患を有する患者の管理


第3章 手術および療法
 I.手術総論
  1.消 毒 法
  2.切 開 法
  3.止 血 法
  4.縫 合 法
  5.移植およびインプラント
  6.創傷の治療

 II.手術各論
  1.抜   歯
  2.歯の移植・再植
  3.歯根尖切除術
  4.歯槽堤の手術
  5.軟組織の手術
  6.損傷(外傷)に対する手術
  7.顎関節の手術
  8.消炎療法
  9.嚢胞の手術
  10.腫瘍の手術
  11.再建外科
  12.顎顔面補綴

 III.薬物・免疫・理学療法
  1.感染症化学療法
  2.抗炎症剤療法
  3.癌化学療法
  4.その他の薬物療法
  5.免疫療法
  6.その他の療法


第4章 麻   酔
 I.麻酔法,鎮静法,疼痛治療
  1.局所麻酔
  2.全身麻酔
  3.精神鎮静法
  4.疼痛治療法

 II.全身麻酔患者の管理
  1.術前管理
  2.術中管理
  3.術後管理

 III.歯科治療における全身偶発症
  全身偶発症

 IV.救急蘇生
  1.救急処置
  2.心肺脳蘇生法
  3.基本的救急薬品

索   引