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 ジェネラリストが
「いま」必要な情報を届ける雑誌

月刊:毎月1日発行 B5判 定価:2,750円(本体2,500円+税10%) ISSN 0022-5207

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2022年9月 Vol. 104 No.9

その健診異常,精査しなきゃダメですか?

定価

2,750(本体 2,500円+税10%)

  • 今月の視点
  • 特集の目次
  • 連載
今月の視点
グレーゾーンにどう対処すべきか

 プライマリ・ケアの現場でよく遭遇する「健診異常」.さまざまな領域の健診異常があり,幅広い問題を取り扱うプライマリ・ケア医の強みである包括性や継続性を発揮できる大変重要な場面である.健診の異常値をどう解釈し,いつ精査に持ち込むのか.よくある疾患と,まれな疾患だが見落としたくない鑑別疾患の狭間でわれわれは常に現場で悩みながら最善のケアを提供するべく奮闘している.
 一言で「健診異常」といっても特定健診における血圧高値の指摘から,何らかの健康フェスティバルで測定された「血管年齢」など一般的な保険診療の枠組みでは認知されていないようなものまで幅広い内容を含んでいる.聞いたことのない健診項目に遭遇することもあることだろう.異常が出た際にどのように扱うのか,取り決められないまま「やりっぱなし」の健診が世の中には一定数存在している.誰がどのようにその異常値を取り扱えばよいのか,現場では判断に迷うこともある.
 本特集は健診異常のなかでも「明らかに特定の疾患を想起し,すみやかに専門医に紹介するわけではない」程度の異常や,「それほど大きく正常値から外れていない」グレーゾーンにどう対処すべきか,ということを可能な限りのエビデンスやガイドラインから情報を集約し読者の皆様にお届けしたいと願って企画した.プライマリ・ケア医であれば健診異常に対処する際に「できればきちんと調べてみたいな」と思うような項目,内容を取り上げ,保存版として手元に残しておきたい資料となるよう執筆者に工夫をしていただいた.
 また「健診異常」を考えるうえで知っておくべき情報,整理されていない論点,今後問題となるようなトピックについても取り上げている.
 本特集が日々の臨床の一助としてかゆいところに手が届くような一冊となることを願っている.

〔編集幹事〕
医療法人渓仁会 手稲家庭医療センター/手稲渓仁会病院 病院総合診療・家庭医療科
小嶋 一
特集の目次
■総 論
そもそも健診とは(小嶋 一,他)
コラム:健診異常の場合に医療保険で精査してもよいのだろうか?(小嶋 一)
健診・検診 Dos & Don’ts(廣岡伸隆)

■各 論
腫瘍マーカー(神山雄基,他)
DXA以外の骨密度(棚元なな)
血管年齢(島津匠生)
肺年齢(棟近 幸)
血算の異常 ─好中球減少症のマネジメントと貧血の基準─(西脇典子,他)
腎機能異常,検尿異常 ─血尿のマネジメント─(宮植和希)
エコー検診 ─胆嚢ポリープのマネジメント─(小林尭広)
感染症(梅毒)(小橋川美紀)
CRP/ESR(松澤廣希)
血糖値 ─糖尿病の診断基準を満たさない耐糖能異常(境界型糖尿病)への対応─ (竹内優貴)
コラム:薬局での HbA1c 検査(小嶋 一)
脂質異常症(谷村夏姫)
血 圧(斎藤雅也,他)
連載
在宅医療の質を高める!(3)
多職種連携には情報の共有と方針の統一が必要(永井康徳)
 
えびさんぽ(9)
検診を受けると健康で長生きできますか?(青島周一)
 ─ ランドマークスタディと路地裏エビデンス
 ─ 臨床での使い方
 
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