最新号

「薬局」2018年12月 Vol.69 No.13

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2018年12月 Vol.69 No.13
ジェネリック外用剤
患者のニーズにあった製剤を選択するための見方・考え方

定価:2,160円(本体2,000円+税8%)

特集の目次

■特集にあたって(緒方 宏泰)

■ジェネリック外用剤のキホンQ&A
・生物学的同等性とは何ですか?臨床効果も同等と言えるのでしょうか?(武藤 正樹)
・ジェネリック外用剤の生物学的同等性はどの試験でどう評価されますか?(小川 卓巳)
・In vitro放出試験・透過試験はどのような意味をもちますか?(緒方 宏泰)
・ジェネリック外用剤は安定性も同等と言えますか?(山内 仁史 ほか)
・ロット間のバラツキ・海外原薬・不純物・安定供給はどう考えればいいですか?(四方田 千佳子)
・ジェネリック外用剤の採用の際にみるべきポイントは?(小池 博文)
・ジェネリック外用剤の品質に関する文献を吟味するポイントは?(吉田 寛幸 ほか)

■徹底解説! ジェネリック外用剤の製剤的特徴
・ステロイド・タクロリムス(半固形製剤)(木村 早希 ほか)
・抗微生物薬(半固形製剤)(山藤 満)
・NSAIDs(半固形製剤)(山田 成樹)
・保湿剤-ヘパリン類似物質外用剤について-(園部 尭仁 ほか)
・褥瘡治療薬(関根 祐介)
・NSAIDs(貼付剤)(越塚 宏美 ほか)
・気管支拡張薬・血管拡張薬(貼付剤)(安島 秀友 ほか)
・フェンタニル・リドカイン(貼付剤)(佐野 元彦)
・ステロイド(点眼剤・点鼻剤)(續山 敬太 ほか)
・抗微生物薬(点眼剤)(外山 聡)
・緑内障・ドライアイ治療薬(今村 政信 ほか)

■ジェネリック外用剤の「使用感」に着目した薬剤選択(和田 侑子 ほか)

■ジェネリック外用剤への不安と薬剤師の役割(坂口 眞弓)

シリーズ

■薬立つブレイクスルー! メディカル・レコード書き方講座 最終回
薬剤師の記載するメディカル・レコード
(寺沢 匡史)

■プロフェッショナルEYE 専門薬剤師からみた勘所
CKD患者の抗菌薬を最適化せよ!
(三星 知)

■医療マンダラ ~思考と感性のセンスを磨く~
異文化を理解するために
~新しいコンセプトの理解には,文化的背景を知る必要がある!~
(中野 重行)

巻頭言

 人口構造の不可避的な変化に対応するため,医療体制の大幅な見直しが進められている.保険医療体制の逼迫化が避けられず,医療費適正化計画が立てられている.それには,入院医療費は,都道府県の医療計画(地域医療構想)に基づく病床機能の分化・連携の推進の成果を反映させて推計する,外来医療費は,糖尿病の重症化予防,特定健診・保健指導の推進,後発医薬品の使用促進(80%目標),医薬品の適正使用による医療費適正化の効果を織り込んで推計する,と述べられている.対応の一つの策に挙げられているジェネリック医薬品の使用促進策では,2020年9月までにジェネリック医薬品の数量シェアを80%にすることの目標が設定され,2018年第1四半期の数量シェアは72.2%(日本ジェネリック製薬協会)に到達している.外用剤はジェネリック医薬品の中でも特異的な状況にあると目立つ存在になってきている.全国健康保険協会(協会けんぽ)の調査によれば,外皮用薬の使用割合が他の用剤に比して特に低い(平均68.2%,外皮用薬38.6%)値を示している.また,少し古いデータとはなるが,兵庫県健康福祉部健康局薬務課のジェネリック医薬品から先発医薬品に戻った事例調査(平成26年度)によれば,戻った理由について,割合として最も高い理由は,内服薬は効果が最も高い値であったのに対し,外用剤は効果や副作用は低く使用感が最も高くなっていた.また,外用剤を薬効別でみた場合,先発医薬品に戻した理由で割合の高いものは,眼科用薬が容器などの使用感に対し,他の医薬品では薬の使用感になっていた.外用剤は難しい医薬品であり,対応が遅れている状況にあるが,一方では,薬剤師の腕の見せどころである.本特集が,最も遅れている外用剤の使用率アップに大きな力になること,患者に適切な外用剤を届ける存在になることを期待する.

緒方 宏泰
明治薬科大学 名誉教授

次号予告

2019年1月 Vol.70 No.1
Evidence Update 2019
― 最新の薬物治療のエビデンスを付加的に利用する ―