バックナンバー

「治療」2017年5月 Vol.99 No.5

在庫状況:在庫あり

2017年5月 Vol.99 No.5
内科疾患のリハビリテーション

定価:2,700円(本体2,500円+税8%)

今月の視点

安静が治療の時代は終わった
─寝たきりをつくらない内科医のためのリハビリテーション─

 致死性疾患からの救命率向上と超高齢社会の到来によって,さまざまな慢性疾患や障害を抱えた人が増加している.頭のてっぺんから足の先までトータルに患者を診ることの重要性は医学生時代から説かれてきた.しかし,高齢者・障害者が多くなった現場でトータルに患者を診るということは,患者の生活機能・運動機能の把握やその改善も期待されるわけであり,総合診療にはリハビリがセットで盛り込まれねばならない時代になった.
 しかし,医学生時代や研修医時代にきちんとリハビリを学んだ医師は少なく,臨床現場では患者の生活機能・運動機能に関心がなかったり,把握をしていたとしても改善すべきリハビリ技術をもたないために,多くの患者・家族が困っている状況にある.
 本特集は,リハビリを全くご存じない方でも,読後ただちに無理のない安全なリハビリを患者に提供できるように,専門医に解説してもらうことをコンセプトとした.循環器疾患,呼吸器疾患,糖尿病・代謝疾患,重度肥満症,腎臓疾患,肝臓疾患,がん,高齢者に対するリハビリを取り上げ,さらに,治療が安静・運動制限から運動療法へとコペルニクス的転回をした心不全,慢性腎臓病,重複障害を取り上げている.執筆者は,内科医としての十分な経験をもちながら,きちんとリハビリをも行っている専門家ばかりである.
 本特集が,現場で活躍する内科医の診療で,寝たきりの患者をつくらないことに役立てば幸いである.また特集内で紹介した,内科医に必要な基本的リハビリの知識と技術を身につければ,患者の生活機能や運動機能を改善できる「さらなる名医」になれることだろう.そして,リハビリに興味をもたれたら,ぜひ日本リハビリテーション医学会をはじめとするリハビリ関連学会へも入会し,さらに知識と技術を身につけていただくことをお願いしたい.

[編集幹事]東北大学医学系研究科内部障害学/東北大学病院リハビリテーション部 上月正博

特集の目次

■総 論
内科疾患で今なぜ内部障害リハビリテーションが必要か?(上月正博)

■循環器
心筋梗塞のリハビリテーション(大宮一人)
心不全のリハビリテーション(牧田 茂)
末梢動脈疾患のリハビリテーション(杉村浩之,他)

■呼吸器
COPD のリハビリテーション(黒澤 一)
間質性肺炎のリハビリテーション(海老原 覚,他)
誤嚥性肺炎のリハビリテーション(海老原 覚,他)

■生活習慣病
糖尿病のリハビリテーション(細井雅之,他)
脂質異常症のリハビリテーション(木庭新治)
高度肥満症のリハビリテーション(鈴木文歌,他)
高血圧のリハビリテーション(有田幹雄)
慢性腎臓病のリハビリテーション(笹瀬謙太郎,他)
NAFLD/NASH のリハビリテーション(水田敏彦)

■応用編
がんのリハビリテーション(岡 阿沙子,他)
高齢者内科疾患のリハビリテーション(金丸晶子,他)
重複障害のリハビリテーション(上月正博)

連載

今月のお薬ランキング(14)
抗うつ薬(浜田康次)

「治療」「薬局」合同連載 Dr. ヤンデルの言葉のネタ帳
—“病院ことば”の,じっくり,例えば,結局は—(2)
こう言い換えたら,快感かい —Note 2.「寛解」を言い換える—(市原 真)

「治療」「薬局」合同連載 ポリファーマシー“ 処方整理力”を鍛える! Dトレ(14)
一生モノのお薬ですか?(矢吹 拓)

楽しく臨床(13)
嚥下障害の老衰患者をどこで診るか(宮森 正)

ゼロからわかる遠隔医療(11)
遠隔診療をめぐる現状(竹村昌敏)〈監修〉exMedio