学生の声を聞いてつくった解剖生理学
1版
沖縄県立看護大学大学院 前教授 安谷屋 均 著
定価
2,090円(本体 1,900円 +税10%)
- B5判 158頁
- 2020年8月 発行
- ISBN 978-4-525-12171-6
みんなの苦手を集めました
解剖生理学はもっとも基本的かつ重要な科目のひとつです.しかし,構造や働きの複雑さに戸惑う学生は多くいます.この本は,そんな現役の看護学生の意見を聞き,特に「難しい」と感じているところなどを重点的にまとめました.今から学ぶ学生の予習本,すでに学び終わった学生の復習本として参考にしてもらえる1冊です.
- 序文
- 目次
序文
解剖生理学は人体の構造や機能を学ぶ上で,もっとも基本となる学問で,将来,看護師を含む医療者として従事する学生にとって必須の科目です.ほとんどの新入学生は,解剖生理学を履修したとき,初めて耳にする医学用語や働きの複雑さに戸惑います.そのため,この教科は難しいと思う学生が後を絶ちません.
そこで,解剖生理学を学んでいる学生やすでに学んだ現役の看護学生からの意見を多く参考にし,特に苦手な部分をできるだけ分かりやすく簡潔にまとめるように心がけました.
本書は,解剖生理学の基礎知識を広く・速く身につけていただくために,図や表を多く記載し,分かりやすい表現で内容を理解できるようにしました.また,正常な機能と異常になったときの違いにも触れています.章末には,理解を確認するために○×形式の問題を作成しました.
本書が,これから基礎医学や看護学を学ぶ人などに幅広く活用されること,試験の勉強に少しでも役に立つことを望んでいます.
最後に,本書の執筆にあたりご協力頂いた現役の看護学生の方々や.多くの資料を整理して頂いた佐久田様に感謝を申し上げます.
2020年6月
安谷屋 均
そこで,解剖生理学を学んでいる学生やすでに学んだ現役の看護学生からの意見を多く参考にし,特に苦手な部分をできるだけ分かりやすく簡潔にまとめるように心がけました.
本書は,解剖生理学の基礎知識を広く・速く身につけていただくために,図や表を多く記載し,分かりやすい表現で内容を理解できるようにしました.また,正常な機能と異常になったときの違いにも触れています.章末には,理解を確認するために○×形式の問題を作成しました.
本書が,これから基礎医学や看護学を学ぶ人などに幅広く活用されること,試験の勉強に少しでも役に立つことを望んでいます.
最後に,本書の執筆にあたりご協力頂いた現役の看護学生の方々や.多くの資料を整理して頂いた佐久田様に感謝を申し上げます.
2020年6月
安谷屋 均
目次
第1章 人体の区分と腔所
A.人体の区分
B.頭頸部
① 頭 部
② 頸 部
C.体 幹
① 胸 部
② 腹 部
③ 骨盤部
D.体 肢
E.腔所と器官(臓器)
① 胸腔と腹腔・骨盤腔の臓器
問 題
第2章 細胞・組織・器官
A.細胞の構造
① 細胞核
② 細胞質
③ 細胞膜
④ 細胞分裂
⑤ 半透膜と浸透圧
⑥ DNAの構造
⑦ 遺伝情報とタンパク質
⑧ 遺伝情報の転写と翻訳
B.組織の種類
① 上皮組織
② 支持組織
③ 筋組織
④ 神経組織
C.人体の器官系
問 題
第3章 骨格系
A.骨 格
① 骨の形状
② 骨の構造
③ 骨の成長と成分
④ 骨の機能
⑤ 骨格の分類
B.関 節
問 題
第4章 骨格筋系
A.骨格筋
① 各部の主な骨格筋
② 骨格筋の働き
③ 骨格筋の形状
④ 骨格筋の種類
⑤ 骨格筋の構造
B.筋収縮
① 筋収縮の機構
② 筋収縮の種類
③ 筋収縮のエネルギー供給系
④ 筋の疲労と回復
⑤ 筋の肥大と萎縮
問 題
第5章 循環器系
A.全身の血液循環
B.血 管
C.心 臓
① 心臓の位置
② 心臓内の構造と血流
③ 心臓に分布する血管
④ 心臓を支配する神経
⑤ 心臓の興奮─刺激伝導系
⑥ 洞房結節の活動電位
⑦ 心筋細胞の静止電位と活動電位
⑧ 心電図
⑨ 心拍数と脈拍数
⑩ 血 圧
D.リンパ循環
問 題
第6章 血 液
A.体 液
① 血液・間質液・リンパ液
② 体液の循環
B.血液の一般的性質
C.血液の成分
D.血球の誕生と寿命
E.血液の働き
① 血液の一般的な働き
② 赤血球
③ 白血球
④ 血小板
⑤ 各血球の基準値
⑥ 血漿と血清
F.血液凝固・線溶・止血
① 血液凝固過程
② 線維素溶解(線溶)
③ 止血過程
④ 血液凝固阻止因子
G.血液型
① ABO式血液型
② Rh式血液型
③ 体液の異常
問 題
第7章 生体防御機構(免疫)
A.免疫の仕組み
① 自己と非自己
② 抗原と抗体
③ 抗体の構造
④ 免疫に働く細胞
⑤ 免疫の分類
B.自然免疫(非特異的防御機構)
① 皮 膚
② 粘 膜
③ 食作用
④ NK細胞(ナチュラルキラー細胞)
⑤ 補 体
⑥ 炎 症
⑦ インターフェロン
C.獲得免疫(特異的防御機構)
① 液性免疫
② 細胞性免疫
③ 主な免疫器官
D.免疫不全
E.免疫の臨床応用
① ワクチン
② 血清療法
F.アレルギー
① アレルギーの分類
② アレルギー発現の仕組み(花粉症)
③ アナフィラキシーショック
問 題
第8章 呼吸器系
A.呼吸器系の器官・臓器
① 鼻腔・咽頭・喉頭
② 気管・気管支・肺胞
③ 肺
B.呼 吸
① 外呼吸(肺胞⇔血液のガス交換)
② 内呼吸(血液⇔組織細胞のガス交換)
③ 呼吸運動と呼吸型
④ 呼吸中枢・呼吸数
⑤ 肺気量
⑥ ガス交換
⑦ 酸素解離曲線
⑧ ガスの運搬
問 題
第9章 消化器系
A.消 化
B.消化器系
① 口 腔
② 食 道
③ 胃
④ 小 腸
⑤ 膵 臓
⑥ 大 腸
⑦ 肝臓・胆嚢
⑧ 消化管ホルモン
⑨ 消化酵素と消化運動のまとめ
⑩ 栄養素の吸収
問 題
第10章 栄養と代謝
A.栄養素
① 糖質(炭水化物)
② 脂 質
③ タンパク質
④ アミノ酸
⑤ 核 酸
⑥ ビタミン
B.栄養素の代謝
① アミノ酸・タンパク質の代謝
② 糖質の代謝
③ 脂質の代謝
④ コレステロールの代謝
⑤ 核酸の代謝
C.核酸とタンパク質の合成
D.三大栄養素の流れ
問 題
第11章 体 温
A.体温の測定と変動
B.基礎体温
C.体温の産生と放射
D.体温の調節
① 外気温が低い場合
② 外気温が高い場合
E.体温異常
① 発 熱
② うつ熱
③ 体温の上限・下限
F.発 汗
① 発汗を起こすもの
② 発汗の種類
③ 汗の成分
問 題
第12章 泌尿器系
A.腎単位(ネフロン)
B.腎 臓
① 腎臓の働き
② 尿の生成
C.排 尿
D.尿の成分と性質
問 題
第13章 内分泌腺
A.内分泌系
B.ホルモン
① ホルモンの種類(化学構造)
② ホルモン作用機序
③ ホルモンの分泌調節
C.内分泌腺の種類
① 視床下部
② 下垂体
③ 甲状腺
④ 上皮小体(副甲状腺)
⑤ 膵臓(ランゲルハンス島)
⑥ 副 腎
⑦ 性 腺
⑧ 視床上部(松果体)
D.その他の内分泌腺
① 胸腺ホルモン
② 消化ホルモン
③ 腎臓ホルモン
④ 心臓・脳ホルモン
⑤ 脂肪組織
E.ホルモンのまとめ
問 題
第14章 生殖器系
A.男性生殖器
① 陰嚢と精管
② 付属生殖腺
③ 陰 茎
B.精 子
① 精子の形成
② 精子の構造と働き
C.男性ホルモン
D.女性生殖器
① 卵巣と卵管
② 子宮と子宮壁
③ 腟
④ 外性器
E.卵 子
① 卵子の形成
② 卵子の構造
③ 性周期
F.女性ホルモン
G.受 精
① 受精と着床
② 性の決定
③ 妊娠・器官形成
④ 胎盤と胎児
⑤ 出 産
問 題
第15章 神経系
A.神経系
① 神経の構造
② 神経の興奮
③ 神経の伝導
④ 神経の伝達とシナプス
B.中枢神経系
① 脳
② 脊 髄
C.末梢神経系
① 脳神経
② 脊髄神経
③ 自律神経
問 題
第16章 感覚器系
A.感 覚
① 刺激と感覚
② 適応刺激
③ 閾 値
④ 順 応
B.体性感覚(皮膚感覚)
① 皮膚の構造
② 感覚受容体
C.特殊感覚
① 味 覚
② 嗅 覚
③ 聴 覚
④ 視 覚
問 題
A.人体の区分
B.頭頸部
① 頭 部
② 頸 部
C.体 幹
① 胸 部
② 腹 部
③ 骨盤部
D.体 肢
E.腔所と器官(臓器)
① 胸腔と腹腔・骨盤腔の臓器
問 題
第2章 細胞・組織・器官
A.細胞の構造
① 細胞核
② 細胞質
③ 細胞膜
④ 細胞分裂
⑤ 半透膜と浸透圧
⑥ DNAの構造
⑦ 遺伝情報とタンパク質
⑧ 遺伝情報の転写と翻訳
B.組織の種類
① 上皮組織
② 支持組織
③ 筋組織
④ 神経組織
C.人体の器官系
問 題
第3章 骨格系
A.骨 格
① 骨の形状
② 骨の構造
③ 骨の成長と成分
④ 骨の機能
⑤ 骨格の分類
B.関 節
問 題
第4章 骨格筋系
A.骨格筋
① 各部の主な骨格筋
② 骨格筋の働き
③ 骨格筋の形状
④ 骨格筋の種類
⑤ 骨格筋の構造
B.筋収縮
① 筋収縮の機構
② 筋収縮の種類
③ 筋収縮のエネルギー供給系
④ 筋の疲労と回復
⑤ 筋の肥大と萎縮
問 題
第5章 循環器系
A.全身の血液循環
B.血 管
C.心 臓
① 心臓の位置
② 心臓内の構造と血流
③ 心臓に分布する血管
④ 心臓を支配する神経
⑤ 心臓の興奮─刺激伝導系
⑥ 洞房結節の活動電位
⑦ 心筋細胞の静止電位と活動電位
⑧ 心電図
⑨ 心拍数と脈拍数
⑩ 血 圧
D.リンパ循環
問 題
第6章 血 液
A.体 液
① 血液・間質液・リンパ液
② 体液の循環
B.血液の一般的性質
C.血液の成分
D.血球の誕生と寿命
E.血液の働き
① 血液の一般的な働き
② 赤血球
③ 白血球
④ 血小板
⑤ 各血球の基準値
⑥ 血漿と血清
F.血液凝固・線溶・止血
① 血液凝固過程
② 線維素溶解(線溶)
③ 止血過程
④ 血液凝固阻止因子
G.血液型
① ABO式血液型
② Rh式血液型
③ 体液の異常
問 題
第7章 生体防御機構(免疫)
A.免疫の仕組み
① 自己と非自己
② 抗原と抗体
③ 抗体の構造
④ 免疫に働く細胞
⑤ 免疫の分類
B.自然免疫(非特異的防御機構)
① 皮 膚
② 粘 膜
③ 食作用
④ NK細胞(ナチュラルキラー細胞)
⑤ 補 体
⑥ 炎 症
⑦ インターフェロン
C.獲得免疫(特異的防御機構)
① 液性免疫
② 細胞性免疫
③ 主な免疫器官
D.免疫不全
E.免疫の臨床応用
① ワクチン
② 血清療法
F.アレルギー
① アレルギーの分類
② アレルギー発現の仕組み(花粉症)
③ アナフィラキシーショック
問 題
第8章 呼吸器系
A.呼吸器系の器官・臓器
① 鼻腔・咽頭・喉頭
② 気管・気管支・肺胞
③ 肺
B.呼 吸
① 外呼吸(肺胞⇔血液のガス交換)
② 内呼吸(血液⇔組織細胞のガス交換)
③ 呼吸運動と呼吸型
④ 呼吸中枢・呼吸数
⑤ 肺気量
⑥ ガス交換
⑦ 酸素解離曲線
⑧ ガスの運搬
問 題
第9章 消化器系
A.消 化
B.消化器系
① 口 腔
② 食 道
③ 胃
④ 小 腸
⑤ 膵 臓
⑥ 大 腸
⑦ 肝臓・胆嚢
⑧ 消化管ホルモン
⑨ 消化酵素と消化運動のまとめ
⑩ 栄養素の吸収
問 題
第10章 栄養と代謝
A.栄養素
① 糖質(炭水化物)
② 脂 質
③ タンパク質
④ アミノ酸
⑤ 核 酸
⑥ ビタミン
B.栄養素の代謝
① アミノ酸・タンパク質の代謝
② 糖質の代謝
③ 脂質の代謝
④ コレステロールの代謝
⑤ 核酸の代謝
C.核酸とタンパク質の合成
D.三大栄養素の流れ
問 題
第11章 体 温
A.体温の測定と変動
B.基礎体温
C.体温の産生と放射
D.体温の調節
① 外気温が低い場合
② 外気温が高い場合
E.体温異常
① 発 熱
② うつ熱
③ 体温の上限・下限
F.発 汗
① 発汗を起こすもの
② 発汗の種類
③ 汗の成分
問 題
第12章 泌尿器系
A.腎単位(ネフロン)
B.腎 臓
① 腎臓の働き
② 尿の生成
C.排 尿
D.尿の成分と性質
問 題
第13章 内分泌腺
A.内分泌系
B.ホルモン
① ホルモンの種類(化学構造)
② ホルモン作用機序
③ ホルモンの分泌調節
C.内分泌腺の種類
① 視床下部
② 下垂体
③ 甲状腺
④ 上皮小体(副甲状腺)
⑤ 膵臓(ランゲルハンス島)
⑥ 副 腎
⑦ 性 腺
⑧ 視床上部(松果体)
D.その他の内分泌腺
① 胸腺ホルモン
② 消化ホルモン
③ 腎臓ホルモン
④ 心臓・脳ホルモン
⑤ 脂肪組織
E.ホルモンのまとめ
問 題
第14章 生殖器系
A.男性生殖器
① 陰嚢と精管
② 付属生殖腺
③ 陰 茎
B.精 子
① 精子の形成
② 精子の構造と働き
C.男性ホルモン
D.女性生殖器
① 卵巣と卵管
② 子宮と子宮壁
③ 腟
④ 外性器
E.卵 子
① 卵子の形成
② 卵子の構造
③ 性周期
F.女性ホルモン
G.受 精
① 受精と着床
② 性の決定
③ 妊娠・器官形成
④ 胎盤と胎児
⑤ 出 産
問 題
第15章 神経系
A.神経系
① 神経の構造
② 神経の興奮
③ 神経の伝導
④ 神経の伝達とシナプス
B.中枢神経系
① 脳
② 脊 髄
C.末梢神経系
① 脳神経
② 脊髄神経
③ 自律神経
問 題
第16章 感覚器系
A.感 覚
① 刺激と感覚
② 適応刺激
③ 閾 値
④ 順 応
B.体性感覚(皮膚感覚)
① 皮膚の構造
② 感覚受容体
C.特殊感覚
① 味 覚
② 嗅 覚
③ 聴 覚
④ 視 覚
問 題