最新号

「治療」2018年10月 Vol.100 No.10

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2018年10月 Vol.100 No.10
思春期を診よう

定価:2,700円(本体2,500円+税8%)

今月の視点

本人も親も悩む世代 一歩進んで介入できたなら

 総合診療医/家庭医は思春期を診るときいつもちょっと不完全燃焼感があります.小児期と比べ普段元気な人が多く,健診もない世代.診察室では風邪や怪我などで出会うことくらいしかなくコミュニケーションも難しいし,説明を本人にすべきなのか親にすべきなのかも戸惑います.何かを忘れている気がして診察を終えることがしょっちゅうです.思春期は体も心も大人になる過程で劇的な変化をする時期であり,性の問題,心の問題,生活習慣,友だちや親との関係性など多くの問題をかかえています.また親も子育てにおいて反抗期でのかかわり方,コミュニケーション,不登校,学業などで悩みます.この複雑な課題をもつライフステージの親子の問題をキャッチし,診ることのできる立場にあるのが総合診療医/家庭医です.風邪や怪我で受診した際にも本人や親子のちょっとした違和感を見逃さず,目の前の疾患を診て治すだけではなく一歩進んで問題発見と介入ができたなら,思春期の診療に自信がアップすること間違いなしです.思春期の健康問題を適切に診断し,ヘルスプロモーションや予防にも力を発揮してほしいと思います.
 本特集では思春期によくある重要な健康問題,小児疾患からのフォローアップ,医療面接の工夫などの診察室での問題に加え,思春期の性,スポーツ,生活習慣,学校生活など診察室の外でのことがらも取り上げました.今までついスルーしてきたような問題にも,総合診療医/家庭医の皆様には自信をもってかかわっていただきたいと思います.読者の皆様が本特集の内容を実践することで,思春期の子どもたちの健康とQOLが増進されることを願っております.

[編集幹事]川崎セツルメント診療所 西村真紀

特集の目次

■総 論
思春期のウィメンズヘルス(棚橋信子,他)
思春期のメンズヘルス(岩室紳也)

■思春期を診る
思春期の性感染症(STDs)(堤(滝沢)美代子)
月経の問題(柴田綾子)
皮膚トラブルとスキンケア(櫻根純子)
摂食障害(森屋淳子)
起立性調節障害(北西史直)
思春期の発達障害(相田(鵜飼)万実子)
小児疾患からのフォローアップ ─成人科移行を見据えて─(石崎優子)
医療面接の工夫 ─思春期を診ることを嫌わない─(髙木 博)

■思春期の問題に取り組む
性教育(池田裕美枝)
10 代の母のケア ─社会で見守る若年妊娠─(金子法子)
LGBTの思春期の診かた(吉田絵理子,他)
思春期とスポーツ(濱井彩乃)
大人に向けての生活習慣指導(清田実穂)
思春期のSDH(和田 浩)
総合診療医/家庭医が診る不登校 ─いじめ・虐待について─ (岩間秀幸)
思春期の悩み相談(氏川智皓)

連載

今月のお薬ランキング(31)
経口抗凝固薬(浜田康次)

プライマリ・ケア診療の幅を広げる 飯塚☆漢方カンファレンス(3)
冷えるんです!! ―part③(吉永 亮)

「治療」「薬局」合同連載 Dr. ヤンデルの言葉のネタ帳
~“病院ことば”の,じっくり,例えば,結局は~(19)
からくりサーカスのカーテンコールが最高でしたね ~ Note19. 病院ことばを言い換える(前編)~ (市原 真)

次号予告

2018年11月 Vol.100 No.11
終末期の肺炎