とびだせ、薬剤師!
臨床現場で活躍する薬剤師の知識やスキルのおさらい&アップデートをサポートする雑誌
月刊:毎月5日発行 B5判 定価:2,200円(本体2,000円+税10%)※増刊号・臨時増刊号を除く ISSN 0044-0035
とびだせ、薬剤師!
臨床現場で活躍する薬剤師の知識やスキルのおさらい&アップデートをサポートする雑誌
月刊:毎月5日発行 B5判 定価:2,200円(本体2,000円+税10%)
※増刊号・臨時増刊号を除く ISSN 0044-0035
ひとりでできるもん 薬剤師のものさし
先輩が使ってる評価基準や情報源をまとめました
定価
2,200円(本体 2,000円+税10%)
- 巻頭言
- 目次
巻頭言
特集にあたって
本企画は「ものさし」をテーマとした.薬剤師の皆さんはとにかく覚えることが多く,処方内容についてさまざまな想いを巡らせなければならないであろう.薬剤一つひとつの理解も重要であるが,患者のもつ疾患の知識も必要であり,特に薬剤に関連する疾患についてはさまざまな基準値や重症度を覚えておく必要があるだろう.この基準により,薬剤を減量・中止・変更した方がよいと考える根拠となるため,できる薬剤師は常に基準となりうる「ものさし」が頭の中に入っている.本企画は実際の臨床でよく遭遇する「ものさし」を網羅的に身に着けられるように各専門の薬剤師に執筆をお願いした.薬剤の調製を判断するために必要なものなので,まずは身に着けていただきたい.
また服薬指導だけでなく,頭痛,咳,腹痛,排便異常,しびれなどについて薬剤師は相談を受けることもあるだろう.ただちに病院受診を勧めればよいのか,対症的に様子をみればよいのか,どのような場合には受診した方がよいのか.時としてそれが致命傷となることもあるため,プロフェッショナルとして適切なアドバイスを心がけたい.どのような症状であれば受診したらよいのかという受診推奨の基準について,新進気鋭の若手病院総合診療医に執筆いただいた.服薬指導だけでなく,健康相談をよくされる薬剤師の皆様にはこの「ものさし」も重要なツールになるに違いない.
最後に,最近注目されているマルチモビディティ(多疾患併存)について,どのように服用薬のアドバイスをしたらよいのかをまとめた.たとえたくさんの「ものさし」を頭に入れてあったとしても,それが組み合わさるとそれが一筋縄でいかないことをよく経験するであろう.例えば複数の薬剤が処方されている場合,処方医はどのような意図で処方しているのかがわかりにくくなったり,患者の全身状態を推定することも難しくなったり,薬や病気のこと以外にも考えなければならないことが増えてくる.本特集で各論を一つひとつ積み重ねてから応用問題として読んでいただければ,きっと実際の服薬指導がレベルアップすること間違いなしである.
本特集の内容が実際の患者指導に活かされれば幸いである.
南砺市民病院 内科・総合診療科 副部長
大浦 誠
本企画は「ものさし」をテーマとした.薬剤師の皆さんはとにかく覚えることが多く,処方内容についてさまざまな想いを巡らせなければならないであろう.薬剤一つひとつの理解も重要であるが,患者のもつ疾患の知識も必要であり,特に薬剤に関連する疾患についてはさまざまな基準値や重症度を覚えておく必要があるだろう.この基準により,薬剤を減量・中止・変更した方がよいと考える根拠となるため,できる薬剤師は常に基準となりうる「ものさし」が頭の中に入っている.本企画は実際の臨床でよく遭遇する「ものさし」を網羅的に身に着けられるように各専門の薬剤師に執筆をお願いした.薬剤の調製を判断するために必要なものなので,まずは身に着けていただきたい.
また服薬指導だけでなく,頭痛,咳,腹痛,排便異常,しびれなどについて薬剤師は相談を受けることもあるだろう.ただちに病院受診を勧めればよいのか,対症的に様子をみればよいのか,どのような場合には受診した方がよいのか.時としてそれが致命傷となることもあるため,プロフェッショナルとして適切なアドバイスを心がけたい.どのような症状であれば受診したらよいのかという受診推奨の基準について,新進気鋭の若手病院総合診療医に執筆いただいた.服薬指導だけでなく,健康相談をよくされる薬剤師の皆様にはこの「ものさし」も重要なツールになるに違いない.
最後に,最近注目されているマルチモビディティ(多疾患併存)について,どのように服用薬のアドバイスをしたらよいのかをまとめた.たとえたくさんの「ものさし」を頭に入れてあったとしても,それが組み合わさるとそれが一筋縄でいかないことをよく経験するであろう.例えば複数の薬剤が処方されている場合,処方医はどのような意図で処方しているのかがわかりにくくなったり,患者の全身状態を推定することも難しくなったり,薬や病気のこと以外にも考えなければならないことが増えてくる.本特集で各論を一つひとつ積み重ねてから応用問題として読んでいただければ,きっと実際の服薬指導がレベルアップすること間違いなしである.
本特集の内容が実際の患者指導に活かされれば幸いである.
南砺市民病院 内科・総合診療科 副部長
大浦 誠
目次
特集
ひとりでできるもん 薬剤師のものさし
先輩が使ってる評価基準や情報源をまとめました
■特集にあたって(大浦 誠)
■腎機能低下時の処方のものさし
・これだけは覚えておきたい腎機能の評価の基本(古久保 拓)
・腎機能低下時に要注意な薬,要注意な状況(古久保 拓)
■オピオイド鎮痛薬のものさし
・鎮痛薬の変更と換算表の扱い方(岡本 禎晃)
・投与経路の特徴・取り扱いのコツと使い分け(岡本 禎晃)
■精神科処方のものさし
・新規に開始される睡眠薬の使い分け(祖川 倫太郎)
・抗精神病薬が変更される際の注意点と評価法(中村 友喜)
■妊婦・授乳婦処方のものさし
・使えるくすり,使ってもよいくすりの判断基準(三浦 寄子 ほか)
■輸液のものさし
・夜間外来・一般救急でよく見る輸液,その使い分け(神谷 貴樹)
■小児科処方のものさし
・子どもの解熱薬を安心・適切に使ってもらう(冨家 俊弥)
■シックデイ対応のものさし
・糖尿病患者からの発熱,食欲不振,嘔吐・下痢時の問い合わせに対処する(秋吉 明子)
■受診勧奨のものさし
・長引く頭痛(伊藤 恭平)
・長引く咳,息苦しさ(大澤 真治)
・腹痛,排便の異常(山﨑 孝明)
・しびれ,ピリピリ感(佐藤 匠)
■マルチモビディティ(多疾患併存)介入へのものさし(大浦 誠)
シリーズ
■症状・体質からしっかり選べる!フローチャートでわかる漢方薬虎の巻
〈第6回〉下痢
(永田 郁夫)
■えびさんぽ
処方薬の適切性,どのようにして測りますか?
(青島 周一)
■医薬品適正使用・育薬 フラッシュニュース
・QT延⻑のリスクとなりうるわが国の医薬品
・コレステロール低下作⽤のないサプリメント
(佐藤 宏樹 澤田 康文)
■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
〈第10回〉
ガバペン®シロップ 5%
(小嶋 純 米子 真記)
■腫瘍薬学ハイライト
スタチンはがん予防・治療薬になりうるか
(川西 正祐)
■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
〈第22回〉コールは突然に! 血管外漏出 〜あなたは対応できる?〜
(藤井 宏典)
■現場で働く薬剤師のための臨床薬学研究のオモテ・ウラ
〈第22回〉職場環境のオモテ・ウラ
(大井 一弥)
■くすりのかたち外伝 わかる!使える!まいにち薬会話
〈第22回〉「1週間に1回の薬です」
(浅井 考介 柴田 奈央)
■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
〈弐拾弐ノ型〉優等生ほど定期フォローを怠るな! 第一推奨の甘いワナ?
(成田 綾香)
ひとりでできるもん 薬剤師のものさし
先輩が使ってる評価基準や情報源をまとめました
■特集にあたって(大浦 誠)
■腎機能低下時の処方のものさし
・これだけは覚えておきたい腎機能の評価の基本(古久保 拓)
・腎機能低下時に要注意な薬,要注意な状況(古久保 拓)
■オピオイド鎮痛薬のものさし
・鎮痛薬の変更と換算表の扱い方(岡本 禎晃)
・投与経路の特徴・取り扱いのコツと使い分け(岡本 禎晃)
■精神科処方のものさし
・新規に開始される睡眠薬の使い分け(祖川 倫太郎)
・抗精神病薬が変更される際の注意点と評価法(中村 友喜)
■妊婦・授乳婦処方のものさし
・使えるくすり,使ってもよいくすりの判断基準(三浦 寄子 ほか)
■輸液のものさし
・夜間外来・一般救急でよく見る輸液,その使い分け(神谷 貴樹)
■小児科処方のものさし
・子どもの解熱薬を安心・適切に使ってもらう(冨家 俊弥)
■シックデイ対応のものさし
・糖尿病患者からの発熱,食欲不振,嘔吐・下痢時の問い合わせに対処する(秋吉 明子)
■受診勧奨のものさし
・長引く頭痛(伊藤 恭平)
・長引く咳,息苦しさ(大澤 真治)
・腹痛,排便の異常(山﨑 孝明)
・しびれ,ピリピリ感(佐藤 匠)
■マルチモビディティ(多疾患併存)介入へのものさし(大浦 誠)
シリーズ
■症状・体質からしっかり選べる!フローチャートでわかる漢方薬虎の巻
〈第6回〉下痢
(永田 郁夫)
■えびさんぽ
処方薬の適切性,どのようにして測りますか?
(青島 周一)
■医薬品適正使用・育薬 フラッシュニュース
・QT延⻑のリスクとなりうるわが国の医薬品
・コレステロール低下作⽤のないサプリメント
(佐藤 宏樹 澤田 康文)
■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
〈第10回〉
ガバペン®シロップ 5%
(小嶋 純 米子 真記)
■腫瘍薬学ハイライト
スタチンはがん予防・治療薬になりうるか
(川西 正祐)
■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
〈第22回〉コールは突然に! 血管外漏出 〜あなたは対応できる?〜
(藤井 宏典)
■現場で働く薬剤師のための臨床薬学研究のオモテ・ウラ
〈第22回〉職場環境のオモテ・ウラ
(大井 一弥)
■くすりのかたち外伝 わかる!使える!まいにち薬会話
〈第22回〉「1週間に1回の薬です」
(浅井 考介 柴田 奈央)
■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
〈弐拾弐ノ型〉優等生ほど定期フォローを怠るな! 第一推奨の甘いワナ?
(成田 綾香)