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「いま」必要な情報を届ける雑誌

月刊:毎月1日発行 B5判 定価:2,750円(本体2,500円+税10%) ISSN 0022-5207

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2024年7月 Vol. 106 No.7

皮膚外用薬を使いこなす!

ISBN 978-4-525-93006-6

定価

2,750(本体 2,500円+税10%)

  • 今月の視点
  • 特集の目次
  • 連載
今月の視点
手を伸ばし,皮膚外用薬を使いこなそう

 一般医が皮膚疾患を診る動機はさまざまあるでしょうが,治療選択肢はおおむね内科的な薬物療法(内服薬,注射薬)と外科的な手術療法に分けられると思います.それぞれ広く用いられている手段ですので,その延長線上で実行可能な治療法でしょう.
 これらに加え,皮膚科特有とも思われる治療法として,紫外線照射装置やレーザーといった機器を用いた治療法,外用薬を用いた薬物療法(外用療法)があります.高額な機械にはなかなか手を出しにくくとも,外用薬には容易に手が届きます.皮膚疾患への対応力向上のためには,まずこちらの習得を目指すのが理に適っています.
 本特集は,一般医の先生方を対象とし,皮膚外用療法のノウハウをお伝えすることを目的として企画したものです.外用薬の種類別に解説する方法もありますが,一般医にとっては病気から入ったほうが読みやすいのではないかと考えました.そこで,疾患名を掲げ適応となる外用薬を対応させて解説する形式を採ることとし,17のテーマを選びました.
 執筆陣は,外用薬を自家薬籠中のものとして日々使いこなしている皮膚科医です.新しく世に出た外用薬の情報もふんだんに盛り込まれていますので,知識のアップデートにも有用な原稿が揃ったものと自負しています.また,幕間において,外用療法のちょっとしたコツと落とし穴に関するコラムを7つ挿入しておきました.箸休め,あるいはcoffee break的な読み物としてお楽しみいただければ幸いです.
 最後に,寄稿してくださった先生方に衷心より感謝申し上げます.診療や育児・介護に忙殺され,わずかに残った自分の時間を割いてご執筆いただいた先生もいらっしゃいます.かように身を削って作りあげた本特集が,プライマリ・ケアの場における外用療法の実践に役立つならば,筆者・編者の苦労も報われるというものです.

〔編集幹事〕
東京医科大学八王子医療センター皮膚科
梅林芳弘
特集の目次
湿疹[ステロイド外用薬](沼田貴史)
皮脂欠乏症[保湿薬](星野 優)
アトピー性皮膚炎[タクロリムス,デルゴシチニブ,ジファミラスト](伊藤友章)
手湿疹[ステロイド外用薬,サリチル酸ワセリン,亜鉛華軟膏](吉田薫子)
襁褓皮膚炎[ステロイド外用薬,亜鉛華(単)軟膏](神﨑美玲)
皮膚の細菌感染症[外用抗菌薬](木村友梨,他)
表在性皮膚真菌症[外用抗真菌薬](比留間淳一郎)
爪白癬[エフィナコナゾール,ルリコナゾール](原田和俊)
疥癬・シラミ症[フェノトリン,クロタミトン,ジメチコン](藤井のり子)
尖圭コンジローマ,日光角化症[イミキモド](前 賢一郎)
凍瘡[ビタミンE・A 軟膏](中澤亜美香,他)
日光皮膚炎[ステロイド外用薬,サンスクリーン剤](斉藤 彬)
褥瘡,熱傷,皮膚潰瘍[スルファジアジン銀,ブクラデシンナトリウム,プロスタグランジンE1,トラフェルミン](能登 舞)
痤瘡[アダパレン,過酸化ベンゾイル](井上紗惠)
脱毛症[ステロイド外用薬,カルプロニウム塩化物,ミノキシジル](鈴木理紗)
多汗症[外用抗コリン薬](稲澤美奈子)
乾癬[ステロイド/ ビタミンD3 配合剤](石塚洋典)

■コラム
ステロイド外用薬処方時注意すべき鑑別疾患(梅林芳弘)
蕁麻疹に外用薬は必要か?(梅林芳弘)
伝染性膿痂疹にステロイド外用薬は可か?(梅林芳弘)
リンデロン®-V か-VG か(梅林芳弘)
ヘルペスに外用抗ウイルス薬は必要か?(梅林芳弘)
熱傷にステロイド外用薬は必要か?(梅林芳弘)
妊婦に禁忌の外用薬(梅林芳弘)
連載
在宅医療の質を高める!(14)
食べることは生きること(永井康徳)

えびさんぽ(31)
外来患者に対する薬剤師の介入には,どのような効果が期待できますか?(青島周一)
─ランドマークスタディと路地裏エビデンス
─臨床での使い方

Dr. Shin のよくわかる即戦力漢方(2)
咳喘息の治療を受けているのに咳が止まらない!!(橋本進一)

緩和Case Based 教育ディスカッション(8)
呼吸器症状のマネジメントとステロイド(宇井睦人)

総合診療POEMs ─診療で使える! 旬なオススメ文献─ (18)
非機能性副腎腫瘍,本当に経過観察で大丈夫?(清和寛二郎,他)
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