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カテゴリー: 形成外科学

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TEXTシリーズ

TEXT形成外科学

改訂3版

東京大学 名誉教授・杏林大学 教授 波利井清紀 監修
埼玉医科大学 教授 中塚貴志 編集
名古屋大学 教授 亀井 譲 編集

定価

6,600(本体 6,000円 +税10%)


  • 四六倍判  425頁
  • 2017年3月 発行
  • ISBN 978-4-525-31833-8

12年ぶりの大改訂!医学部学生や研修医が覚えておく必要のある最低限の知識をベースに,さらに新しい形成外科の発展を,多くのイラスト,写真を用いてビジュアルにまとめた.各大項目の冒頭には「Key Word」や「重要事項」を掲出し,予習・復習の際に大いに役立つものとした.

  • 序文
  • 目次
序文
 本書は1996年に初版(編集:藤野豊美,田嶋定夫,波利井清紀)が刊行され,2004年の改訂第2版(監修:波利井清紀,編集:森口隆彦,鳥居修平,中塚貴志)でその内容をかなり改訂した.しかし,初版より約20年を経過した間に,形成外科学をとりまく環境も大きく変化している.特に,一般社団法人 日本形成外科学会は,医師国家試験作成へも積極的に参画し,日本専門医機構が認定する専門医の基本診療科の一つにも認められ,現在約5,000人の会員と2,600名近くの専門医を有するに至っている.
 元来,形成外科は外科医学の中でも手術手技を中心とする臨床医学の要素が強く,特に学生の卒前教育と医師国家試験にも対応できる基礎教育に,最新の知識を詳述した適当な教科書が少ないのが欠点であった.現在でも,学生や初期研修医が気軽に手に取って学べる教科書が他の診療科に比べて圧倒的に少ない.
 本書の執筆者の多くは,日頃より大学で学生の教育に従事されるとともに,学会などで積極的に活躍されておられる方々である.また,各章の冒頭には,医師国家試験や専門医試験にも出題されると思われる最新の「重要事項」を,箇条書きにしてわかりやすい教科書づくりを目指した.
 編集にご尽力いただいた埼玉医科大学形成外科・美容外科教授中塚貴志氏,名古屋大学形成外科教授亀井譲氏に深謝するとともに,編集の実務を担当していただいた南山堂高見沢恵氏にお礼申し上げる.


2017年2月
波利井清紀
目次
総論Ⅰ 基本知識
Ⅰ.形成外科の概念
Ⅱ.診察法と術前の準備
 A.問 診
 B.診断と治療法の決定
 C.形成外科におけるインフォームドコンセント
 D.術前の準備
Ⅲ.精神医学的知識
 A.なぜ,形成外科領域の医療従事者に精神医学的素養が求められるのか
 B.こころの理解のために
 C.こころの構えの歪みから形の修正を求める場合:醜形恐怖症について
 D.こころの性と身体的性の不一致からくる障害:性同一性障害
Ⅳ.形態発生学の基礎知識
Ⅴ.先天異常症の概念
 A.先天異常の定義
 B.先天異常の分類
 C.その他
Ⅵ.創傷治癒
 A.皮膚の構造と生理
 B.創傷治癒のメカニズム
 C.創傷治癒に関わる因子
 D.創傷治癒の阻害因子
Ⅶ.瘢痕とケロイド
 A.瘢痕と肥厚性瘢痕
 B.ケロイド

総論Ⅱ 治療手技
Ⅰ.基本手技
 A.形成外科的手術手技の特徴
 B.皮膚切開・切除と縫合
 C.術後の処置とケア
 D.Z形成術・W形成術と幾何学的皮弁
Ⅱ.皮膚表面外科
 A.目的と種類
 B.削皮術
 C.電気外科治療
 D.凍結療法
 E.皮膚レーザー療法
 F.ケミカルピーリング
Ⅲ.植皮術
 A.植皮術の基本的知識
 B.遊離植皮術
 C.皮 弁
Ⅳ.骨移植と軟骨移植
 A.骨移植
 B.軟骨移植
Ⅴ.その他の組織移植
 A.粘膜移植
 B.脂肪移植
 C.真皮脂肪移植
 D.筋肉移植
 E.筋膜,腱移植
 F.神経移植
 G.血管移植
 H.硬毛移植
 I.爪移植
 J.遊離複合移植
Ⅵ.再生医療・ティッシュエンジニアリング
 A.歴 史
 B.手技・体制の確立
 C.臨床への応用:再生誘導療法の理論
 D.今後の展望
Ⅶ.微小外科(マイクロサージャリー)
 A.定 義
 B.歴 史
 C.基本手技
 D.切断組織の再接着
 E.血管柄付き遊離組織移植術
Ⅷ.ティッシュエキスパンション法(組織拡張法)
 A.原理と歴史
 B.エキスパンダーの構造と種類
 C.適応と症例の選択
 D.手 技
 E.合併症と対策
Ⅸ.クラニオフェイシャルサージャリー(頭蓋顔面外科)
 A.定義と歴史
 B.適応疾患
 C.基本手術手技
 D.術後管理と合併症
Ⅹ.シミュレーション外科
 A.CTと3D?CT
 B.3次元実体モデルとシミュレーション手術
 C.コンピュータ外科
ⅩⅠ.仮骨延長法
 A.原理と目的
 B.形成外科における適応
 C.手術手技
 D.合併症と対策
ⅩⅡ.内視鏡下手術
 A.手技と目的
 B.手術機器
 C.形成外科における適応
 D.代表的手術法
ⅩⅢ.医療材料
 A.人工補填材
 B.創傷被覆材
ⅩⅣ.局所陰圧閉鎖療法
 A.歴 史
 B.原理と目的
 C.治療方法
 D.機 器
 E.適 応
 F.創内持続陰圧洗浄療法

各論Ⅰ 先天性疾患
Ⅰ.頭頸部
 A.頭蓋・顔面骨の先天異常
 B.顔面裂
 C.口唇裂,顎裂,口蓋裂
 D.眼瞼の先天異常症
 E.外 鼻
 F.耳 介
 G.顎顔面・口腔
 H.頸 部
Ⅱ.躯 幹
 A.躯幹の発生
 B.胸壁・乳房の先天異常症
 C.腹部・背部の先天異常症
Ⅲ.陰部・会陰部の先天異常
 A.泌尿・生殖器の発生
 B.女性尿・生殖器の先天異常症
 C.男性尿・生殖器の先天異常症
 D.性分化疾患
Ⅳ.四 肢
 A.四肢の発生
 B.四肢先天異常と遺伝
 C.手の発生からみた軸と列
 D.四肢先天異常の分類
 E.手足先天異常の治療
Ⅴ.母斑・母斑症
 A.定 義
 B.分 類
 C.母斑症(神経皮膚症候群)

各論Ⅱ 後天性疾患
Ⅰ.外 傷
 A.初期治療と新鮮創の処置
 B.外傷創の処置とデブリードマン
 C.陳旧創の処置
 D.身体各部の外傷
Ⅱ.顔面神経麻痺
 A.顔面神経の解剖
 B.表情筋と顔面神経
 C.診 断
 D.原 因
 E.治 療
Ⅲ.後天性眼瞼下垂症
 A.概 念
 B.治 療
Ⅳ.熱 傷
 A.熱傷の原因と分類
 B.熱傷の病態生理
 C.熱傷の診断
 D.救急処置
 E.全身的治療
 F.局所療法
 G.特殊部位の熱傷
 H.熱傷の後遺症
Ⅴ.特殊な損傷
 A.化学熱傷
 B.放射線皮膚障害と潰瘍
 C.電撃傷
 D.低温損傷
Ⅵ.褥 瘡
 A.定 義
 B.褥瘡の疫学
 C.発 症
 D.予 防
 E.診 断
 F.治 療
Ⅶ.難治性潰瘍・感染創
 A.定 義
 B.原因と治療
 C.難治性潰瘍治療の全般について
 D.感染創の治療
Ⅷ.リンパ浮腫
 A.リンパ浮腫の定義と分類
 B.発生機序
 C.発生部位と臨床症状
 D.治 療
Ⅸ.腫 瘍
 A.腫瘍の定義と種類
 B.皮膚腫瘍
 C.皮膚良性腫瘍
 D.皮膚悪性腫瘍
 E.皮膚以外の腫瘍と腫瘍性病変
 F.血管腫・血管奇形・脈管系疾患
Ⅹ.腫瘍切除後の再建
 A.目 的
 B.再建法の種類と選択
 C.頭頸部再建(含む頭蓋底再建)
 D.乳房・胸壁の再建
 E.腹壁の再建
 F.会陰・殿部の再建
 G.腫瘍切除後の四肢の再建
ⅩⅠ.変性疾患・膠原病と再建
 A.変性疾患・膠原病と体表変形
 B.ロンバーグ病
 C.強皮症
 D.その他の皮膚形成異常と萎縮症
ⅩⅡ.美容外科
 A.定 義
 B.概 念
 C.歴 史
 D.身体測定法と美の基準
 E.患者の心理的側面
 F.治療手技
 G.インフォームドコンセント
 H.身体各部の代表的治療法
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