最新号

「治療」2019年8月 Vol.101 No.8

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2019年8月 Vol.101 No.8
実地医家のための外国人診療

定価:2,700円(本体2,500円+税8%)

今月の視点

 昨今,全国各地で訪日外国人や長期居留外国人の増加を体感されていることと思う.在留外国人総数も2017年の外国人入国者数(再入国者数を含む)は約2,743万人で(法務省),前年比約421万人以上増加し,過去最高となった.また,2018年6月末現在における中長期在留者数は231万1,061人,特別永住者数は32万6,190人で,これらを合わせた在留外国人数は263万7,251人となり,前年末に比べ,7万5,403人(2.9%)増加し,こちらも過去最高人数を記録した.日本政府は観光立国を目指し,自治体・企業は国際化・多国籍化に力を入れているため,今後もこの数字の増加は継続するものと推測される. 
 これに伴い,日本各地の医療機関では受入準備の如何にかかわらず,外国人の診療にあたることは確実と言っても過言ではない.すでに外国人診療で悩まされている医療機関も多く,試行錯誤で対応しているところも少なくないことだろう. 
 ラグビー・ワールドカップ,東京オリンピック・パラリンピックも目前に迫り,外国人診療の対策は急務と思われる.外国人診療の特色,診療における注意点,受付・医事課などでの準備なども含め「この1冊があれば外国人診療のすべてが俯瞰できる!」特集を組むことができた.実地で活躍する外国人診療・国際化医療の先駆者・代表者にご執筆いただけたことに深謝するとともに,これから国際化する総合診療の階梯として読者の皆様の一助となれば幸いである.

[編集幹事]
THE KING CLINIC院長/東京女子医科大学医学部 非常勤講師 近 利雄

特集の目次

総合病院における外国人診療(三島伸介)
医療通訳の活用(村松紀子)
医療通訳 ─病院での現状とその限界─(三島伸介)
外国人スタッフ採用時のポイント(中村友美)
多民族・多言語国家カナダでは(二見 茜)
事例から学ぶ─注意したい価値観・文化などの違い─(二見 茜)
外国人診療におけるクレーム対応(原茂順一)
外国人診療 ─医療事務・受付─(大野美加子)
外国人診療 ─注意したい内科系疾患─(山前浩一郎)
外国人診療 ─その円滑化と外科医の役割─(岸田明博)
外国人診療 ─救急外来─(磯川修太郎)
外国人診療 ─小児科外来─(浦島 崇)
産業保健と外国人就労者(内野文吾)
学校保健における多国籍児童,生徒への対応(小林美和子)
マスギャザリングと外国人診療(石松伸一)
2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた準備 ─一般臨床医の立場から─(濱田篤郎,他)
2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた感染症対策 ─検疫所の取り組み─(横塚由美)
国民保険と海外の保険 ─医師と医事課が理解しておくこと─(堀 成美)
有病訪日者 ─アジア旅行中に日本に立ち寄るケース─(守山祐樹,他)
外国人診療と今後の課題 ─現場の負担とリスクを最小限にするために─(堀 成美)

連載

今月のお薬ランキング(41)
抗アレルギー点眼薬(浜田康次)

症例×Q&A 超高齢社会シコウの利尿薬適正使用シコウ(2)
体液過剰状態を呈する高齢うっ血性心不全患者の入院(再入院)が繰り返される現状,なんとかならないのか?利尿薬は適切に使用されているのか?(杉本俊郎)

こちらつるかめ病院臨床倫理カフェ つるりん(3)
ペンとお弁当と私(金城謙太郎,長尾式子,竹下 啓)

映画で読み解く医療 —シネメデュケーション(映画医療教育)—(8)
医療が子どもたちにできること(宇井千穂)

プライマリ・ケア診療の幅を広げる 飯塚☆漢方カンファレンス—(8)
繰り返す小児の腹痛(吉永 亮)

次号予告

2019年9月 Vol.101 No.9
新時代不眠症治療宣言!