ポリファーマシー見直しのための医師・薬剤師連携ガイド

ポリファーマシー見直しのための医師・薬剤師連携ガイド

書評

『医師と薬剤師の連携とは,考えていることを伝えること』

島田光明(株式会社ファーコス 代表取締役社長)

 “処方された薬が在宅で山のように発見された”“たくさん処方されていた薬を減らしたら元気になった”,そんな話を聞くたびにこれまで何をしていたのだと多くの薬剤師は残念な気分になる.このような問題,いわゆるポリファーマシーを解決するために,これまでも多くの成書が出版され,私たちの考え方や行動の支えになっていた.薬剤師の視点で処方された薬の適否を判断するもの,診察する医師の立場から見た問題点を論じるもの,それぞれの視点で学ぶものがあった.
 さて,先ごろ医師,薬剤師,看護師を対象とした「高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)」が厚生労働省より発出された.本書はまさにこの指針作りに中心的役割を果たした著者と日本老年薬学会の編集によるものである.最大の特徴は「医師・薬剤師連携のアクションチャート」を提示し,医師と薬剤師が連携してポリファーマシーに対処する視点である.豊富なQ&Aや医師と薬剤師の会話例が実践的で実に嬉しい.