看単! Easy Nursing English

推薦文

看護英語テキスト“看単! Easy Nursing English”の推薦のことばを依頼されることは大変光栄なことだと思います.推薦にあたって述べたいのは以下のことです.

最近,国際化ブームにのって,日本中の英語教育方法が変化していくなか,看護分野においても海外ボラン ティア, JICA などで英語が共通語として使われる国で活躍する看護職者が増加してきました.そこでの日常臨床活動において問題となるのは,現地の援助として問題解決をしたくても,医学用語,患者との会話など,他の国の医療従業者とのコミュニケーションが英語でうまくとれないことです.日本国内においても同様な問題がおきていて,それは日本に来ている日本語を話さない外国人研修者,その家族,外国人労働者などが日本の医療施設,サービスを使う機会が増えてきたからです.それに対応して大学制の看護教育においては看護英語という科目を提供し,国際間のコミュニケーションの改善をはかろうとしています.

一方,看護英語教育をする教師も日本人英語教師の他,母国語が英語である英語教師が採用されるようになりました.当テキストの執筆者も,日本語しか話さない看護学生を対象に,現場で看護英語を使って英会話ができるための教育を行ってきた経験から,このテキスト作成に臨みました.

現在,電子辞書として,看護大辞典,医学大辞典がでまわっている時代に,書籍としての看護英語テキストの特典は何でしょうか.本書は,英語に関して初心者の学生,看護職者に必要最低限の医学用語・単語500語以上を網羅し,日常の臨床でおこる会話の事例を状況ごとに提供し,演習はクロスワーズパズルと取り組むような ゲーム感覚で楽しみながら,やさしい問題から難しい問題にという進み方をしています.演習の最後は自分で新しい医学用語・単語のスペリングができるように工夫されています.本書のIndexは辞書として使えるので,これを持っていれば,いつでもどこでも勉強ができます.教師のためには,授業でこのテキストを使うときの提案例があり,授業に取り組みやすくなっています.一般に学生の自己学習の集中力の限界は30分から45分といわれているので,1週間に1章をこなせば,一学期の終わりには,看護英語を使って必要最低限の英会話ができるようになるはずです.勉強するのが楽しいというのは大切なことです.

以上の理由で,私はこの看護英語テキストを看護学生,国際協力に関わっている看護職者,看護英語担当教師,および英語が苦手であると思っている医療従業者にぜひおすすめしたいのです.

2009年1月
キシ ケイコ イマイ  看護科学博士
日本赤十字九州国際看護大学 大学院 教授