標準薬物治療ファイル

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書評

疾患と薬物治療をつなぐ架け橋として!

土井信幸(高崎健康福祉大学薬学部地域医療薬学研究室 准教授)

 地域包括ケアシステムの役割の一つとして在宅医療が推進されています.しかし,在宅医療において薬物治療を実践する際に,患者個別の治療目標を多職種間で十分に共有できていないことがあります.本書は臨床で遭遇する67の疾患をガイドラインに準拠して2ページに整理してあります.そして,その整理された情報のなかに「治療目標」が一つの項目として示されています.そのため,薬物治療に対する患者個々の治療目標を多職種間で共有する場面においても使いやすい構成になっています.まさしく,多職種の垣根を越え,多様な疾患と薬物治療をつなぐ架け橋として本書を利用することをお勧めします.
 本書は臨床の場面で必要な情報に素早くアクセスできることはもちろん,より詳細にそれぞれの疾患やその治療に関連する医薬品を調べたい場面においても最適です.巻末に67疾患それぞれの引用文献がひと目でわかるよう整理されているので,本書を起点に幅広い情報にアクセスすることもできます.したがって,日々の臨床業務はもちろん,医学生,薬学生,看護学生,福祉・介護系学生が標準薬物治療を学ぶ際のテキストとしても最適な一冊です.