とびだせ、薬剤師!
臨床現場で活躍する薬剤師の知識やスキルのおさらい&アップデートをサポートする雑誌
月刊:毎月5日発行 B5判 定価:2,200円(本体2,000円+税10%)※増刊号・臨時増刊号を除く ISSN 0044-0035
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月刊:毎月5日発行 B5判 定価:2,200円(本体2,000円+税10%)
※増刊号・臨時増刊号を除く ISSN 0044-0035
睡眠薬のトリセツ 今すぐ使える不眠治療の処方箋
定価
2,200円(本体 2,000円+税10%)
- 巻頭言
- 目次
巻頭言
特集にあたって ―不眠対応・睡眠薬処方におけるさまざまな課題と薬剤師に期待する役割―
精神的・身体的機能を正常に保つためには,“適切な睡眠”が必要です.“適切な睡眠”を確保するためには,まずは睡眠環境を整えることが重要ですが,それだけでは不十分な場合があります.次の手段として,睡眠薬などによる薬物治療が実施されることがありますが,不眠治療に対する知識不足などによって,睡眠薬の多剤使用(ポリファーマシー)の温床につながるケースもみられています.不眠に最も汎用されているベンゾジアゼピン系睡眠薬の日本での使用量は,米国や英国と比較して極めて多い結果が示されています(国連による調査結果).
ベンゾジアゼピン系睡眠薬使用についての抵抗感は薬剤師にも多くみられますが,闇雲に排他的になるのではなく,しっかりとその性質を理解しながら上手に使っていくことも必要かと思われます.また,新しい睡眠薬のメラトニン受容体作動薬のラメルテオンやオレキシン受容体拮抗薬のスボレキサントやレンボレキサントについても,どのような場面でより有用に使用できるのかを学ぶことで睡眠薬の適正使用につながります.
ポリファーマシーの問題に加え,不適切な睡眠管理や身体・精神状態の変化などにより,せん妄,転倒,精神的な異常行動などのトラブルが誘発されることがあります.どのように対応すればよいのかわからない医療スタッフ・患者・介護者もたくさんおり,睡眠薬の処方に関するアドバイスを薬剤師に求める場面が増えています.そこで,本特集では「睡眠薬のトリセツ」と題し,早期からの不眠への介入,不眠の改善とともに次の課題解決を目的に,本特集企画を立案しました.
・睡眠薬ポリファーマシーの解消
・睡眠薬による転倒・認知機能低下の予防
・入院患者でのせん妄対策
・OTC睡眠改善薬の長期服用者への受診勧奨
本特集では睡眠の薬物治療のエキスパートに睡眠薬の正しい使い方を指南していただきました.これを機に睡眠薬による不眠治療の知識をしっかりと整理しましょう.
鈴鹿医療科学大学薬学部 薬学科 教授
三輪 高市
精神的・身体的機能を正常に保つためには,“適切な睡眠”が必要です.“適切な睡眠”を確保するためには,まずは睡眠環境を整えることが重要ですが,それだけでは不十分な場合があります.次の手段として,睡眠薬などによる薬物治療が実施されることがありますが,不眠治療に対する知識不足などによって,睡眠薬の多剤使用(ポリファーマシー)の温床につながるケースもみられています.不眠に最も汎用されているベンゾジアゼピン系睡眠薬の日本での使用量は,米国や英国と比較して極めて多い結果が示されています(国連による調査結果).
ベンゾジアゼピン系睡眠薬使用についての抵抗感は薬剤師にも多くみられますが,闇雲に排他的になるのではなく,しっかりとその性質を理解しながら上手に使っていくことも必要かと思われます.また,新しい睡眠薬のメラトニン受容体作動薬のラメルテオンやオレキシン受容体拮抗薬のスボレキサントやレンボレキサントについても,どのような場面でより有用に使用できるのかを学ぶことで睡眠薬の適正使用につながります.
ポリファーマシーの問題に加え,不適切な睡眠管理や身体・精神状態の変化などにより,せん妄,転倒,精神的な異常行動などのトラブルが誘発されることがあります.どのように対応すればよいのかわからない医療スタッフ・患者・介護者もたくさんおり,睡眠薬の処方に関するアドバイスを薬剤師に求める場面が増えています.そこで,本特集では「睡眠薬のトリセツ」と題し,早期からの不眠への介入,不眠の改善とともに次の課題解決を目的に,本特集企画を立案しました.
・睡眠薬ポリファーマシーの解消
・睡眠薬による転倒・認知機能低下の予防
・入院患者でのせん妄対策
・OTC睡眠改善薬の長期服用者への受診勧奨
本特集では睡眠の薬物治療のエキスパートに睡眠薬の正しい使い方を指南していただきました.これを機に睡眠薬による不眠治療の知識をしっかりと整理しましょう.
鈴鹿医療科学大学薬学部 薬学科 教授
三輪 高市
目次
特集
睡眠薬のトリセツ
今すぐ使える不眠治療の処方箋
■特集にあたって
不眠対応・睡眠薬処方におけるさまざまな課題と薬剤師に期待する役割 (三輪 高市)
■「睡眠薬レシピの報連相」をはじめよう (三輪 高市)
■不眠に伴う課題の糸口を薬学的視点から探る
・睡眠薬ポリファーマシーに至る処方カスケードを阻止せよ! (村川 公央)
・病棟でみる不眠とせん妄の負のスパイラルを阻止せよ! (江角 悟)
・OTC睡眠改善薬の長期使用を防止せよ ─睡眠衛生指導と精神科へのアクセス─ (成井 繁)
■睡眠薬の特徴から不眠のイロハを整理する
・作用機序から睡眠に関連するホルモン・神経伝達物質を整理する (中村 友喜)
・作用時間から不眠の4つのタイプを整理する (内山 道子)
・睡眠薬では取り除けない不眠の要因を整理する (椎 崇)
■睡眠薬を選ぶ・使うに役立つ「これだけ!」DI(drug information)
・メラトニン受容体作動薬・オレキシン受容体拮抗薬 (別所 千枝)
・ベンゾジアゼピン受容体作動薬 (祖川 倫太郎)
・睡眠薬以外の不眠に効果のある向精神薬 (岡本 禎晃)
■キホン事例で学ぶ「ファーストチョイス」その理由
・一過性の不眠への頓服希望 (加藤 隆郎 ほか)
・夜間頻尿と不眠 (佐藤 守 ほか)
・認知症患者の不眠 (小路 純央)
・強い不安により続く不眠 (枝廣 暁 ほか)
・夜勤・交替勤務による不眠 (枝廣 暁 ほか)
・せん妄リスクはないが,その対策が必要な不眠 (児玉 英也 ほか)
・せん妄が疑われるときの睡眠確保 (安井 玲子)
・せん妄ハイリスク患者の不眠 (安井 玲子)
■キホン事例で学ぶ「減量・切り替え」その理由
・睡眠薬の切り替え・減量の全般論 (梅田 賢太)
・ベンゾジアゼピン系受容体作動薬減量中に来した不眠への対応 (永井 努)
・十分量の睡眠薬投与でも継続する不眠へのポリファーマシー対策 (村川 公央)
・眠れているが,転倒リスクの高い睡眠薬ポリファーマシーの整理 (江角 悟)
・OTC睡眠改善薬の長期使用からの離脱・切り替え (成井 繁)
■「睡眠薬に頼らない眠り」を目指した睡眠衛生指導のステップ (伊藤 光 ほか)
シリーズ
■えびさんぽ
オレキシン受容体拮抗薬は効果がありますか?
(青島 周一)
■医薬品適正使用・育薬フラッシュニュース
・ボリコナゾール併⽤でルキソリチニブの血中濃度上昇
・ビラスチンの⾷事の影響は効果には関係ない?
(佐藤 宏樹 澤田 康文)
■飲み合わせ研究所子どもの服薬Tips
〈第02回〉メジコン ®散10%
(小嶋 純 米子 真記)
■現場で働く薬剤師のための臨床薬学研究のオモテ・ウラ
〈第14回〉日常業務を論文化するオモテ・ウラ
(大井 一弥)
■腫瘍薬学ハイライト
RASを分子標的としたがん治療 ─創薬不可能分子からの脱脚
(川西 正祐)
■くすりのかたち外伝わかる! 使える!まいにち薬会話
〈第14回〉「選択的○○です」(後編)
(浅井 考介 柴田 奈央)
■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
〈第14回〉現代薬剤師の飛び道具? …トレーシングレポート
(大森 智史)
■喫茶よりみち薬剤師の知っ得リテラシー
曖昧な情報と社会と薬剤師〜よりみちを振り返る〜
(井出 和希)
■薬剤師力の型新たな思考と行動プランを手に入れろ!
〈拾肆ノ型〉腎機能は患者の体格や病状を診て判断せよ!
(小林 豊)
睡眠薬のトリセツ
今すぐ使える不眠治療の処方箋
■特集にあたって
不眠対応・睡眠薬処方におけるさまざまな課題と薬剤師に期待する役割 (三輪 高市)
■「睡眠薬レシピの報連相」をはじめよう (三輪 高市)
■不眠に伴う課題の糸口を薬学的視点から探る
・睡眠薬ポリファーマシーに至る処方カスケードを阻止せよ! (村川 公央)
・病棟でみる不眠とせん妄の負のスパイラルを阻止せよ! (江角 悟)
・OTC睡眠改善薬の長期使用を防止せよ ─睡眠衛生指導と精神科へのアクセス─ (成井 繁)
■睡眠薬の特徴から不眠のイロハを整理する
・作用機序から睡眠に関連するホルモン・神経伝達物質を整理する (中村 友喜)
・作用時間から不眠の4つのタイプを整理する (内山 道子)
・睡眠薬では取り除けない不眠の要因を整理する (椎 崇)
■睡眠薬を選ぶ・使うに役立つ「これだけ!」DI(drug information)
・メラトニン受容体作動薬・オレキシン受容体拮抗薬 (別所 千枝)
・ベンゾジアゼピン受容体作動薬 (祖川 倫太郎)
・睡眠薬以外の不眠に効果のある向精神薬 (岡本 禎晃)
■キホン事例で学ぶ「ファーストチョイス」その理由
・一過性の不眠への頓服希望 (加藤 隆郎 ほか)
・夜間頻尿と不眠 (佐藤 守 ほか)
・認知症患者の不眠 (小路 純央)
・強い不安により続く不眠 (枝廣 暁 ほか)
・夜勤・交替勤務による不眠 (枝廣 暁 ほか)
・せん妄リスクはないが,その対策が必要な不眠 (児玉 英也 ほか)
・せん妄が疑われるときの睡眠確保 (安井 玲子)
・せん妄ハイリスク患者の不眠 (安井 玲子)
■キホン事例で学ぶ「減量・切り替え」その理由
・睡眠薬の切り替え・減量の全般論 (梅田 賢太)
・ベンゾジアゼピン系受容体作動薬減量中に来した不眠への対応 (永井 努)
・十分量の睡眠薬投与でも継続する不眠へのポリファーマシー対策 (村川 公央)
・眠れているが,転倒リスクの高い睡眠薬ポリファーマシーの整理 (江角 悟)
・OTC睡眠改善薬の長期使用からの離脱・切り替え (成井 繁)
■「睡眠薬に頼らない眠り」を目指した睡眠衛生指導のステップ (伊藤 光 ほか)
シリーズ
■えびさんぽ
オレキシン受容体拮抗薬は効果がありますか?
(青島 周一)
■医薬品適正使用・育薬フラッシュニュース
・ボリコナゾール併⽤でルキソリチニブの血中濃度上昇
・ビラスチンの⾷事の影響は効果には関係ない?
(佐藤 宏樹 澤田 康文)
■飲み合わせ研究所子どもの服薬Tips
〈第02回〉メジコン ®散10%
(小嶋 純 米子 真記)
■現場で働く薬剤師のための臨床薬学研究のオモテ・ウラ
〈第14回〉日常業務を論文化するオモテ・ウラ
(大井 一弥)
■腫瘍薬学ハイライト
RASを分子標的としたがん治療 ─創薬不可能分子からの脱脚
(川西 正祐)
■くすりのかたち外伝わかる! 使える!まいにち薬会話
〈第14回〉「選択的○○です」(後編)
(浅井 考介 柴田 奈央)
■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
〈第14回〉現代薬剤師の飛び道具? …トレーシングレポート
(大森 智史)
■喫茶よりみち薬剤師の知っ得リテラシー
曖昧な情報と社会と薬剤師〜よりみちを振り返る〜
(井出 和希)
■薬剤師力の型新たな思考と行動プランを手に入れろ!
〈拾肆ノ型〉腎機能は患者の体格や病状を診て判断せよ!
(小林 豊)