カテゴリー: 教養課程の医学教科書
- 序文
- 目次
序文
1980年から約30年間続けられてきた「ゆとり教育」を謳った学習指導要領は2014年度に終了します.ゆとり教育を受けた初期の世代は30代半ばを過ぎ,社会生活のなかで新たな時代を築き始めようとしています.そして今,新たに掲げられた「生きる力」重視の教育を受けた世代が大学に進学し,社会に出ようとしています.
さて,時代は平成に移行して四半世紀が過ぎました.この間,日本の高等教育はどのような足跡を残してきたのでしょうか.少子高齢化の時代を迎え,大学や専門学校は受け身から前向きにその方向性を変えました.特色のある教育や充実した施設,新たな制度を設けて学生を集めました.とくに専門の学部や学科に進む前に,高等学校の学習内容と大学教育を橋渡しするような予備知識をリメディアル教育というカテゴリーを設けて学生を手厚くサポートしてきました.このような教育は今までもありましたが,脚光を浴び始めたのは21世紀に入ってからではないでしょうか.数多くのリメディアル教育用の教科書が書店に並べられていますが,書籍作りの構想段階から,高校と大学の教員がタッグを組んで執筆したものはほとんど皆無と言って良いでしょう.今もなお社会情勢や入試制度は以前とは大きく変わっておらず,新たに進学してくる「生きる力」の世代のためにも,新たな視点で作られたリメディアル教育用の教科書が必要な時代に来ているように思います.
では「生きる力」を育むための一助として,生物学におけるリメディアル教育では何ができるでしょうか? その答えの一つは,受験という“たが”が外された今,教科書の活字ではなく行間を解釈する眼力を持つことではないでしょうか.行間に込められている「生命への慈しみや畏敬の念」を読み解き,生きる力の大切さを自ら想起することこそが,これからの専門教育を学ぶ上で重要なことなのです.この教科書には,まさにそれがあります.この本を手にとってくださった皆さんは,次のステップでは専門書を手に取ることになります.専門分野に進むということは新たな知識をたくさん学ぶことでもあります.高校時代,わからないまま,自信の無いままなんとなく通過してきた内容はありませんか? 不得意な内容もあったことと思います.本書は専門分野に進む前に,そしてもう一度顧みたときのために,基礎の基礎を思い切り掘り下げて解説し,皆さんの要望に応えられるようにできています.
このように「教養基礎シリーズ」では,文章は高校教員がわかりやすく執筆し,また,用語や学術的なチェック,レベル調整は大学教員が科目間で行いました.
最後になりましたが,専門分野を学習するための橋渡しとして,専門分野を学習する上での座右の書として,シリーズ第三弾である「まるわかり!基礎生物」を活用していただけることを願っています.
2014年1月
シリーズ編集
慶應義塾女子高等学校教諭
小林秀明
さて,時代は平成に移行して四半世紀が過ぎました.この間,日本の高等教育はどのような足跡を残してきたのでしょうか.少子高齢化の時代を迎え,大学や専門学校は受け身から前向きにその方向性を変えました.特色のある教育や充実した施設,新たな制度を設けて学生を集めました.とくに専門の学部や学科に進む前に,高等学校の学習内容と大学教育を橋渡しするような予備知識をリメディアル教育というカテゴリーを設けて学生を手厚くサポートしてきました.このような教育は今までもありましたが,脚光を浴び始めたのは21世紀に入ってからではないでしょうか.数多くのリメディアル教育用の教科書が書店に並べられていますが,書籍作りの構想段階から,高校と大学の教員がタッグを組んで執筆したものはほとんど皆無と言って良いでしょう.今もなお社会情勢や入試制度は以前とは大きく変わっておらず,新たに進学してくる「生きる力」の世代のためにも,新たな視点で作られたリメディアル教育用の教科書が必要な時代に来ているように思います.
では「生きる力」を育むための一助として,生物学におけるリメディアル教育では何ができるでしょうか? その答えの一つは,受験という“たが”が外された今,教科書の活字ではなく行間を解釈する眼力を持つことではないでしょうか.行間に込められている「生命への慈しみや畏敬の念」を読み解き,生きる力の大切さを自ら想起することこそが,これからの専門教育を学ぶ上で重要なことなのです.この教科書には,まさにそれがあります.この本を手にとってくださった皆さんは,次のステップでは専門書を手に取ることになります.専門分野に進むということは新たな知識をたくさん学ぶことでもあります.高校時代,わからないまま,自信の無いままなんとなく通過してきた内容はありませんか? 不得意な内容もあったことと思います.本書は専門分野に進む前に,そしてもう一度顧みたときのために,基礎の基礎を思い切り掘り下げて解説し,皆さんの要望に応えられるようにできています.
このように「教養基礎シリーズ」では,文章は高校教員がわかりやすく執筆し,また,用語や学術的なチェック,レベル調整は大学教員が科目間で行いました.
最後になりましたが,専門分野を学習するための橋渡しとして,専門分野を学習する上での座右の書として,シリーズ第三弾である「まるわかり!基礎生物」を活用していただけることを願っています.
2014年1月
シリーズ編集
慶應義塾女子高等学校教諭
小林秀明
目次
第1章 生命とは
1.生命の定義
・ 細胞(Ⅰ)
・ 代謝(Ⅱ)
・ 生殖(Ⅲ)
・ 遺伝(Ⅳ)
・ 調節(Ⅴ)
2.生命の見かた
・ 共通性と多様性
・ 階層性 ─ミクロ⇔マクロ
・ 生態系
・ 進 化
3.生命の起源
・ 化学進化
・ 細胞の起源
・ 生命の誕生
・ RNAワールドからDNAワールドへ
・ 光合成生物の誕生
・ 真核生物の誕生
4.生物学とは
・ 探求の方法
・ 明日の生物学
・ 魅力ある生物学
第2章 細 胞 ─生命の基本単位
1.細胞の共通性・多様性
・ 生物の分類 ─3大ドメイン
・ 原核細胞と原核生物
・ 真核細胞と真核生物
・ 真核生物の分類
・ 単細胞・多細胞
・ マーグリスの共生説
2.真核細胞の細胞小器官
・ 動物・植物細胞の基本構造
・ 核
・ ミトコンドリア
・ 葉緑体
・ リボソーム
・ 小胞体
・ ゴルジ体
・ リソソーム
・ 中心体
・ 細胞骨格
3.細胞膜
・ 細胞膜の構造
・ 細胞膜の性質
4.組織と器官
・ 組 織
・ 器官と器官系
・ 植物の組織系と器官
第3章 生体を構成している物質
1.生体を構成する元素
・ 生重量と乾燥重量
・ 水
2.タンパク質
・ アミノ酸
・ タンパク質の構造
・ タンパク質の性質
3.炭水化物(糖質)
・ 炭水化物の種類
4.核酸と脂質
・ 核 酸
・ 脂 質
第4章 代謝のしくみⅠ ─異化
1.代謝とは
・ 酵 素
・ 代 謝
2.エネルギーの貯蔵 ─ATP
・ ATP と ADP
3.好気呼吸
・ 解糖系
・ クエン酸回路
・ 電子伝達系
4.嫌気呼吸
・ アルコール発酵と酢酸発酵
・ 乳酸発酵
・ 解 糖
5.炭水化物以外の代謝
・ 尿素の合成 ―オルニチン回路
・ コレステロールの合成
第5章 代謝のしくみⅡ ─同化
1.炭酸同化
・ 葉緑体とクロロフィル
・ 吸収曲線と作用曲線
・ 光合成のしくみ
・ 細菌の光合成
2.C4 植物と CAM 植物
・ C4 植物
・ CAM 植物
3.化学合成細菌
4.窒素同化
・ 植物による窒素同化
・ 植物による窒素固定
・ 動物による窒素同化
第6章 生 殖
1.生殖とは
・ 無性生殖
・ 有性生殖
2.細胞分裂
・ 体細胞分裂
・ 染色体と DNA
・ 核型と核相
・ 細胞周期
・ 減数分裂
3.動物の生殖と初期発生
・ 動物の配偶子形成
・ 動物の受精
・ 動物の初期発生
4.ヒトの発生
・ 受精から着床
・ 胎盤の形成
第7章 発生のしくみ
1.未受精卵から胞胚期
・ 腹側と背側の決定
・ モザイク卵と調節卵
・ 卵の極性
2.胞胚期から神経胚期
・ フォークトの実験
・ 予定運命の決定時期
・ 形成体と誘導
3.神経胚期以降
・ 眼の形成と誘導の連鎖
・ 組織や器官の形成
4.発生と遺伝子の関係
・ 分節遺伝子
・ ホックス遺伝子
第8章 遺伝の法則
1.遺伝のルール1
・ メンデル
・ メンデルに選ばれたエンドウマメ
・ 一遺伝子雑種
・ 優性の法則
・ 分離の法則
2.遺伝のルール2
・ 二遺伝子雑種
・ 独立の法則
・ 検定交雑
3.特殊な遺伝
・ 一遺伝子雑種の例
・ 二遺伝子雑種の例
4.連鎖と組換え
・ 独立と連鎖
・ 乗換えと組換え
・ 組換える場合と組換えない場合
・ 完全連鎖と不完全連鎖
・ ベーツソンとパネットの実験と組換え価
・ 三点交雑と遺伝子地図
5.ヒトの遺伝
・ 性染色体と性の決定
・ 伴性遺伝
第9章 タンパク質の基本的性質
1.タンパク質の分類
・ 調節タンパク質
・ 受容体タンパク質
・ 防御・構造・滋養タンパク質
2.収縮タンパク質
・ 筋肉の構造
・ 筋収縮のしくみ
・ 神経による筋収縮のしくみ
3.輸送タンパク質
・ 細胞膜にあるタンパク質
・ 細胞膜以外の輸送タンパク質
4.酵 素
・ 酵素の構造
・ 補酵素
・ 酵素の性質
・ 酵素の反応速度
・ 酵素阻害
・ 酵素反応の調節
第10章 遺伝子発現とタンパク質合成
1.DNA の構造
・ グリフィスの実験
・ アベリーらの実験
・ ハーシーとチェイスの実験
・ 二重らせんの構造
・ DNA が存在する場所
2.DNA の複製
・ いつ複製されるのか ─細胞周期
・ どのように複製されるのか ─半保存的複製
・ メセルソンとスタールの実験
3.転 写
・ 複製と転写
・ mRNA の合成
・ スプライシング
4.翻 訳
・ 遺伝暗号
・ タンパク質合成
・ タンパク質の細胞内輸送
5.遺伝子の発現調節
・ 原核生物の転写調節機構
・ 真核生物の転写調節機構
第11章 ヒトの脳と神経系
1.感覚の受容器
・ 刺激の受容から行動まで
・ 視覚器
・ 聴覚器と平衡感覚器
・ その他の感覚器
2.伝導と伝達
・ 神経の構造
・ 静止電位と活動電位
・ 刺激の強さと興奮
・ 伝導のしくみ
・ 伝達のしくみ
3.神経系
・ 中枢神経と末梢神経
・ 脳
・ 脊 髄
4.効果器
・ 筋肉の種類と構造
・ その他の効果器
5.ヒト以外の動物の行動
・ 生得的行動
・ 習得的行動
第12章 恒常性 Ⅰ
1.恒常性と体液
・ 恒常性
・ 体 液
・ 血 液
・ 血液凝固
・ 赤血球による酸素の運搬
・ 白血球とリンパ液
2.循環系
・ 心 臓
・ 血 管
3.肝臓と腎臓
・ 肝 臓
・ 腎 臓
4.免 疫
・ 免疫に関係する細胞
・ 免疫機構
・ 物理防御
・ 自然免疫
・ 獲得免疫
・ 免疫疾患
第13章 恒常性 Ⅱ
1.内分泌系とホルモン
・ ホルモンとは
・ 外分泌腺と内分泌腺
・ 内分泌系の中枢
・ 内分泌腺の種類
・ ホルモンとそのはたらき
・ 分泌調節
・ 性周期の調節
・ 浸透圧の調節
2.自律神経系による調節
・ 自律神経系
・ 交感神経と副交感神経
・ 自律神経の拮抗作用
3.内分泌系と自律神経系の協調
・ 血糖値の調節
・ 糖尿病
・ 体温の調節
第14章 専門教育への道案内として
1.科学の歴史をたどる
・ 物質の名前の歴史
・ 2つの名前を持つ物質
2.科学の未来を探る
・ 「正しい」は変わる ?!
・ 研究は発想力
・ 専門科目はいくつあるのか?
3.おわりに ─科学の真の姿とは
[ STEP UP ]
・ ウイルスは生物? 非生物?
・ バクテリアとアーキア
・ 遺伝子発現による背腹の決定
・ 核以外の遺伝子による遺伝
・ アセチルコリン ―神経伝達物質の作用
[ ワンポイント生物講座 ]
・ 抗体を応用した実験法
・ mRNAの抽出方法
・ 再生医療 ―ES細胞とiPS細胞とSTAP細胞
・ PCR法の原理
・ DNAシークエンサーの原理
・ メンデルの「遺伝の法則」が成り立たないケース
・ 分子標的薬 ―新しい創薬の戦略
・ マイクロアレイの原理
・ 遺伝子の名前
1.生命の定義
・ 細胞(Ⅰ)
・ 代謝(Ⅱ)
・ 生殖(Ⅲ)
・ 遺伝(Ⅳ)
・ 調節(Ⅴ)
2.生命の見かた
・ 共通性と多様性
・ 階層性 ─ミクロ⇔マクロ
・ 生態系
・ 進 化
3.生命の起源
・ 化学進化
・ 細胞の起源
・ 生命の誕生
・ RNAワールドからDNAワールドへ
・ 光合成生物の誕生
・ 真核生物の誕生
4.生物学とは
・ 探求の方法
・ 明日の生物学
・ 魅力ある生物学
第2章 細 胞 ─生命の基本単位
1.細胞の共通性・多様性
・ 生物の分類 ─3大ドメイン
・ 原核細胞と原核生物
・ 真核細胞と真核生物
・ 真核生物の分類
・ 単細胞・多細胞
・ マーグリスの共生説
2.真核細胞の細胞小器官
・ 動物・植物細胞の基本構造
・ 核
・ ミトコンドリア
・ 葉緑体
・ リボソーム
・ 小胞体
・ ゴルジ体
・ リソソーム
・ 中心体
・ 細胞骨格
3.細胞膜
・ 細胞膜の構造
・ 細胞膜の性質
4.組織と器官
・ 組 織
・ 器官と器官系
・ 植物の組織系と器官
第3章 生体を構成している物質
1.生体を構成する元素
・ 生重量と乾燥重量
・ 水
2.タンパク質
・ アミノ酸
・ タンパク質の構造
・ タンパク質の性質
3.炭水化物(糖質)
・ 炭水化物の種類
4.核酸と脂質
・ 核 酸
・ 脂 質
第4章 代謝のしくみⅠ ─異化
1.代謝とは
・ 酵 素
・ 代 謝
2.エネルギーの貯蔵 ─ATP
・ ATP と ADP
3.好気呼吸
・ 解糖系
・ クエン酸回路
・ 電子伝達系
4.嫌気呼吸
・ アルコール発酵と酢酸発酵
・ 乳酸発酵
・ 解 糖
5.炭水化物以外の代謝
・ 尿素の合成 ―オルニチン回路
・ コレステロールの合成
第5章 代謝のしくみⅡ ─同化
1.炭酸同化
・ 葉緑体とクロロフィル
・ 吸収曲線と作用曲線
・ 光合成のしくみ
・ 細菌の光合成
2.C4 植物と CAM 植物
・ C4 植物
・ CAM 植物
3.化学合成細菌
4.窒素同化
・ 植物による窒素同化
・ 植物による窒素固定
・ 動物による窒素同化
第6章 生 殖
1.生殖とは
・ 無性生殖
・ 有性生殖
2.細胞分裂
・ 体細胞分裂
・ 染色体と DNA
・ 核型と核相
・ 細胞周期
・ 減数分裂
3.動物の生殖と初期発生
・ 動物の配偶子形成
・ 動物の受精
・ 動物の初期発生
4.ヒトの発生
・ 受精から着床
・ 胎盤の形成
第7章 発生のしくみ
1.未受精卵から胞胚期
・ 腹側と背側の決定
・ モザイク卵と調節卵
・ 卵の極性
2.胞胚期から神経胚期
・ フォークトの実験
・ 予定運命の決定時期
・ 形成体と誘導
3.神経胚期以降
・ 眼の形成と誘導の連鎖
・ 組織や器官の形成
4.発生と遺伝子の関係
・ 分節遺伝子
・ ホックス遺伝子
第8章 遺伝の法則
1.遺伝のルール1
・ メンデル
・ メンデルに選ばれたエンドウマメ
・ 一遺伝子雑種
・ 優性の法則
・ 分離の法則
2.遺伝のルール2
・ 二遺伝子雑種
・ 独立の法則
・ 検定交雑
3.特殊な遺伝
・ 一遺伝子雑種の例
・ 二遺伝子雑種の例
4.連鎖と組換え
・ 独立と連鎖
・ 乗換えと組換え
・ 組換える場合と組換えない場合
・ 完全連鎖と不完全連鎖
・ ベーツソンとパネットの実験と組換え価
・ 三点交雑と遺伝子地図
5.ヒトの遺伝
・ 性染色体と性の決定
・ 伴性遺伝
第9章 タンパク質の基本的性質
1.タンパク質の分類
・ 調節タンパク質
・ 受容体タンパク質
・ 防御・構造・滋養タンパク質
2.収縮タンパク質
・ 筋肉の構造
・ 筋収縮のしくみ
・ 神経による筋収縮のしくみ
3.輸送タンパク質
・ 細胞膜にあるタンパク質
・ 細胞膜以外の輸送タンパク質
4.酵 素
・ 酵素の構造
・ 補酵素
・ 酵素の性質
・ 酵素の反応速度
・ 酵素阻害
・ 酵素反応の調節
第10章 遺伝子発現とタンパク質合成
1.DNA の構造
・ グリフィスの実験
・ アベリーらの実験
・ ハーシーとチェイスの実験
・ 二重らせんの構造
・ DNA が存在する場所
2.DNA の複製
・ いつ複製されるのか ─細胞周期
・ どのように複製されるのか ─半保存的複製
・ メセルソンとスタールの実験
3.転 写
・ 複製と転写
・ mRNA の合成
・ スプライシング
4.翻 訳
・ 遺伝暗号
・ タンパク質合成
・ タンパク質の細胞内輸送
5.遺伝子の発現調節
・ 原核生物の転写調節機構
・ 真核生物の転写調節機構
第11章 ヒトの脳と神経系
1.感覚の受容器
・ 刺激の受容から行動まで
・ 視覚器
・ 聴覚器と平衡感覚器
・ その他の感覚器
2.伝導と伝達
・ 神経の構造
・ 静止電位と活動電位
・ 刺激の強さと興奮
・ 伝導のしくみ
・ 伝達のしくみ
3.神経系
・ 中枢神経と末梢神経
・ 脳
・ 脊 髄
4.効果器
・ 筋肉の種類と構造
・ その他の効果器
5.ヒト以外の動物の行動
・ 生得的行動
・ 習得的行動
第12章 恒常性 Ⅰ
1.恒常性と体液
・ 恒常性
・ 体 液
・ 血 液
・ 血液凝固
・ 赤血球による酸素の運搬
・ 白血球とリンパ液
2.循環系
・ 心 臓
・ 血 管
3.肝臓と腎臓
・ 肝 臓
・ 腎 臓
4.免 疫
・ 免疫に関係する細胞
・ 免疫機構
・ 物理防御
・ 自然免疫
・ 獲得免疫
・ 免疫疾患
第13章 恒常性 Ⅱ
1.内分泌系とホルモン
・ ホルモンとは
・ 外分泌腺と内分泌腺
・ 内分泌系の中枢
・ 内分泌腺の種類
・ ホルモンとそのはたらき
・ 分泌調節
・ 性周期の調節
・ 浸透圧の調節
2.自律神経系による調節
・ 自律神経系
・ 交感神経と副交感神経
・ 自律神経の拮抗作用
3.内分泌系と自律神経系の協調
・ 血糖値の調節
・ 糖尿病
・ 体温の調節
第14章 専門教育への道案内として
1.科学の歴史をたどる
・ 物質の名前の歴史
・ 2つの名前を持つ物質
2.科学の未来を探る
・ 「正しい」は変わる ?!
・ 研究は発想力
・ 専門科目はいくつあるのか?
3.おわりに ─科学の真の姿とは
[ STEP UP ]
・ ウイルスは生物? 非生物?
・ バクテリアとアーキア
・ 遺伝子発現による背腹の決定
・ 核以外の遺伝子による遺伝
・ アセチルコリン ―神経伝達物質の作用
[ ワンポイント生物講座 ]
・ 抗体を応用した実験法
・ mRNAの抽出方法
・ 再生医療 ―ES細胞とiPS細胞とSTAP細胞
・ PCR法の原理
・ DNAシークエンサーの原理
・ メンデルの「遺伝の法則」が成り立たないケース
・ 分子標的薬 ―新しい創薬の戦略
・ マイクロアレイの原理
・ 遺伝子の名前