最新号

「治療」2019年10月 Vol.101 No.10

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2019年10月 Vol.101 No.10
認知症診療,全部まるミエ!?
第一線の現場で活かせること

定価:2,750円(本体2,500円+税10%)

今月の視点

 最初に,お詫びします.特集のタイトルを「全部まるミエ」としましたが,すぐにわかると思います.網羅できていません.紙幅の関係もあり,医療面での診断,フォローアップや家族・介護者のケア,ケア手法,さまざまな場所での認知症への取り組みを組むことで精一杯でした.極力網羅的にしようと思ったのですが,一見するだけで,アドバンス・ケア・プランニングの話や終末期の話などは項目に入っていませんし,認知症治療を網羅できていないのはすぐにばれますね. 
 しかし,各執筆者は,認知症の方への対応に関して素晴らしい実践家たちです.ジェネラル志向の医師が読むことの多いというこの雑誌の趣旨を考え,メッセージを原稿の中にちりばめてくださっています.また,診断やフォローアップに関しては,専門医,プライマリ・ケア医の立場からそれぞれ執筆してもらっています.それぞれ観点が異なっている部分があり,また,思った以上に共通している部分があることも読み取れると思います.家族へのケア,ケア手法,非薬物療法に関しては,最近話題のさまざまな手法も含めて,具体的かつ実践的な内容となっています.さまざまな設定での認知症への対応に関しては,まちの保健室,院内デイケア,地域での取り組みが記されています. 
 今回,網羅はできていませんが,読んで,すぐに第一線の現場で活かせることができるような内容が出そろっています.是非,読み進んでいただき,実践に結び付けられるところを見つけて頂ければ幸いです.

[編集幹事]
三重県立一志病院 家庭医療科 洪 英在

特集の目次

■医療面を多角的に考える
認知症の施策(武田章敬)
認知症の診断─専門医の立場から─(吉丸公子)
認知症の診断─プライマリ・ケア医の立場から─(洪 英在)
認知症のフォローアップ─精神科の立場から─(服部英幸)
認知症のフォローアップ─神経内科の立場から─(山岡朗子)
認知症のフォローアップ─プライマリ・ケア医の立場から─(宮崎 景)

■介護者,家族へのケアについて考える
認知症の家族教室(清家 理,他)
家族・介護者のケア,プライマリ・ケアの現場で意識すること(中村太一,他)

■薬物を使わない介入方法,ケア手法について知る
回想法(来島修志)
音楽療法(佐藤正之)
ケアの手法─バリデーション─(遠藤英俊)
ケアの手法─ユマニチュード─(本田美和子)
ケアの手法─パーソン・センタード・ケア─(竹内さやか,他)

■さまざまな設定における取り組み
家族支援と地域のネットワークづくり(尾之内直美)
急性期病院にDカフェがある意味(津々見瑞恵)
保健室を利用した取り組み(小松裕和)

連載

今月のお薬ランキング(43)
外用乾癬治療薬(浜田康次)

こちらつるかめ病院臨床倫理カフェ つるりん(5)
24時間働けますか(金城謙太郎,長尾式子,竹下 啓)

症例×Q&A 超高齢社会シコウの利尿薬適正使用シコウ(4)
利尿薬は腎尿細管に作用してNaを排泄する薬剤であり,尿細管機能を維持する薬剤だ(杉本俊郎)

プライマリ・ケア診療の幅を広げる 飯塚☆漢方カンファレンス(9)
「冷え」で悪化する過敏性腸症候群(吉永 亮)

映画で読み解く医療─シネメデュケーション(映画医療教育)─(9)番外編 
シネメデュケーションWS@順天堂大学(宇井千穂)