ブックタイトル薬局69巻6月号

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概要

薬局69巻6月号

大曲 貴夫国立国際医療研究センター病院 副院長・国際感染症センター長日本政府観光局によると,訪日外国人数は2013年に初めて1,000万人を突破し,2017年にはおよそ2,900万人まで到達し,近年急激に増加している.さらに,2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催される予定であり,政府は2020年における訪日外国人数の計画目標を4,000万人とするなど,大幅な増加が予想されている.このように訪日外国人数が増加すれば,滞在中に体調不良を起こして医療機関を受診する外国人の数も当然増加する.外国人患者の増加に伴って注意すべき疾患はさまざまあるが,感染症への対応,特に輸入感染症への対応はその大きな課題の一つである.よって今後医療機関では「外国人への対応」と「輸入感染症への対応」を車の両輪として整備していく必要がある.そこで今回本誌では,訪日外国人数増加と輸入感染症にスポットをあて,輸入感染症診療の実践から外国人患者応対のポイントついて,わが国を代表する第一線でご活躍の先生方にご解説いただく本特集を企画した.増加が危惧される輸入感染症の個々の対処法,外国人患者における感染症治療上の留意点,トラブルの起きやすい場面とその対応,服薬支援など話題は多岐にわたる.人口構造が変わって超高齢社会となる,医療が再び地域を中心に展開される「地域包括ケア」への流れなど,医療とこれを取り巻く環境は近年激変している.「外国人への対応」と「輸入感染症への対応」もまさにこれからの時代の医療の大きな課題である.本特集が読者に資する内容となっていることを願ってやまない.特集にあたってp9 海外感染症の流行状況と訪日外客数増加による輸入感染症リスク~感染症に国境はない~p19 感染症を見逃さない・対応するための知識とノウハウp62 しっかり押さえておきたい外国人患者での感染症治療の留意点p76 外国人患者対応の実践ポイント特 集外国人患者対応のエッセンス6 2512 薬 局 2018 Vol.69, No.7 薬 局 2018 Vol.69, No.7 2513 7