最新号

「薬局」2018年1月 Vol.69 No.1

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2018年1月 Vol.69 No.1
Evidence Update 2018
最新の薬物治療のエビデンスを付加的に利用する

定価:2,160円(本体2,000円+税8%)

特集の目次

■特集にあたって(名郷 直樹)

■今年の論文ベスト・テン(名郷 直樹)

■エキスパートが注目する最新エビデンスをアップデート!
・降圧薬(小原 拓)
・抗不整脈薬(梶間 勇樹ほか)
・心不全治療薬(高井 靖ほか)
・虚血性心疾患治療薬(和田 恭一)
・抗血栓薬(入江 利行)
・気管支喘息治療薬(坂野 昌志)
・慢性閉塞性肺疾患治療薬(宮崎 雅之)
・消化性潰瘍治療薬(米田 博輝)
・肝炎治療薬(原田 大ほか)
・糖尿病治療薬(青島 周一)
・脂質異常症治療薬(青島 周一)
・高尿酸血症治療薬(三宅 健文)
・統合失調症治療薬(桑原 秀徳)
・うつ病・睡眠障害治療薬(桑原 秀徳)
・抗てんかん薬(森 美穂ほか)
・認知症治療薬(福士 元春)
・鎮痛薬(神林 祐子)
・抗リウマチ薬(永幡 研ほか)
・骨粗鬆症治療薬(南郷 栄秀)
・抗菌薬(門村 将太)
・抗ウイルス薬(矢倉 裕輝)
・抗真菌薬(山田 和範)
・ワクチン(福士 元春)
・肺癌治療薬(林 稔展)
・胃癌治療薬(吉村 知哲)
・大腸癌治療薬(飯原 大稔ほか)
・前立腺癌治療薬(川上 和宜)
・膵臓癌治療薬(篠原 旭)
・乳癌治療薬(山口 健太郎ほか)
・子宮癌治療薬(佐藤 淳也)
・悪性リンパ腫治療薬(中島 寿久ほか)

シリーズ

■緩和ケアでの問題解決力を磨く! 薬剤師のための5ステップ実践ガイドROO製剤を提案する,その前に
(中村 博子/伊勢 雄也/片山 志郎/鈴木 規仁/岡村 由美子)

■プロフェッショナルEYE 専門薬剤師からみた勘所
セファロスポリン系抗菌薬に自然耐性である腸球菌菌血症の治療を研究せよ!
(望月 敬浩/倉井 華子)

■Dr. ヤンデルの言葉のネタ帳 〜“病院ことば”の,じっくり,例えば,結局は〜
両方やらなくっちゃあならない 〜Note 10. 「 緩和ケア」を言い換える(後編)〜
(市原 真)

巻頭言

 今年もまたEvidence Updateをお届けすることになりました.おそらく昨年度も同じような書き出しだったような気がします.そして今年もまた同じ思いでこの巻頭言を書いています,と書いて,ちょっと待てと思いました.本当に「同じ」思いなのだろうかと.さらに書けば,この「同じ」と思うことこそ,日々の業務の最大の敵の一つではないかと.
 同じことをくり返すのも,それはそれで立派なことです.その同じことのくり返しの基盤がなければ,仕事にならないでしょう.しかし,その同じに安住し,まったく同じになってしまうと,立派な仕事もほころび始めます.まったく同じでは進歩がないし,それが続けば退屈で続けるのが難しくなってきます.そこで,進歩しようと,退屈しないように何か新しいものはないかと,考えたり,勉強したりするわけです.先ほど同じは敵だと言いましたが,そこも間違いでした.同じは敵ではありません.同じような毎日に「同じ」ように新しいことを付け加えていく,つまり少しずつ違うことが「同じ」毎日,ということです.
 そう考えると,日々のEBMの実践もその例外ではありません.これまでの研究結果をもとに,同じ説明を患者にくり返す,それが基盤にあります.しかし,それに満足することなく,常に新しい論文を勉強しては,それを付け加えて,日々の業務を改善していく,そういう昨日と少し違う,「同じ」毎日です.
 この同じを基盤とし,まったく同じかというと同じでなく,少しずつ違うという点で「同じ」毎日をくり返していく,この日々の普遍をEBMの実践に敷衍すれば,EBMの実践を,以下のように言い換えることができるかもしれません.
 EBMの実践とは,毎日の同じような臨床実践のくり返しの中に,ちょっとした違いを見つけて,同じことのくり返しである安心感と,そこに新しいことを付け加える喜びとで,日々の仕事を,よりやりがいのある,楽しいものにしていく営みである.
 本特集が,みなさんの日々の同じような毎日に,何かしら新しいものを付け加えるようなものになれば幸いです.

名郷 直樹
武蔵国分寺公園クリニック 院長

次号予告

2018年2月 Vol.69 No.2
副作用への漢方薬活用術
― エキスパートに学ぶ活用事例総まとめ ―