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「薬局」2018年6月 Vol.69 No.7

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2018年6月 Vol.69 No.7
訪日外国人数増加と輸入感染症
外国人患者対応のエッセンス

定価:2,160円(本体2,000円+税8%)

特集の目次

■特集にあたって(大曲 貴夫)

■海外感染症の流行状況と訪日外客数増加による輸入感染症リスク~感染症に国境はない~(横塚 由美)

■感染症を見逃さない・対応するための知識とノウハウ
・侵襲性細菌感染症(福島 慎二)
・蚊媒介感染症(加藤 康幸)
・細菌性腸管感染症(馳 亮太)
・麻疹・風疹・水痘・ムンプス(山元 佳)
・インフルエンザ・中東呼吸器症候群・結核(髙﨑 仁)
・性感染症(大路 剛)

■しっかり押さえておきたい外国人患者での感染症治療の留意点
・外国人患者に対する感染症治療のポイントとピットフォール(忽那 賢志)
・外国人患者において薬物動態を考える際の留意点(浜田 幸宏ほか)

■外国人患者対応の実践ポイント
・トラブルを回避するための外国人患者対応の勘所(堀 成美)
・外国人患者への服薬支援(増田 純一)

シリーズ

■プロフェッショナルEYE 専門薬剤師からみた勘所
CKD患者の骨折を予防せよ!
(三星 知)

■Dr. ヤンデルの言葉のネタ帳 ~“病院ことば”の,じっくり,例えば,結局は~
全国くまなく探せばどこかに外来軒というラーメン屋がありそうだ
~Note 15. 「外来」を言い換える~
(市原 真)

■薬立つブレイクスルー! メディカル・レコード書き方講座
ポリファーマシーをアセスメントしよう~透析編~
(永井 亜美/寺沢 匡史)

■医療マンダラ ~思考と感性のセンスを磨く~
被験者の視点から見た世界初の華岡青洲による全身麻酔:HistoryからHertoryへ
~医は仁ならざるの術,努めて仁をなさんと欲す(大江雲澤)~
(中野 重行)

巻頭言

 日本政府観光局によると,訪日外国人数は2013年に初めて1,000万人を突破し,2017年にはおよそ2,900万人まで到達し,近年急激に増加している.さらに,2020年には東京オリンピック・ パラリンピックが開催される予定であり,政府は2020年における訪日外国人数の計画目標を4,000万人とするなど,大幅な増加が予想されている.このように訪日外国人数が増加すれば,滞在中に体調不良を起こして医療機関を受診する外国人の数も当然増加する.外国人患者の増加に伴って注意すべき疾患はさまざまあるが,感染症への対応,特に輸入感染症への対応はその大きな課題の一つである.よって今後医療機関では「外国人への対応」と「輸入感染症への対応」を車の両輪として整備していく必要がある.
 そこで今回本誌では,訪日外国人数増加と輸入感染症にスポットをあて,輸入感染症診療の実践から外国人患者応対のポイントついて,わが国を代表する第一線でご活躍の先生方にご解説いただく本特集を企画した.増加が危惧される輸入感染症の個々の対処法,外国人患者における感染症治療上の留意点,トラブルの起きやすい場面とその対応,服薬支援など話題は多岐にわたる.
 人口構造が変わって超高齢社会となる,医療が再び地域を中心に展開される「地域包括ケア」への流れなど,医療とこれを取り巻く環境は近年激変している.「外国人への対応」と「輸入感染症への対応」もまさにこれからの時代の医療の大きな課題である.本特集が読者に資する内容となっていることを願ってやまない.

大曲 貴夫
国立国際医療研究センター病院 副院長・国際感染症センター長