カテゴリー: 辞典/用語集/語学
医学英和大辞典
第12版
北里大学 名誉学長 佐藤登志郎 編集
北里大学 教授 西元寺克禮 編集
定価
11,000円(本体 10,000円 +税10%)
- B6変型判 2731頁
- 2005年3月 発行
- ISBN 978-4-525-01132-1
1960年の初版発刊(加藤勝治 編)以来,高い評価を受け続ける医学専門辞典.12版では内容を全面的に刷新,訳語には諸学会の選定用語を配するよう努めたほか,新たに化学構造式(約600点)を掲載した.収録語数は類書最大級の約25万語.
- 序文
序文
南山堂の医学英和大辞典は1960年に初版が上梓されて以来,長年の間医学を学ぶ読者に親しまれ,愛読されてきたが,これはもとより原編者 加藤勝治先生の広い知見によるものであった.しかしその後の生命科学分野の革命的な発展や医療技術の進歩に対応した改訂と,和訳や解説の表現の現代化も必要と感ぜられ,第11版では初版以来36年を経てはじめて大幅な改訂を試みた.この前回の改訂作業では全てを刷新することは時間的制約からも困難であったので,原著の特徴を生かした上で可能なかぎりup-to-date にすることに努めた.
第12版では,更に改訂の完結に努力し,医学,薬学,看護学など医療系学問技術を修学中の学生や新進の研究者,実務家を主な読者対象と想定して,既存項目のうち使われる頻度の少なくなったものの思い切った削除,変更,新項目の大幅な追加,解説文の用字用語の平易化を徹底した.項目の選定基準の目安としては前版と同様に,New England Journal of MedicineやLancet等の記事を読む際,用語が理解できる程度とした.結果として項目数は約250,000項にのぼり,この種の辞書としては最大級のものとなった.
改訂の具体的な作業は次のように行った.
1.全項目を各科別に分けて,専門分野ごとに校閲を行った.
2.項目の選択にあたっては,現在ではほとんど使われていない用語は極力排除したが,歴史的意義を認めるものはそのまま残した.
3.医学を中心とした関連諸分野の進歩により生れた新しい用語の収載に重点を置いた.
4.本辞書に採用された日本薬局方に収載されている医薬品には原則として構造式を付加した.
5.和訳および解説文については,日本医学会や各学会の選定用語に準拠するよう努めた.
6.発音記号には国際音声記号(IPA)を用いた.
この2回の改訂の作業により,伝統ある医学英和大辞典を,時代に即した新しい内容を持ったものにするという当初の目標がかなり達成できたものと自負している.しかし,生命科学分野の辞書作成ではその学問・科学技術進歩の急流を一時堰きとめねばならず,いずれ再び改訂作業が必要になることであろう.
組体裁は前版のように,全ての見出し語は行の初めに出し,引きやすく,読みやすい辞典をこころがけた.したがって本文頁数が2,731頁となり,かなり大部のものとなった.また,A5判のものには和英用語集(約200,000語),CD-ROMを添付し読者の利便をはかった.
本改訂には,多くの専門分野の先生方のご協力を頂いた.本書の扉にお名前を記し,心より感謝する次第である.なかでも,編集全般にあたられた西元寺克禮 北里大学教授のご努力に,重ねて御礼申し上げる.
終わりに本改訂に際し多大な好意と熱意を示された南山堂 鈴木 肇 社長および辞典編集部の諸氏,発音記号を担当された鈴木庸子氏の努力に感謝するとともに,膨大な量のデータを処理し組版された凸版印刷株式会社関係諸氏に対し謝意を表する.
2004年12月
北里大学 名誉学長
佐藤登志郎
第12版では,更に改訂の完結に努力し,医学,薬学,看護学など医療系学問技術を修学中の学生や新進の研究者,実務家を主な読者対象と想定して,既存項目のうち使われる頻度の少なくなったものの思い切った削除,変更,新項目の大幅な追加,解説文の用字用語の平易化を徹底した.項目の選定基準の目安としては前版と同様に,New England Journal of MedicineやLancet等の記事を読む際,用語が理解できる程度とした.結果として項目数は約250,000項にのぼり,この種の辞書としては最大級のものとなった.
改訂の具体的な作業は次のように行った.
1.全項目を各科別に分けて,専門分野ごとに校閲を行った.
2.項目の選択にあたっては,現在ではほとんど使われていない用語は極力排除したが,歴史的意義を認めるものはそのまま残した.
3.医学を中心とした関連諸分野の進歩により生れた新しい用語の収載に重点を置いた.
4.本辞書に採用された日本薬局方に収載されている医薬品には原則として構造式を付加した.
5.和訳および解説文については,日本医学会や各学会の選定用語に準拠するよう努めた.
6.発音記号には国際音声記号(IPA)を用いた.
この2回の改訂の作業により,伝統ある医学英和大辞典を,時代に即した新しい内容を持ったものにするという当初の目標がかなり達成できたものと自負している.しかし,生命科学分野の辞書作成ではその学問・科学技術進歩の急流を一時堰きとめねばならず,いずれ再び改訂作業が必要になることであろう.
組体裁は前版のように,全ての見出し語は行の初めに出し,引きやすく,読みやすい辞典をこころがけた.したがって本文頁数が2,731頁となり,かなり大部のものとなった.また,A5判のものには和英用語集(約200,000語),CD-ROMを添付し読者の利便をはかった.
本改訂には,多くの専門分野の先生方のご協力を頂いた.本書の扉にお名前を記し,心より感謝する次第である.なかでも,編集全般にあたられた西元寺克禮 北里大学教授のご努力に,重ねて御礼申し上げる.
終わりに本改訂に際し多大な好意と熱意を示された南山堂 鈴木 肇 社長および辞典編集部の諸氏,発音記号を担当された鈴木庸子氏の努力に感謝するとともに,膨大な量のデータを処理し組版された凸版印刷株式会社関係諸氏に対し謝意を表する.
2004年12月
北里大学 名誉学長
佐藤登志郎